車遍路結願 令和元年5月18日(土) | しこくあるく

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四国霊場歩き遍路の記録を中心に、寺社巡りや城郭探訪など旅の日記と徒然の感想を書き連ねています。

石鎚山にブロ友の373773さんと登拝の予定だったが、天候が悪い予報だったので前日に373773さんと相談の上、延期を決めた。
石鎚山に登拝出来れば翌週に巡拝予定にしていた車遍路に出かけることにした。

朝4時前に家を出て宇和島まで向かった。7時過ぎには別格6番の龍光院様に着いた。

まずは龍光院

ここから友人宅は近いが朝早いので立ち寄るのは止めた。
本堂内に上がり込み読経を奉じた。本堂を出ると男性の参拝者が一人おられた。大師堂も参拝し納経印を頂いた。

市内を抜け久しぶりの三間へと向かった。もうかれこれ4年ぶりだ。41番龍光寺様をお参りした。

次いで龍光寺

納札箱を見るとNさんの錦札があった。納経所にはご住職がおられた。Nさんのことを話すと朝一番にお参りされたそうだ。1時間半の時間差がある。これは追いつくのはとても無理だ。マイペースで参拝するしかない。

次は42番仏木寺様である。4年のブランクの間に納経所は不動堂の向かいに移っていた。

仏木寺

いつ変わったのか伺うともう3年にもなるだろうかと言われた。隔絶の感ありだ。

三間ICまで戻り宇和島道を西予宇和ICまで走り、43番明石寺様へと向かった。

明石寺

参拝し門前の店でお茶と夏みかんのお接待を頂いた。

どんより曇った空の下、八幡浜経由で別格7番出石寺様へと向かった。とうとう途中から雨になった。

雨の出石寺

霞む大洲盆地

昨夏は豪雨による土砂崩れで八幡浜側からは上がれなくなっていたが、流石にもう復旧していた。雨の中、出石寺様を参拝した。

出石寺様を出てナビが示す通り八幡浜側へと下り途中から大洲へと折れたのだが、これがとんでもない間違いだった。行けども行けども山中をグルグルと走り回る。途中は土砂崩れが復旧しておらず迂回路を示していた。やっとのことで大洲盆地まで下りた。

12時を回っていたがまずは十夜ヶ橋様を参拝して昼食にすることにした。昨夏はまだ本堂が建っていたが、やはり浸水したお堂の傷みは深刻で今春、取り壊して更地になっていた。

本堂が更地となった十夜ヶ橋

大師堂が仮本堂となっている。橋の下にも参拝すると、初遍路だろう女性を連れた先達さんがお参りに来られた。挨拶をして大師堂後ろにあるプレハブの仮納経所で納経印を頂き、今回もささやかながら本堂再建の寄進をさせて頂いた。

雨は降り続いている。途中のコンビニで昼食を買って掻き込み、久万高原へと向かった。
内子から国道56号と別れ国道379号へと入った。暫く走ると大瀬集落がある。ここで国道から小田川を渡って旧道に入り少しばかり久万高原方面へ走って車を駐めた。
前回歩いた時にお昼をご馳走して下さったオカミさんにお礼を言いたかった。以前は店をやっておられた筈なのだが陳列棚を脇の方へ寄せられていた。
中に入って呼んでみたが返事がない。テレビの音は聞こえるので在宅のようだ。何度か呼ぶとやっと返事が返ってきた。奥から出てこられたが、やはり自分のことは覚えてはおられなかった。6年前、パンを買おうと入ったが、「パンは売っていない、でも丁度、そうめんをゆがいたばかりなので食べて行きなさい」とお昼を頂いたことを話した。お店は昨年、ご主人がお亡くなりになったのでもう止めたのだそうだ。今は近くの菜園で野菜を作りながら暮らしているとのことだ。お礼を述べて再び納札をお渡しして立ち去ろうとすると、採れたばかりの新タマネギを頂いた。

頂いたタマネギ

再び恐縮しきりである。お互いの健康を祈って別れた。懐かしい笑顔に出会え、ひとまず安心した。

国道379号から国道380号へと進んだ。峠道は相変わらず狭い。少しだけ工事が進められている。新真弓トンネルを抜けると久万高原町に入った。
44番大宝寺様もやはり4年ぶりである。

雨が降り続く大宝寺

雨の中、団体さんも参拝に来られた。団体さんが読経しないうちに本堂、大師堂とお勤めを行い、興教大師にもご挨拶した。納経印を頂き、次へ向かった。

3時過ぎ45番岩屋寺様下の駐車場に車を駐め、久しぶりのキツい参道を上がった。本堂、大師堂とお勤めを行い、ようやく先達となって初めての結願となった。先達になって2年半が経っていた。通算8度目の結願である。


岩屋寺で結願

納経所では満行の印も頂いた。納経所の椅子に3人座って話をされていた。お2人は十夜ヶ橋様で出会った男女である。自分も話しに加えて頂いた。暫く話してお二人は先に出られた。松山から来られたという男性と一緒に駐車場まで帰った。駐車場手前の店で先に出たお二人がおられ、お接待の生姜湯を頂かないかと声を掛けられ再び4人で生姜湯を頂きながら話し納札を交換した。女性に案内されていたのが大阪から来られたIさん、松山の方がSさんである。Iさんは中先達、Sさんは西国と別格の先達にはなられているが、88の方は今年補任の予定だそうだ。もう5時も近いというのにまだ参拝に上がっている人達がいた。境内までどれほどかかるかご存じないようだ。
暫く話をして5時前にお互いの無事を祈って別れ帰途についた。

出会いに感謝。再開に感謝。今回も無事の結願に感謝。
南無大師遍照金剛