15日放映。赤ちゃんポストの是非で揺れたこの春。20年前に日本初の赤ちゃんポストが設置されたことがあり、そこに預けられた子どもたちが今年20歳になったという。大人になった彼らはどんな人生を歩み、今何を考えどう生きていこうとしているのかを伝える。1986年に群馬県前橋市の児童養護施設の一角に設置されたプレハブ・赤ちゃんポスト「天使の宿」。その年に男子3人、女子3人の赤ちゃんが預けられた。やがてそのポストは閉じられるも、預けられた子どもたちは職員に育てられ、今年20歳になった。その6人うちの3人の歩みと現在を伝える。高校を中退し生活が荒み少年院に入るも、その後親身になって接してくれる親方に出会い、建設の仕事を続けている少年、入籍ができない年下の少年との間に子どもができ、苦労して育てている母、印刷工としてまじめに働きながら、人のためになりたいと消防士を目指す少年。生んだ親に対して複雑な感情を抱きながらも、3人とも今を必死に生きている姿に胸が詰まる思いでした。なぜこのような境遇の子どもたちが生じてしまったのか。赤ちゃんポストの世話になるような子どもがあってはならない、そして施設から巣立った子どもたちはがんばって生きていってほしい、そう思わずにはおれないエンディングでした。ぜひ多くの人たち、とりわけ若い人たちに視聴して欲しい、考えさせられる映像でした。
・番組評価~☆☆☆