沖縄は芸能の宝庫。琉球舞踊、エイサー、カチャーシ-に代表される伝統芸能の上にたち、安室奈美恵さん、新垣結衣さんら時代をときめかすアーティストが生まれた。福岡にいても、沖縄は身近である。三線(サンシン)を教える教室あり、沖縄料理の店あり、琉球舞踊を伝授してくれる師匠もいる。私の友人には、短大で沖縄学を専門にする教授がおり、毎年、沖縄芸能の披露する市民講座を開いている。

 今月末から沖縄旅行に出掛けるが、それに伴い、沖縄関係の本を読んでいる。新聞の切り抜きを見ると、焦土と化した沖縄戦の惨禍のなか、芸能の力がいかに大きかったか。空き缶でつくった三線を弾き、復興の力にした話が書いてあった。 

 三線は宮廷楽器であるが、それが次第に民間に普及して、大衆文化を支える基盤となる。琉球舞踊もそうであろう。琉球王国の時代、中国の使節をもてなす、歓待のための宮廷芸能であるが、これが王国滅亡後、民間にも古典舞踊として広がっていく。

 その古典舞踊にふれることができる浦添市の国立劇場おきなわで、鑑賞したかったが、今回の旅行では、タイミングがうまくあわず、願いはかないそうにない。その代わり、那覇や糸満両市に住む友人を迎え、いろいろ話を聞く機会を設けられればと考えている。

 

 今下旬から2月上旬にかけて、沖縄は桜のシーズンを迎える。花見を楽しめるが、いま、沖縄は米軍基地の辺野古移設、相次ぐ米軍の事故が発生し、

政府VS翁長県政で火花が散っている。首長選挙でも揺れている。