こんにちは!
 
去る16日の名古屋観劇日帰り遠征、マチネは久しぶりの劇団四季「キャッツ」👇でしたが、
ソワレは17時からの御園座
Lupin カリオストロ伯爵夫人の秘密」でした。
名古屋四季劇場から御園座への移動は初めて、「キャッツ」終演後1時間しかない!という事で、開演前に無事着けるのか?と内心ドキドキ、競歩並みの速足で向かいました。
 
何とか地下鉄でお隣の伏見駅まで辿り着きましたが、御園座直通の出口閉鎖中という予期せぬ事態。
案内を頼りに遠回りしながら何とか着けました…フーッ。
 
何年も前、観光の折に歌舞伎を見に訪れましたが、現在はめちゃくちゃきれいになってる!
 
テーマカラーの赤がLupinによく似合います。
 
キャストのポスターがズラリ、ワクワク。
帝劇仕様の肖像画は同行していない模様。
 
お写真撮ったり、売店でお菓子買ったりする時間も何とか取れました。
長い行列にビックリでしたが、捌けるのも早かった。
 
御園座の座席数はオケピット設置で1200弱(wiki調べ)とこじんまり。
真紅のシートが鮮やか!
お席は真ん中らへんのセンター寄りサイド席、なかなか見やすく、各座席にエアウィーヴ製のおざぶが設置、これが良い仕事してくれます。
前の方の頭、かぶるよ!と聞いていましたが、ラッキーにも頭かぶりもなく、快適。
(お写真PRTIMESさんにお借りしました)
 
本日のキャスト、Wのカリオストロ伯爵夫人は真風涼帆さん。
立石さんボーマニャンは御園座以降はシングルなのに、帝劇と同様にキャスト表にお名前が。

 

【この日のキャスト】

 

アルセーヌ・ルパン:古川雄大
クラリス・デティーグ:真彩希帆
ボーマニャン:立石俊樹
イジドール・ボートルレ:加藤清史郎
ガニマール警部:勝矢
シャーロック・ホームズ:小西遼生
カリオストロ伯爵夫人:真風涼帆
ドフロワ・デティーグ:宮川浩
レオナール:章平

朝隈濯朗、荒田至法、井口大地、奥山寛

島田隆誠、鈴木大菜、仙名立宗

中桐聖弥、畑中竜也、廣瀬孝輔、牧田リュウ平

丸山泰右、港幸樹、渡辺崇人  彩花まり

飯塚萌木、石田彩夏、伊宮理恵、鈴木サアヤ

平井琴望、真記子、政本季美、松田未莉亜

美麗、安岡千夏、山下麗奈

 

以下、あくまで個人の感想です、間違い勘違いも多々あると思います。

よろしくお願いいたします。

 

さて、帝劇千秋楽ぶりの「Lupin」はやっぱりとっても楽しかった!
その後も「大奥」ファンミやらドラマ本編の瀧山様やらエリザ上映やらで、古川さんのお姿を拝見してるから、そんなにお久しぶり感はないかな?と思ったけれど、開演前の舞台の設え見たら、急に作品への懐かしさがこみ上げてきました。
 
マシバン博士の変装解けてからの正装ルパン登場では沸き起こるガッツリ大拍手!
さすがです、やはりここで拍手は気持ちが良い。
かい・とう・しんし・ルパン♪のコーラス、ルパンのフィンガーアクション、そうそうこれだよ!と胸が熱く。
ルパンダンサーズのフォーメーション、マント捌き、きれい!
 
古川さんルパン、お肌つやっつや、ぷくぷくで、また点滴入れた?な肌艶。
若返ったような感じさえ。
遠征の甲斐あるこの男っぷり、見惚れ~。
 
実業家ヴァルメラ扮装古川さんの、夜会レディたちへの「おいで」(死)、真風さんジェーブル伯爵との「柔らかい手だ」「働いたことがないものでね」この粋な会話にまたときめく、嬉しい。
古川真風両氏による夜会ダンスのまばゆさは特別、なんぼ見ても飽きません。
背後にスッと立つ章平さんレオナールの燕尾姿も素敵なのよね。
真風さんはさらに美貌に磨きがかかっておられた。
相変わらずのクール・ビューティ、冴えたまなざしとしなやかで中性的な所作がキラキラと目に飛び込んできます。
この方と並んで遜色ない美貌でしかも同等に踊れる男性って、現段階では古川さんくらいしか思いつかない。
扮装古川さん新聞記者エミール時のパリっ子然とした小粋な佇まいが好きなのですが、表情も眼力もさらに強くなっており素敵が増し増し、またエミールを拝めたよ(泣)。

真風さんジェーブル伯爵、正体バレ後の「弾は全部充填しておきなさい!常に!」ではいつも沸くのに、この回は笑いが少なかったな。

ちょっと音の入りが早くて台詞がかき消されちゃったような、でもこういうのが生オケの醍醐味。
そうかと思うと、意外なところで爆笑が起こったり、やはり日によって、お客様によって笑いのポイントも違うの、面白い。
サアヤさんのおばあちゃん家政婦さんは相変わらずウケてた。
 
