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ペースメーカー機能不全問題
先日開催された『東京マラソン』において、ペースメーカーが役割を果たしていなかったということで『ペースメーカー機能不全』として取り出されておりました
大体内容はこんな感じ
①ペースが不安定(1km辺りのペースはあっていてもその中で上げ下げがある)
②給水で他の選手の妨げになるような取り方をする
③予定距離に達する前に早めに離脱してしまった
私自身は
『外野が機能不全などいうのはペースメーカーを引き受けてくれた選手に対してあまりにも失礼』
だと感じています
①について
トップランナーは非常にペース感覚も優れていて1km毎数秒の狂いもなく走ることができるすごい能力を備えていますが、といってもマラソンはペースを狂わせる外的要因も大きいです
アップダウン、路面状態や凹凸傾斜、風向き、道路の広さなどそういった外的要因に全く惑わされずに一定ペースを作るのは至難の業です(私はトラックでもペース狂いまくりですからより一層そう思います)
また、ペースメーカーについている選手も『ペースを一定にしてほしい選手(外的要因に関係なく同じスピードで進んでほしい)』と『出力を一定にしてほしい選手(登り部分は少しペースを落として、下りでペースアップして挽回するなど)』と2パターンいると思います
ペースメーカーがどちらに寄りの考えかでも走りが変わってくると思います
②ついて
外国人選手が引っ張るとそういうことが起こりがちかなと思います
日本人選手は給水の取り方まで綿密に計画を立てたりしますが、外国人選手はその辺がアバウトな選手が多い印象です
また、スペシャルのテーブルが小さくボトルが密集して配置しており、やや選手にも優しくない部分もあると思います
これは、運営のやり方次第で解消できた可能性が高いことだと思います
③に関しては『世界記録ペース』で30kmまでペースメイクするのは世界の超一流選手にとっても容易なことではないと思います
少し調べたところ、
キプタム選手がマラソン世界記録を出した際の30kmスプリットは1時間26分31秒
30km日本記録は1時間28分00秒(松宮隆行選手)なので、30km日本記録より約1分30秒速いペースでペースメイクできないといけない訳です
キプタム選手はこのあと更にペースアップしての世界記録ですからもしイーブンペースで世界記録を狙う場合1時間25分43秒が必要になります
30km日本記録より2分17秒も速く通過しないといけない訳ですから、それが出来るのは世界的に見てもほんの限られた選手しかいない訳です
もちろん、そういったペースで走ることの出来る超一流選手であっても人間ですから、調子によっては必要なパフォーマンスが出せないことはあります
25kmで最後のペースメーカーの選手が外れましたが、もしペースメーカーの選手そこで離脱せず、『30kmの契約を守るために予定ペースより遅れたペースで引っ張り続けた』となっても、ペースが遅いと非難の対象になってしまった可能性もあります
更にはペースメーカーを務めた選手の今後の競技に対して、何らかの差し支えが出ることも懸念されます
調子の波が激しい私は『ペースもしっかりコントロールできて、最大30kmまで走り切るペースメーカー』を人間離れした精密機械のような目で見ておりました
逆に今回の件で『ペースメーカーもやっぱり人間なんだなぁ』とほっこりしたような感覚さえあります
なお、ペースメーカーを途中交代させる案みたいなのも言われたりしますが、キプチョゲ選手の非公認で2時間を切った『breaking 2』の非公認理由の1つに『ペースメーカーの交代』というのがありますので、それは現行ルールでは難しいと思います
そもそもペースメーカーの導入は
競技者同士がけん制しあうことによりレースペースが落ちてしまうことを防止する
という趣旨で始まったように記憶してます
そもそもの趣旨が上記のようなものだったのに、今はあまりにも役割を多く求めすぎています
おそらく、出場している選手の多くは『ペースメーカーをすることの大変さ』を知っていると思うのでペースメーカーを引き受けてくれた選手を批判したりすることはないと思います
もちろん、より一層いいペースメイクが出来るような支援があればいいですが、今回の件をもってペースメーカーを批判するのはお門違いだと思います
以上が私の『東京マラソンペースメーカー機能不全問題』に思うことでした
ほなな~~
PS.私は現状、絶対にペースメーカーはできません(ペース感覚がバグっているので、周囲を混乱に巻き込みますし、いつペースメーカーが垂れ始めるか分かったもではありません)
ペースメーカーが引き受けられるようになったら、それはかなりの進歩なので、ペースメーカーが任されるような人になりたいなぁ~