43歳から始めたバイオリンが今年4月で8年になります。

現在の課題曲は、白本6巻の第1曲目、バッハ「パルティータ第3番ホ長調 BWV1006 1.Preludio」です。

ところでバイオリンの世界には、「レイト」と「アーリー」という言葉があるそうです。幼少期から始めた人を「アーリー」、大学生以降ぐらいから始めた人を「レイト」などと呼んでいるようです。

もちろんレッスンではこんな言い方はされませんが、ネットなどで自然にできた言葉なのか古くからある言葉なのかは分かりません。ピアノとはまた違う文化があるようです。私の場合は、間違いなくザ・レイトの部類に入ります。

バイオリンではメインとなる教本と練習曲、音階などの3本立てでレッスンが組まれることが多く私の場合も、白本1巻、カイザー、小野アンナでレッスンがスタートしました。

白本とは、「新しいバイオリン教本1~6巻」のことを言うのですが表紙の色が白いことからそう呼ばれています。白本とは別に鈴木教本1~10巻というものもよく使われています。白本との違いは、鈴木教本では1~10巻まで難易度が比較的なだらかに推移していくのに対し白本では、4~6巻のそれぞれの間にかなりの段差があるとのことです。なので白本を使っている人は、段差を埋めるため教本から離れて他の曲をやることが多いです。私も何曲か教本から離れてやったことがあります。

バイオリンは、小学校のころからの憧れの楽器で祖母に強請って安いバイオリンを買ってもらい少しだけ練習しましたが、音が上手くならず練習の仕方も分からなかったので直ぐに投げ出してしまい折角の楽器もお蔵入りとなってしまいました。

その為、大学に入った時、副科でバイオリンを志望したのですが数少ない男性軍からの応募ということで「コントラバスをやらないか」っと教授から声を掛けられ敢え無く夢がついえることになりました。

コントラバスの先生は、芸大出の男性だったのですが、ユニークなキャクラターでグループレッスンになることが多く結構楽しい体験となりました。

コントラバスは構え方は自然体ですが、楽器のガタイが大きいこと、弓が大きい、弦が太いので抑えるのが大変などの特徴があります。ソロの曲は少ないのですが指板が長いので難しい曲は、移動距離が長く超絶技巧となるようです。

さてバイオリンですが体験レッスンで初めてフルサイズの4分の4を構えた時のあの違和感と言ったら…忘れることができません。体からガガガガガ…ギガギガギガ…と音が聞こえるようなぎこちなさ。左手がこわばって小指と薬指がピキーンと沿ってしまったり右手は肘鉄よろしく右ひじが半円の弧を描いて元気よくスイングしてしまう。力が抜けず顎が痛くなるほど。ザ・初心者という感じでした。

思い起こせば、ファーストポジションから始まりセカンドポジション移動、移弦、音階、アルペジオ、フラジオレット、ピッチカート、重音、ビブラートなど数々の壁を越えてきました。

先日のレッスンで先生からついに「右手が変わりましたね」とお褒めの言葉が。いままでいくら手本を示されてもその原理が解らなかった右手の「切り返し」「指弓」。去年暮れ、やっとこういうことかと分かり先生に話したところ「そうです。じゃあ、次はそれに注意してやってきてください」とのこと。レッスンが進んでいく内に手の動きが大きすぎることが判明。「これで第一段階ですね。でもこれだけできるようになっただからすごいですよ」…まだまだ先は長い。そりゃあそうだ。だって先生が弾く音と自分のでは全然違うのが良くわかるのですから。

白本6巻は、カバレフスキーのハ長調のコンチェルトと今回のバッハのパルティータで2曲目です。ビィタリのシャコンヌ、チゴイネルワイゼンへの道もまだちょっとあるかな。

今はバッハのパルティータを頑張って仕上げてYouTubeにアップしようと思います。

バッハのシャコンヌをバイオリンで弾くとピアノ仲間に大見えを切ったことがあります。皆すっかり忘れているとは思いますが、自分の中ではまだこの課題は継続中です。ただしあと何年かかるか分かりません。 少なく見積もっても10年先でしょうか?

2019年1月25日 志木市中宗岡 渡辺修司

 

 

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