全キャスト、大絶好調!
どのシーンどのナンバーもパフォーマンスキレキレで、心躍る!
御園座さんの音響、最強ですね。
クリアにして音圧強く、すべての歌唱が耳に心地よく、皆さま気持ち良く歌ってらっしゃるのが見て取れます。
帝劇の緊張から解き放たれ、お休みを挟み、全体的にお芝居も歌唱も自由にのびのびだな、と感じました。
座長を筆頭に、加藤清史郎さんイジドール、小西遼生さんホームズ、勝矢さんガニマール警部、アンサンブルの皆さま、元気いっぱい!活気が凄い。
リアクションも台詞の圧も濃くなってます。
帝劇でどんどん熟成させた作品の薫りを、この名古屋の地で全開放させている印象。
 
くだんのリボンゴンドラでも大拍手!
低空飛行と聞いていたけど、ちょうどよい高さで、背景のパリの町並みがとても美しく投影されていて、ゴンドラ(気球)とのフィット感が絶妙、過去イチ見惚れました。
 
2幕、アネットちゃんパートでも、メイク映え素晴らしく、美しい座長
どんどん美の精度上がってる。
ジェンダーレスな踊り子さんたちもめちゃくちゃ楽しそうでこちらもニコニコが止まりません。
小西さん、安定の「クオリティの差だ!」でどっかん。
 
立石さんボーマニャン、ルシファー♪こちらもジェンダーレスな黒鷲団によるキレキレダンスも含めて、決まってました。
しかし、自身から溢れるキラキラが過ぎてヒール感はまだ薄め、でもそれでいいのね、このLupinにおいては。
いつの日かギラギラに悪い立石さんが見てみたい。
真彩希帆さんクラリスのラウール、モナムール♪耳福。
ボコボコルパン登場で、近隣のオペラがサーッと同時に上がるのは帝劇同様デフォルト、爽快、こなれファンがいっぱいでした。
 
この日のマチネでは、古川さん、ラウールの部屋で、まさかの「君のハートだ」の台詞を飛ばしてしまったそう。
クラリスに「何を盗もうとしたの?」と問われ、「なぜ盗むかって?」と返し、「俺の来し方を教えよう」と繋げたとのこと。
翌日マチネには、Wルパン枝の取り合い時に、枝がコロコロっとオケピに落ちるハプニングもあったそう。
8本目の枝が出てきて事なきを得たそうですが、そんな美味しい場面、私も目撃したかった!
私の見た回にもちょいちょいミスがあって、「7本の枝」と台詞を「5本」って言っちゃったり、真風さん伯爵夫人も、ホームズの部屋で「主人の分も」を「彼らの分」って言ってしまったり。
帝劇ではほとんどミスなかったと思うのですが、やはり緊張が解け、様々乗ってくるといろいろありますね、それも舞台の愉しみ。
 
大好きなビッグナンバー、主要人物が一同に登場し歌唱する北斗七星の先に♪も堪能、章平さんレオナールのアレも、真風夫人の高笑いも噛み締めつつ、座長ルパンの帝劇とは違うラストの登場を、胸躍らせながら待ちました。
 
帝劇では上手の壁面を上から下に滑り降りてきて、舞台中央に向かいましたが、御園座では1階上手側扉から通路を颯爽と歩いて登場し、オケピ前でしばし顔見世、舞台へ。
これが噂の客席からルパン!
しっかり、扉から出てくるとこからオペラで刮目しました、遠かったけど。
上手席通路の方、羨ましい。
梅芸、博多座、ホクトホール、また変わるのかな?楽しみ。
 
カテコももちろん、大盛り上がり、大拍手、ヒューヒューの歓声。
毎回御園座カテコでは座長のフーおねだりとガッツポーズがあると聞いていたので、期待していたのですが、この回はどちらもなしで、感謝のお言葉もありましたし、盛り上がったけど通常カテコでした。
マチネでいろいろあり、少しお疲れだったのかもしれません。
 
キャッツ」では、不滅の作品力と体現してくださるキャストのスキル、空間全体にいとまなく押し寄せる感動の渦。
かたや「Lupin」では、小池修一郎先生ワールドと舞台から放たれるキャストの魅惑の個性を目いっぱい浴びる歓び。
1日で2度、極上のエンターテイメントを味わい、抱えきれないほどの昂揚をたぎらせながら、幕間に注文しておいた鰻弁当を御園座1階の「おか富士」さんで受け取り、帰路に着きました。
駆け足の日帰り遠征でしたが、鰻だけは死守。
既に「Lupin」は御園座公演12月20日で千秋楽を迎えています。
終盤の公演もかなり盛り上がったと聞いており、カンパニー一丸でフルスロットルだったのだろうなと想像いたします。
次の大阪公演が29日から、少しの間ですが皆様ゆっくりお休み出来ているといいなあ。
Lupin」カンパニーの皆様、残り32公演、ファイティン!
また見に行きます!
 
 
家まで我慢してゆっくり食べました、ホクホク鰻サイコー!