穀雨の過ごし方 | しまばら薬局 健康ブログ

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今の時期、晴れた日は暑いくらいの陽気ですが、雨も多く気温も不安定ですよね。

二十四節気でみると、4月20日頃~5月5日頃までは【穀雨】の時期です。

「穀」はお米や麦、アワ、キビなどの穀物(百穀)のこと。

そして穀雨の時期に降る雨は「百穀春雨」と呼ばれ、あらゆる穀物を潤し育てる恵みの雨と考えられてきました。

植物たちはこの雨によって生長し、濃く深い、美しい緑になっていきます。

 

 

百花の王といわれる「牡丹」は穀雨の時期に旬を迎えます。

牡丹は春の終わりを告げてくれる花でもあります。

雨が降り、苗が育ち、そして牡丹の花が咲くと、季節は春から夏へと移り変わっていくのです。

季節の変わり目に体調を崩す方や、夏になると調子が悪いという方も、【穀雨の過ごし方】を意識して生活することで、元気に夏を迎え、楽に動けるようになりますよ。

 

 
   
 

 

 

■穀雨に起こりやすい不調

春先からよく働いた肝に疲れが溜まり、ストレスからくる胃腸のトラブルや不眠、疲労感、情緒不安定などの不調が現れやすくなります。

また、肝が弱ると、肝と表裏の関係である胆の働きも落ちてしまいます。

胆から「判断・決断する力」である「胆力」が生まれると考えられているので、トラブルを前にしても正しい判断が下せない、新しいことに取り組めないなどの不調に悩む人も出てきます。

 

次の季節が始まる前に【穀雨】で一度休息が必要です。

睡眠や食事を十分にとり、うまくリラックスしながら次の季節に備えて疲れを取り除きましょう。

 

雨による湿気でむくみやだるさもでやすく、気分の落ち込みも起こりやすいため、冷たい飲み物を控えたり、水分をコントロールする豆類や海藻などがおすすめです。

体温より低い食事は体のほてりに繋がるため、アレルギーや皮膚疾患のある方は特に注意しましょう。

 

 

 

■穀雨に食べたい食材

 

キャベツ胃腸が弱り疲れた体を回復させる。

脾を養い胃腸の働きを助けるので、胃もたれや食欲不振に効果的です。

五臓すべての働きを高め、疲労を回復しお腹の張

りを改善します。

 

いちご消耗したエネルギーを回復する。

体を温めて胃腸を元気にするので、消化不良や下痢などの改善に効果的です。

気を補う力が強いので、風邪をひいたときの体力回復にもおすすめです。

 

 

すずき「調和肝脾」お墨付きの食材。

春の陽気で昂った肝を養い、胃腸の働きを整えてくれます。

さらに血も補ってくれるので、肝脾の不調を改善するのに効果的です。

 

食欲がないときは無理に食べなくても構いません。

脾胃が疲れているというサインなので休ませましょう。

食べるならお粥や湯豆腐など消化のよいものに。

 

 

 

 

 

穀雨の終わりに訪れる「八十八夜」は、農作業に縁起の良い日とされています。

茶摘みの時期でもあり、八十八夜に摘まれた新茶はたっぷりと栄養素を含んだ健康によい縁起物なんですよ。

 

季節の移ろいを楽しみながら、自然に合わせて穏やかに過ごしましょう。

漢方薬は、体の不調が改善しないときや、いまいち調子が戻らないとき、未病を防ぐ力強い味方になってくれます。

肝脾を整える漢方薬もありますので、上手に活用してみてくださいね。