こんにちは!
先般の連休中、唯一の観劇は
劇団四季「オペラ座の怪人」横浜公演。
久しぶりに友達と一緒でした。
キャストボード、プログラム購入、時間がかかるだろうなあと開場と同時に劇場イン。
ちょっと並んでキャスボ撮影、プログラムは専用コーナーにて、こちらも少し並んだだけで買えました。
グッズ売り場は既に長蛇の列。
キャスボ、初めて&お久しぶりに拝見するキャストさんのお名前が多く、あらためてテンション上がりました。
今日のマエストロは柏木先生!
レジデント・ディレクターに布施陽由さんのお名前も。
こちらも務めてらっしゃるんだ。
プログラムで確認する俳優さんの動向、渡辺吾郎さんのお名前があってホッと。
わかってはいましたが、松永隆志さんの名前が消えていて涙。
大好きな8枠さんでした。
今もショウビズの世界にいてくださると嬉しいな。
この日のキャスト
席に着くとオーケストラを合わせる音が。
小編成とはいえ、生の音が息づくこの感じがたまりません。
難しいのは承知ですが、首都圏公演以外でも「オペラ座」は生オケでお願いしたい。
席は中程席の上手側、KAATのこのあたりは傾斜があり、前を遮られる事がほとんどなくて快適でした。
本当にオーケストラピットに蓋がなかった。
幕間は見学の人で黒山、私もちょっと覗かせていただいた。
オケの皆さまもにこやかに作業されていて、嬉しそうに見えました。
以下、思い切り個人の感想です。
間違い、勘違いたくさんあるかもです。
やっぱりKAATでの「オペラ座」は素敵。
開口の広さと舞台の奥行き、劇場そのものの天井の高さが、「オペラ座」の作品としてのスケール感を盛り立ててくれます。
日生でやっていた頃のクラシックなフィット感とはまた違った、どこかモダンな、煌めきと余裕ある空間が広がっていて、セットを見ているだけでもワクワクする「オペラ座」も久しぶり。
この日のオークションマスターは勅使瓦さん。
軽快、闊達、抑揚強め、気持ちが高揚します。
あの聴き慣れた切なくも豪奢なフレーズとともに、シャンデリアが瞬き、上昇すると自然と目頭が熱くなります。
やはりKAATでは、舞台機構の関係でシャンデリアは真上に上がるのみ、プロセニアム中央は天使像ではなくシャンデリア、支配人室奥のキャスト登場ドアがない(ドアありました!)オペラ座の怪人♪時のダミーファンクリの地下への階段の簡素化、怪人を追ってラウル後ろ向きに奈落に飛び込む、などなど専用劇場での舞台装置とは異なる部分が多く、物足りなさを感じる部分もあるのですが、それを補って余りあるここならではの特別な空間効果。
音の響きも本当に心地良い、どの演目でもKAATでは音にストレスを感じた事ないです。
ハンニバル♪のカオス、何だかリアルでワクワクしました。
牧貴美子さん侍女も発見、相変わらず美しい。
8枠鞭男は新鋭西村一輝さん、なんと若くてフレッシュなバレエでしょう、大きな瞳がキラキラ輝いていました。
野村さんといえば5枠でしたが、今回初の1枠、ライオン被ってましたね、新鮮。
辻奈々さんのカーラ、大好きなんです。
表情豊かでどこか俗っぽさもあって、ソプラノ、耳にしっかりピリピリ響いてきました。
永井さんのピアンジ、オペラの歌唱のみならず、醸し出される時代感と安定、最高。
海沼さんクリスの前髪、オペラでチェック、確かにパーマ控えめ、センターパート。
奴隷娘たちも全員センターパート、日本人にはハードル高かったあの細かめ眉上パーマ、かなり慣れ親しんではいたけれどさようなら。
海沼さん、華奢な体から繰り出されるハイソプラノ、イル・ムート♪のセラフィーノ時のキレキレ雑巾がけ、健在でした。
墓場にて♪ソロは白眉、やはり引き込まれました。
三重唱でも一番声響いていたかも。
岸さんラウル、第一声から久しぶりに兄さんに会ったような安心感と懐かしさ。
ノーブルな台詞回しと歌唱、四季のラウルの伝統を継ぐ存在。
「こそあどの森」のトワイエさんと本当に同じ人?
