こんばんは!
今日はとっても良いお天気でしたね、暖かかった!🌞
 
今期4回目の
ジーザス・クライスト=スーパースター
エルサレム・バージョン 東京公演
 
3月10日(日)に観劇してまいりました。
 

この日のキャスト

ジーザス 神永東吾
ユダ 佐久間仁
マリア 江畑 晶慧
カヤパ 高井治
アンナス 一和洋輔
司祭1正木 棟馬
司祭2中橋耕平
司祭3真田司
シモン 柴田 鴻洋
ペテロ 辻雄飛
ピラト 田島 亨祐
ヘロデ王 北澤裕輔
 
【男性アンサンブル】
鈴木 貴雅 下平 尚輝 磯江 拓也
姜 大舜 佐々木 玲旺 木谷 光
鈴木 智之 松尾 篤 安斎 恵太
愛染 洸一 橋岡 未浪 寺内 淳
 
小島 光葉 黒田 果穂 小野 実咲季
林 美菜子 安宅 小百合 大石 眞由
立川 真衣 濱嶋 紗穂里 森下 薫
佐田 遥香 北中 芹佳 立花 梨奈

 
お席は2階席最後方センター席



以下、あくまで個人の感想です。

勘違い間違い、きっとあります。


イエス・ キリスト(ジーザス)が磔刑に処せられるまでの最後の七日間を描いた物語をすべて曲だけで構成。

1時間45分休憩なし、ノンストップで疾走。

 

今思い返してもちょっと泣けてくるくらい素晴らしい回でした!


ベテランキャストの安定のボルテージと、新加入キャストのフレッシュなパッションが入り乱れて、私が見たかったJCSエルサレムの世界がそこに。
2階の末席でも連続でカタルシス、歓びでフラフラになりました。

なぜ知りたい?!
この第一声から心掴まれる神永さんのジーザス。
集大成とも言える、全瞬間抜かりないジーザス化。
毎回、今日の神永さんのあのお顔、よかった…と反芻して悦に入るのですが、この日一番ハッとしたのは、ペテロに否認された後、兵士に連行される際に振り向き様、彼を見つめる刹那の表情。
物悲しくも切なく、そして美しかった。
オペラグラス越しに焼き付けて、心の宝箱にしまって置いてあります。
ゲッセマネ♪をシーズン通してこんな毎回完璧に歌い上げられる人、他に知らない(私調べ)。

この日嬉しかったのは司祭ズがノリノリだった事。
やはり第一声から場が締まる高井さんのカヤパ、ただ良い声というだけでなく、滋味溢れしなるバリトンなのです。
フレーズ毎に表情があるの。
アンナス一和さんのメイクは今期のお楽しみ案件ですが、2回目にしてメイクの違和感が無くなったのは、私の席が遠かったからか?それとも覚悟と慣れ?
それじゃジーザスをどうするか?」テナーの一撃は控えめながら、持ち前の確実な歌唱、ニヤリと笑うお顔が姑息な義父っぷり。
どうカバーを試みてもお顔もお声も若い…それはもうどうしようもないんだけど、とにかく一和アンナスが再び見たかったからええねん。
正木さん司祭1の老けメイクには未だに慣れないの何でかな?
真田さん司祭3もかなり強めのシワ描いてらしたけど、初日からあのメイクだっけ?
ところどころで見せるワルな笑みがたまらない。
ずっと好き、真田司祭。
中橋さん司祭2含め、最強声5人組の並びにはワクワクしました。

からの、ホサナ♪アンサンブルさんたち、めちゃくちゃ弾けてきてました。
ジーザスへの歓呼のコーラスも回を重ねる毎に強まっている気がして涙、ヘイ!
この曲終わりからの狂信者シモン♪への繋ぎの演出がたまりません。
夜明けを感じさせるホルンの響き、再びうごめき出し熱狂する群衆。
この静からの熱いシモンの歌唱までの溜めの時間が至福。

人々の苦悩や思惑、感情の昂りを見事に旋律化、ウェバーの天才に胸が震えます。

柴田さんシモン、若くて強い声、だけじゃなく歌唱に芯があります。
放出されるエネルギー、しかと受け取りました、この日も。
これをまた浴びたくて、柴田さんシモンを待ってた。
今後どんな役を掴まれるのだろう、期待しかありません。

江畑さんマリアをエルサレムで拝見するのも楽しみにしていました。
えっ、綺麗!たおやかな大人美をオペラで刮目。
ジーザスを包む空気が何やら今までのマリアと違う。
優しさよりもしっとり、どこか色香が漂う。
だから歌唱も地声で無理をせず、今宵安らかに♪はジャジーな趣き、私はイエスがわからない♪からはジーザスへの溢れる想いを行間に込め、最後歌い上げない「愛してる」にはそれらを内に閉じ込めた感覚があった。
神永ジーザス、佐久間ユダ、江畑マリアの並びはやはり物語の核、堂々たるトライアングル。

ヘロデ前の暗転ほどときめく暗闇ありますか?
北澤さんヘロデ王、毎回美が更新されてるのさすがです。
お肌綺麗で驚くし、つけまのボリューム!
この日左目開けづらそうでハラハラしました。
流れるように確実で、メリハリある歌唱とアクションはもう独壇場。
最初は結構硬かったよね、かっこいいヘロデになったなあ。
かなり拍手強めでした。

この日もやっぱり田島さんピラト&玲旺さん鞭男の職人技を堪能。
田島さん、あのピラトの絢爛衣装を着こなすに値する貫禄と風格、そして短い出番で何を求められているかご存知ゆえのあの強強カウント。
玲旺さん鞭先輩はとにかく立ち姿!
いつもあんなストイックな体づくりされているの?
第1希望ラダメスは演目的に無理だとして、第2希望フィーバス、それまではアグラバーで。

この日のベストフィメール群衆は断トツで安宅小百合さん。
見せ場の多い美味しいポジションなのもあるけれど、身体能力活かしたアクションのキレやら、格子越しのアングラ顔やら、磔時ラストの高笑いやら、初演時の意匠を汲む、白石加代子さん的狂乱に釘付けでした。
メイクもめっちゃ決まってたし、カテコの弾ける笑顔もかわいくて優勝でした!

佐久間仁さんの圧倒的ユダは、自由劇場の規格からはみ出さんばかりの体躯と声量と存在感でこの日も魅せて下さった。
たくさんの苦悩でズタボロの素敵なユダを見て来ましたが、脚が長過ぎるし今期の佐久間さんユダの髪型、過去ユダ中一番好き。
デビュー時のちょっとした違和感のようなものはすっかり消え、振り切ったスーパースター♪見てると、小者感の一切ないこんなゴージャスなユダ、大丈夫ですか?!逆に。
とはいえ、いろんなユダが見たい、慈夢さんのユダもとっても見たいです。

こんな後方席なのに群衆のうねりが目に見えるよう、今期一番アンサンブルさんから放たれる熱量を感じました。
いつものようにあっという間に過ぎた1時45分ではありますが、見たかったものすべて見た、聴きたかった声を聴いたという満足感は今期一番。

そんな私の思いを裏付けるようなカテコの大拍手、加えてジーザスで飛びかう歓声は珍しいのではなかろうか。
いや、この週ずっとこうだった?
異様に熱かった、本当に素晴らしかったんです。
千秋楽でもないのに万感胸に迫る公演でした。

今週もその熱波は自由劇場に渦巻いているでしょう。
私がこの濃密な空間でJCSを見る事が出来るのはいよいよあと1回となりました。
また超えて来てくださる事を期待しつつ、震えて待ちます!