山口県 裏千家茶道「晃々庵」こと島﨑宗昌です。

 

続き薄茶の稽古をしました。

続き薄茶は、朝茶事や夜咄の茶事では約束になっていますので、続き薄茶の問答は亭主側から「時が移りましてはご迷惑と存じますので・・・」などと挨拶して薄茶点前にかかります。

普通の茶事でも、亭主側の特別な趣向で続き薄茶にすることがあります。

 

 

私が問題と思うのは、客側が所望する場合です。「連客中に急ぎの者がおりますので・・・」

人間ですので本当に急用ができることもありましょうから、こういう場面を想定することも必要かもしれませんが、あまり客側からの所望の稽古はすべきでないと思います。

 

茶事にお客様を招くには、亭主はお客様をもてなすために趣向を考え様々な準備をします。

案内状には、「萬障お繰り合わせのうえご来駕を賜りますよう・・・」と記載することが多いです。意味は「どんな用事があっても都合をつけて必ず来てください」と言うことです。

にも拘わらず、客が「用事が出来たから早く終えてください。」そんな失礼があってよいのでしょうか?

私が稽古する場合は、亭主側からの挨拶のみにしています。皆様は如何でしょうか?

 

ただ、本当に連客中に急用ができた場合はどうすればよいのでしょうね?続き薄茶にして時間短縮しても20分程度です。20分短くして最後まで居る程度の用が本当に急用なのか?

本当の急用なら亭主、連客にお詫びして退席するべきなのか?

 

続き薄茶の稽古の際、いつも疑問を持ちながらやっています。