こんにちは!
心待ちにしていた、昨日放送の番組の録画を見ました。
「新美の巨人たち 帝国劇場」
期待以上に楽しかったです。
ナビゲーターの田中道子さん、帝劇で「Lupin」をご覧になったばかりだそうで
帝劇を「ダンディ」と例えてらして、確かに!と思いました。
華美、ゴージャスというイメージよりも「ダンディ」しっくりきます。
私は最初に足を踏み入れた時、やはり「レトロ」な雰囲気を受け取ったのとともに、埴輪のようなお面のオブジェや壁面のタイルの影響もあって「プリミティブ」という印象を受けました。
日本で一番の劇場とも言われているのに、何だろう、この落ち着く感じ。
入場するとまず目に飛び込んでくる、空間を彩るステンドグラスさえも何だか素朴な味わいだなあと。
帝劇公演のプログラムの巻末に、美術品の紹介があるので作品名などは知っていましたが、この番組で設計者の谷口吉郎さんの美学・思いを知って、今さらですがスッキリ。
舞台の芝居を重要と考え、建築はその印象を一層深める役目にしたのです。
目で見、耳で聴いたものが、心に響くようにしたいと思ったのです。
劇場が前に出ない、あくまで舞台を深める役割に徹するという事。
それにしては壮大な建築・装飾ではありますが、あの不思議に落ち着く、地に足の着いた居心地の良さ、漠然と感じていたことが腹に落ちました。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240114/13/shikimusicallover/9e/df/j/o0892108015389315726.jpg?caw=800)
ロビー美術品の御案内
当劇場には新築開場(昭和41年)当時より以下の美術品が設置されております。
◎お堀側壁面
志野タイル (加藤唐九郎作)
仮面「喜怒哀楽」(本郷新作)
ステンドグラス・「律動」 (猪熊弦一郎作)
◎2階ロビー
壁掛「飛天」(脇田和作)
◎ロビー奥階段
照明装飾「慰斗」(猪熊弦一郎作)
◎ロビー手前階段横
すだれ 「瓔珞」 (ようらく) (伊原通夫作)
なお、1階8番扉横には、西園寺公望公から寄せられた開場の祝辞の銘板、 その上に帝劇のシンボルとして親しまれてきた「翁の面」が、旧帝劇(明治44 年~昭和39年)から保存されてかかげられています。
座席数 1階席 1,150 2階席 688 合計 1,838
と記載されています。
注)最近の公演のプログラムには帝劇紹介ページはないようです。
今回、上記に加えて、階段手摺の天然木を使用した照明効果、客席内の側板の光と影の秘密、Cafe IMPERIALの窓からの景観を尊重した椅子の高さの工夫など、初めて知ることも多く、興味深い内容でよくぞ企画放送してくださったと感謝です。
「慰斗」のオブジェを見るために、意味もなく2階ロビーまで階段を上ったり、そこからの眺めを写真におさめたり、自分の行動もこうした思いに引き寄せられてのことなんだなあとあらためて納得。
こうした何物にも代え難い装飾品・美術品は、帝劇建て替え後も新劇場に一部引き継がれると聞き、ホッとしました。
ぶれんだ撮影👇
「レ・ミゼラブル」初演から帝劇に出演されている鹿賀丈史さんの「帝劇という名前があれば新しい時代に伝統は繋がっていく。新しい劇場にフラフラしながら立てればいいな。」というお話、染みました。
慣れ親しんだ帝劇が見られなくなる淋しさもありますが、新帝劇も確かに楽しみです。
その頃にはまた何もかもが値上がりしているんだろうなあ、という下世話な思いも頭をかすめますが...
番組を見終わって、私の帝劇観劇いつからだっけ、思い起こしたら1992年の「ミス・サイゴン」からのようです。
大好きな市村正親さんがあのエンジニアを演じるをいうので必死でチケットを取りました。
多分、初帝劇、よりも市村さんのエンジニア!の思い出のほうが勝ってます💦
めちゃくちゃ久しぶりに当時のプログラムを引っ張り出したら、こんなでかかった!
そうそう、当時って、やたらプログラムが大きいのが多かったんですよね。
本棚に横にしないと並べられないの。
右が初演1992年ので、左は2004年再演の時のです👇
帝国劇場、2月は「ジョジョの奇妙な冒険」3月は「千と千尋の神隠し」6月〜8月「ムーラン・ルージュ!」おそらく秋?〜年末に「レ・ミゼラブル」
空白の期間の演目は?
モで始まるあの作品は?エで始まるあれは?
演る?演らない?
そして2025年の現帝劇千秋楽公演は?何?
ドキドキですよね。
自分なりに出来るだけ悔いなく、足を運びたいと思います。