こんにちは!
 
いろいろあってなかなか書けなかった観劇記録、去る8月12日の日曜日、グレイが金本泰潤さんに変わって、志音さんフローとの組み合わせになった週、前予でチケットを確保して
ゴースト&レディ」を観劇してきました。
来週にはフローが変わってしまう予感と、このグレフロを見たかったので突発。
 
とにかくこの日も暑かった。
劇場に入るとホッとする涼しさ。
客席はいつも通りかなり冷えておりました。
 
公式のintroductionより👇
 
劇団四季が新たに贈るのは、劇場のゴースト グレイと令嬢フローが深い絆で結ばれ、逆境に立ち向かって信念を貫こうとする姿を、史実を織り交ぜながら描いた大作です。
原作は「うしおととら」「からくりサーカス」で知られる人気漫画家 藤田和日郎氏の代表作「黒博物館 ゴーストアンドレディ」。
 
 
この日のキャスト
 

フロー 谷原志音

グレイ 金本泰潤

ジョンホール 野中万寿夫

デオン 岡村美南

アレックス 寺元健一郎

エイミー 木村奏絵

ラッセル 長尾哲平

ボブ 平田了祐

 

【男性アンサンブル】

ハーバート戦時大臣 飯村和也

フィッツジェラルド 安田楓汰

フローの父 平良交一

メンジーズ 塚田拓也

小林清孝

権頭雄太朗

政所和行

緑川諒人

田邉祐真

 

【女性アンサンブル】

ヴィクトリア女王/フローの母 鳥原ゆきみ

フローの姉 菩提行

レディ・エリザベス 原田真理

シャーロット 松山育恵

潮﨑亜耶

矢鳴優花

竹田理央

奥平光紀

黒柳 安奈

 

前予は裏切らない、素晴らしいお席を用意して頂けました。

9列目センブロ。

 

 
以下、あくまであくまで勝手な個人の感想です。
全然違った受け止め方もあると思いますがご容赦を。
加えて勘違い思い込みたくさんあると思います。
 
久しぶりのドン!に結局ビクッ。
 ゴーストライトを運ぶ方はやはりいつもの方でした。
知りたい、何者なのか。
 
泰潤さんグレイ、メイクが少し変わった?
何となくロックみよりもゴースト感が増して、本当に灰色でした。
相変わらずの良いお声だ。
 
志音さんフローとの出会い、新鮮な並び。
ずっと志音さんには萩原さん、だったので、おおう!とそれだけで感動。
 
フローからグレイへの懇願からの、私の使命♪がこれやっぱりメロディとアレンジが素晴らしい。
志音ちゃんの歌唱の豊かさもあって、とても壮大なナンバーになっている。
これからフローの成し遂げる偉業を予感させるような、絶望しつつも自分を鼓舞するような。
そしてその後のグレイの台詞との間に挿入される不思議な絆のインスト、泣ける。

グレフロが無言で気持ち通わせるシーンでは必ず不思議な絆が流れるのたまらない。

竹田理央さんの「帰って、帰ってよぉー!」も壮絶で、悲しくも大好きなシーン。

ずっと見て行きますと、このグレフロ、なんだかマブダチ感。
実年齢少し志音さんがお姉さんなのは知っていますが、志音さんの天然なあどけなさ、泰潤さんの生まれながらに備わった大らかな存在感、私は同年代くらいに見えました。
萩原さんは、志音ちゃん真瀬さんどっちと並んで も兄貴、大人の男の余裕。
グレイとして確固たる基盤があって、常に安定のスタイルで存在。
泰潤さんは2回しか拝見していないけれど、いろんなグレイに変化しそうな、フレキシブルな空気を感じました。

仕草や表情が前回と変わっている。

少年のようなやんちゃ感は控え目、ちょっと落ち着いた台詞回し、でもやはりどこかアウトローな浮遊感は健在で。
見る人によってグレフロの関係性の捉え方は違うと思いますが、それもまた面白いです。

この日も美南さんデオン様の高笑いに興奮しつつの1幕終わり。
締めの高笑いに入る前に軽くクッて笑うのがクール過ぎて鳥肌でした。
デオン様としての美南ちゃんのお声が大好きなんです、エレガントで、でも挑発的、緩急と決めがデオンの造形とフィットし過ぎている。
しかし月日に〜」問題も解決して、スッキリと呪いと栄光を堪能。
ちなみにYouTubeMUSICはまだサントラの歌詞出ません…
タンゴの表情、眉間にシワ、艶かっこよかった!

寺元健一郎さんアレックス、痩せた? 
ハンサム度上がってませんか?
アレックスは四季オリジナルキャラですが、寺元さんは徐々にご自身のアレックス像を確立しつつあります。
エイミーと帰国報告時のフローにかける言葉の深み、目線、去り方、すべてフローへの想いまだある事をわかり易く示唆しています。
軍部のフローへの批判を伝えたのも、気をつけて!という意味かと。
まさか、それでフローが心折れるなんて思いもしてない、それほどフローは強いと思い込んでいる。
寺元さん、少ない出番ながら大きな役割のこの役を自分のものにしていますね、素晴らしいです。

この日心に残ったあれこれを断片的に。
飯村さん戦時下大臣が男前過ぎました。
飯村さんって欧米顔なので、その線のウイッグがとてもお似合いなの。
お声も通るし、最近ではスカーで拝見する事が多かったので、こういった洋装を拝見できて嬉しいです。
カテコでもキラキラ光ってらした。
ウイッグお似合いなのは平良さんもだけれど。

ゆきみさん女王がまた小節効かせたダイナミックな歌唱で、アクション、お付きの皆さま含めてセンス抜群の振り付けでこの時間が楽しみ。

お久しぶり、松山育恵さんシャーロット、やはり育恵さんのしなやかなダンスと爽やかな色香が大好きでした。
スラリと伸びたおみ足も美しい。

平田さんボブもちょっとシュッとされていて、ラストは相変わらずウケてました。

毎回万感なのは、フロー生存中の長い月日どれだけグレイとの再会を待ち望んだのかを想像させる、そして彼女の人生を総括するようなラストの無垢な立ち姿。
志音さんのどこかあどけなさを纏った空気感がフローの一途さとシンクロして、どうしても泣けるエンディング。

本当の別れ際の、泰潤さんの感極まる表情と滂沱、本当に滂沱。
あれ見たら切なさも涙量も倍増、この日も打たれまくりでした。


久々の「ゴースト&レディ」、キャストで偏ることなく、毎回カタルシス味わえるこの作品、凄いの製作したなあってあらためて思い知った熱い日曜日の午後でした。