忠淸南道の天安(チョナン)にある独立記念館は、自由と国家独立のために戦ってきた犠牲者たちを弔うため、国民の寄付で建立し1987年8月15日に開館した。

 日本の植民地期間の苦しい時代に、民族の不屈の闘志と独立精神によって1945年8月15日、韓国は解放された。

   

   光復節は大韓民国(韓国)の祝日の一つ。日付は8月15日。辞書「高麗大韓国語大辞典」においては、光復(こうふく)と  

   いう単語は「奪われた主権を取り戻す」という意味を持つとされている。韓国においては、朝鮮総督府による降伏文書調印や

   アメリカ軍の軍政に関係なく、「1945年8月15日に朝鮮が日本の統治から脱し自主独立を取り戻した」とされているた

   め、8・15光復とも表記される。

 

 全7カ所の展示館には韓国の先史時代から現代に至る各種資料を展示していて、韓国歴史資料の収集、管理、調査、展示、研究、国民への教育、広報の役割を果たしてきている。
 独立記念館の象徴で中心記念ホールである「キョレの家」はサッカー競技場の大きさで、高さが45m(15階の高さに匹敵)にも及ぶ東洋最大規模の瓦屋根の建物で北京より大きい。
 

 独立記念館の入口に目立つ造形物こと「キョレの塔」は高さ51mであり、飛翔する鳥の翼と願う両手を形象化して永遠不滅の民族気性と民族の自主自立への意志を表している。

 

  天安は、ソウルから日帰りで行ける場所である。天安の西隣にある牙山(アサン)は、秀吉軍を海戦で破った名将・李舜臣(イスンシン)の生誕地である。ネットで調べると、忠武公李舜臣記念館、顕忠祠が観光名所として、地図に記されている。廃校を利用したアミ美術館、海を見下ろせるカフェ、教会の聖堂なども紹介されている。

 忠清南道の最北端にあり、牙山(アサン)湾をはさみ、対岸は京畿道である。