韓国を代表するリゾート地・済州島に、中国資本が相次いで進出し、済州島の中のチャイナタウンが形成されている話を数年前に聞いた。マンションやショッピにングセンターを中心にした開発を知り、中国人に移住を勧めるような話に驚いた。

 

 さらに驚いたことがある。中東イエメンの難民がビザなしで500人以上が入国し、済州島に混乱が生じているという。イエメンーマレーシア―済州島という空路が、済州島への渡航者急増につながった。所持金が尽きて野宿する人も増え、住民とのトラブルも発生。そのため、韓国政府は就業をみとめる特例措置をとり、仕事の紹介もしているという。

 

 済州島の難民問題の背景には、ビザ(査証)なしで入国できる島限定の制度があるという。イエメン難民で混乱を生じている済州島。韓国政府がどう対応するか、注目していきたい。

 

 韓国には日本以上に、外国人が増えている。釜山は人口減に伴い、留学生を増やす政策を進めていた。留学時代、国際結婚をした東南アジアの女性たちが、全羅道に向かう姿を、沙上(ササン)の高速バスターミナルで見かけた。外国人の増加に伴い、差別問題も表面化していた。