数年前より若返ってるような気さえしました。
この日は声が調子良くないようで、冒頭から歌唱が上ずってしまっていて、その後も声量を抑えて何とかバランス取りながら最後まで持たせたという印象。
やはり翌日から宇都宮さんに変わってしまった。
岸さん、お大事に。
岩城さんファントム、歌唱もクリスへの想いも自由に溢れ出て、オケが合わせられなくて、明らかにズレてるフレーズがちょいちょいあった。
2021年の秋ではあまり気にならなかったけれど、大阪(録音)ではどうだったんだろう?
感情の昂りから?それとも生オケに身を委ねての自由?
毎日こうなんだろうか?
それもある意味醍醐味、岩城さんならではパッションのファントム、楽しかったです。
オペラ座屋上、ペガサス像の後ろから、ラウクリ見てる演出は映画版と一緒で、リアルが増して私は好きです。
やはり、2幕ラストの怪人の隠れ家♪の岩城さんの慟哭には感情を揺さぶられました。
「え〜ら〜べっ!!!」 凄かったなあ。
クリスのキスを受けての腕のわななきも相変わらず凄かったなあ。
いつも以上に最後まで自由だった、ように感じた岩城さん。
メグデビューおめでとうございます、キュートなのにカラッとした森本さんメグ、素敵でした。
美貌の母、マダム・ジリー智秋さんとの親子みったら。
智秋さんのキリリと物語を締める視線とミステリアスな台詞回しが本当に大好きです。
この日のアンドレは見付さん、私は初、見付さんアンドレ。
スマートでコミカル、これで「オペラ座」では8役?マルチにもほどがある見付さん。
フィルマンさんは「鐘」でクワイヤだった塙さん、20代って本当ですか?
貫禄あり過ぎです。
でも歌い出すとフレッシュさが溢れ出す。
ブケーに高舛さんは驚きました。
まだ客演なのかな?
老けメイクでも隠せない男前ブケー。
アンサンブル5枠大家さん、背が飛び抜けているのですぐにわかります。
もしかしてだけど、ラウル候補。
ドン・ファン♪前の警備隊シークエンスで、7枠篠田さん警官がピットに入ってる演出が復活したのが嬉しくて嬉しくて。
麗しのハイバリトン、篠田さんが四季に入られたこともありがとうございます。
女性1枠北野さんのコンフィダント初め「オペラ座」デビューの皆さま全てチェックしたくて、オペラグラスを動かす手が忙しかったです。
バレリーナさんたちもみ~んなかわいかった!
イル・ムート♪のバレエのロマンティック・チュチュのビビッドな色味、それほど気にならず、むしろKAATの「オペラ座」には合っていた、よかったです。
余裕あるスケールのマスカレード♪も素晴らしかった。
ゆっくりしたテンポの舞台運びも好みです。
ただ、私だけかもしれないけれど、音響良いだけに、支配人のオフィスでの重唱のバラつきが気になったり、コーラスの圧が物足りなく感じたのは何故だろう。
開幕して間もないということもあるのかもしれないので、今後の観劇時、また耳をすませてみたいと思います。
劇場がKAATということもあり、久しぶりにフレッシュな「オペラ座」を堪能しました。
カテコのキャストの皆さまの連帯感も、送り出しの演奏も心に響きました。
まだまだ8月まであります、チケットS席売り切れだけど、ふじはるさんも牧さんクリスも拝見したい そして次は〜
大星オブ・ザ・ナイト
だよ〜、ワクワク!