韓国に唐津市がある。「タンジン」と読む。九州の唐津と同じ地名。これだけで、興味を思えるソウルから日帰りで行ける場所。ネットで調べると、廃校を利用したアミ美術館、海を見下ろせるカフェ、教会の聖堂が紹介されていた。忠清南道の最北端にあり、牙山(アサン)湾をはさみ、対岸は京畿道である。唐津の東側に接する街は牙山である。秀吉軍を海戦で破った名将・李舜臣(イスンシン)の生誕地であったはず。忠武公李舜臣記念館、顕忠祠が観光名所として、地図に記されている。牙山の東隣には、独立記念館がある天安(チョナン)市である。

 観光コースとして、ソウルから天安、牙山、唐津をめぐるとおもしろいのかも知れない。

 

 韓国の唐津。お薦めのスポットとして、100年以上の歴史をもつという合徳聖堂が出てくる。周辺の景色、自然がいいらしい。西洋列強が開国を求めて、やって来た高宗(コジョン、第26代王)の時代につくられたようだ。ネットによる情報では「堂の特徴は二つの塔と、3つの扉です。扉には虹が描かれており、忠清南道の記念物としても登録されています」とある。   

 韓国はキリスト教大国。教会は、都心、田舎を問わず各地に見られる。ここが九州の唐津と違うところである。    

 

 韓国と日本に、同じ地名があることは珍しい。九州の唐津は、古代より朝鮮半島と交流の盛んなところであった。いま、韓国の都市として、麗水(ヨス)と済州島の西帰浦(ソギッポ)両市と姉妹提携し、職員の交換派遣制度を設けている。なぜ、麗水と西帰浦なのか。歴史的に何か因縁があるのであろうが、その理由が分からない。

 地名が同じということで、忠清南道の唐津と姉妹提携すれば、話題性の上からも注目されたのではないか。惜しいなぁ~、と思った。