今こそ“腸活”! | しまばら薬局 健康ブログ

しまばら薬局 健康ブログ

お客様のハツラツとした笑顔が一番好き!
長崎県島原市で皆さまの健康づくりの応援をしている「しまばら薬局」のブログです(^^)

新型コロナウイルスの感染が国内で初めて報告された1月16日から3か月が経った今も、その猛威は

収まることなく広がり続けています。

マスクや殺菌消毒液が品薄になる一方で、免疫力を高める効果が注目され、納豆やヨーグルトが飛ぶように売れています。

甘く考えることも、むやみに恐れすぎることもよくありません。

ウイルスや細菌などの外敵から体を守ったり、病気を治すためには、マスクや殺菌消毒ではなく

「免疫力」という機能を備えた自分自身の身体を強くしてあげることが大切です。

 

免疫細胞の7割は腸内に存在しています。免疫力を保ち、現在騒がれている新型コロナウイルスの感染だけではなく様々な病気から身を守るための方法として、“腸活”の重要性をお伝えしたいと思います。

 

 

■免疫力を高めて感染症対策を

新型コロナウイルスに感染し、重篤化する方々は高齢者が大半です。

国内の死亡例で報告されているのも60代以降が大半を占めています。

そのことからも、「免疫力の低下」がみられる高齢者ほど重症化すると考えられています。

日頃からバランスのよい食事・休養をとり免疫力を高めることに加えて、手洗いやうがい、咳エチケット、人混みはなるべく避けるという通常の風邪と同じ対策をしっかり行うことが感染予防につながります。

新型コロナウイルスに感染しても、鼻やノドなどの上気道にとどまっていれば免疫細胞がやっつけてくれたり、発症しても重症化せずに済むのです。

つまり、ウイルスが肺組織まで侵入しないうちに免疫細胞にやっつけてもらうことが重要となります。

 

 

 

■免疫力を維持・強化するために

冒頭でもお伝えしましたが、納豆や乳酸菌飲料、ヨーグルトの売り上げが急激に伸びている理由に、

免疫力を高める効果が注目されたからだと推測されます。

発酵食品に含まれる発酵微生物の代謝産物は有効とされ、なかでも酵母などの細胞壁に存在するβ・グルカンは小腸のリンパ球を刺激して、マクロファージなどの貪食細胞を活性化させてくれることが知られています。

それ以外にも、小腸で消化されずに大腸に到達した食物繊維やオリゴ糖は、ビフィズス菌や乳酸菌など腸内細菌のエサとなります。

また、発酵調味料の代表格であるお酢には、発酵過程で微生物により作り出される酢酸と呼ばれる短鎖脂肪酸が多く含まれています。この短鎖脂肪酸は腸内細菌が食物繊維を分解することでも生産されます。

短鎖脂肪酸の一部はブドウ糖とは別のエネルギー源として体内で利用されたり、腸の細胞のエネルギー源となったりします。さらに腸管の働きを活性化したり、免疫の暴走を抑える制御性T細胞を増やすなどさまざまな機能が明らかとなっています。

 

 

■おすすめ!植物エキス発酵飲料

当店おすすめの植物エキス発酵飲料には、酵母の細胞壁成分であるβ・グルカンや十数種類のオリゴ糖、発酵由来の代謝産物などが多く含まれています。

さらに、乳酸、酢酸など発酵由来の代謝産物も含んでいます。

これらの発酵食品を食生活の中に積極的に取り入れ、“腸活”を実践していきましょう。

 

 

■酵素ファスティングで腸活!

酵素ファスティングは、腸内環境を改善するほか、免疫系に悪影響を及ぼす有害物質も体から出すことが期待できます。

東京大学医学部の水島昇教授らの研究によると、マウスを24時間ほど断食させると、オートファジーが活性化することが明らかとなりました。

オートファジーとは不要なたんぱく質を自分自身で食べて分解し、さらに新たに必要なものにつくりかえるシステムのことです。

東京工業大学の大隈良典栄誉教授がその仕組みを解明し、2016年にノーベル生理学・医学賞を受賞したことでも一躍脚光を浴びるようになりました。

オートファジーの役割としては、免疫などにおいて重要な生理機能を持つことが解明されています。

このオートファジーを活性化させるための方法として、水断食よりも、腸への負担が少ない酵素ファスティングをおすすめします。

 

 

新型コロナウイルスの影響で、心身ともにストレスが溜まっていることと思います。

免疫力の維持・強化には、適度な運動や良質で十分な睡眠、温浴、さらにはよく笑うといったことも効果があることが報告されています。

自宅内でも軽く体を動かしたり、テレビを消してアロマや音楽などでリラックスできる空間をつくりましょう。

この機会にぜひ、腸内環境の改善、“腸活”でウイルス、病気に負けない元気な体作りをしてみてくださいね。

 

参考資料:健康の輪No.35