学活・各種便りの話題にどうぞ その341 | shima-tの 中学校道徳研究

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学活や学級・学年便りのネタになりそうな話題を・・・。
「戦後70年」に関する話題です。
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  戦後70年に祖母の体験を思う 中学生(東京都 13歳)

 終戦から70年。私は祖母を思う。祖母は1945年の東京大空襲を体験した。
 現在の中学2年生にあたる高等女学校2年生の時、突然、空襲警報が鳴り響いた。祖母は母親と2人で逃げ出したが、大量の焼夷弾に、何度も「もうダメだ」と思った。新宿御苑に逃げる人が多かったので、そこに駆け込んだ。
 朝になって街が静けさを取り戻し、家に戻ったら辺り一面が焼け野原。祖母の家も焼け落ちていた。
 終戦後は、中学生くらいだった祖母が、洋服店を営む実家の布地を持って闇市に行き、食料と交換してもらったという。
 私はその話を聞いて胸が痛んだ。同時に祖母は強いとも思った。同じ状況下だったら私は……。
 こんなすさまじい戦争があったことを知らない人が増え、戦争を体験した方々も少なくなった。私たちは、その方々から直接話を聞ける最後の世代。身近にそうした人がいなければ、映像や書籍にふれるのもいい。そうやって1人ひとりが蓄えた知識を、後世に伝えてゆくことが必要だ。
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「直接話を聞ける最後の世代」である中学生のみなさんに、
この中学生の思いが届くことを願っております。