こんにちは!
 
11月21日ソワレ、帝国劇場、ひっそりと応援している俳優古川雄大さんが初の帝劇単独主演を務める、小池修一郎先生書下ろしの作品、
ミュージカル・ピカレスク
LUPIN ~カリオストロ伯爵夫人の秘密~
 
チケットサイトe+(イープラス)貸切公演の回でした。
 
私は「LUPIN」3回目の観劇となります。
 
また載せる、本当にこの蠱惑のビジュアル、好きです~!
 
【公式サイトより】
 
フランスの小説家モーリス・ルブランの「怪盗ルパン」シリーズを下敷きに、自由な発想で、各キャラクターが入り乱れる冒険活劇ロマン。アルセーヌ・ルパンと魅惑的な美女カリオストロ伯爵夫人、令嬢クラリス、シャーロック・ホームズをはじめとした著名なキャラクター達が登場し、財宝を巡って様々な駆け引きを繰り広げる。ドーヴ・アチアによる心躍るオリジナルミュージカルナンバーはもちろん、ダンス、アクション、ルパンとカリオストロ伯爵夫人による男女を入替えた対決などエンターテインメント性をふんだんに盛り込み、観客をベル・エポックのパリの舞踏会へと誘う。
 

【この日のキャスト】

 

アルセーヌ・ルパン:古川雄大
クラリス・デティーグ:真彩希帆
ボーマニャン:立石俊樹
イジドール・ボートルレ:加藤清史郎
ガニマール警部:勝矢
シャーロック・ホームズ:小西遼生
カリオストロ伯爵夫人:真風涼帆
ドフロワ・デティーグ:宮川浩
レオナール:章平

朝隈濯朗、荒田至法、井口大地、奥山寛

島田隆誠、鈴木大菜、仙名立宗

中桐聖弥、畑中竜也、廣瀬孝輔、牧田リュウ平

丸山泰右、港幸樹、渡辺崇人  彩花まり

飯塚萌木、石田彩夏、伊宮理恵、鈴木サアヤ

平井琴望、真記子、政本季美、松田未莉亜

美麗、安岡千夏、山下麗奈

 

謎の美女カリオストロ伯爵夫人は真風涼帆さん。ルパンの敵であるボーマニャンは立石俊樹さん。

プラみちゃん!

 

以下本格的にネタバレしています!

あくまで個人の感想です、間違い勘違いも多々あると思います。

よろしくお願いいたします。

 
古川さんFC貸切回観劇の興奮も覚めやらない中…

 

 

 
友が当ててくれたe+(イープラス)貸切公演
やっぱり肖像画風ビジュアルがズラリと掲げられた帝劇ホワイエは何度訪れても気持ちが浮き立ちます。
 
 
この日の席は1階S席の後方センター寄り。
傾斜はあまりありませんが、何とか舞台の全容が確認できる席に恵まれました。
今日は老若男女バラエティに富んだ客層、年配の男性も多かった1階席、ちょっとウトウトされたり、幕間に屈伸運動をされたり、思い思いの観劇スタイル。
先日のFC貸切公演とはまた違ったのんびり和やかなムードで緊張感薄め、我々も終始リラックスして舞台を楽しみました。
 
舞台上に既に設置された大きな燭台と、徐々に広がる風の音、これこれ!と気持ちが昂まります。
クラリス役の真彩希帆さん、歌唱の出とちりがあったような気がしますが、とにかく美しい声と安定かつ伸びやかなソプラノで、冒頭の曲願いが叶う日♪を聴かせてくださった。
 
2回見て、ようやく舞台の流れを把握できたので、次のシーンに向けての心の準備が出来、サッとオペラを目的の場所に向けて構えられて見落としもなく、この日初めてガッツリと作品に入り込めた気がしています。
 
枝鑑定後、古川さんマシバン博士が、クラリスの優しさと気高さに打たれ、去る彼女をずっと目で追い想いを深める様子もしっかり確認。
真彩さん、台詞のクリアさ、細かく行き届いたお芝居が秀逸。
 
Je m'appelle lupin♪で大好きな振り付けとお声、すっかり頭に刻み込まれた歌詞とメロディ、古川さん盛装ルパンの魅力をを味わいます。
夜会、ワクワクの金髪古川さんヴァルメラ氏、癖になる台詞回しと美ビジュアルがたまりません。
 
待ち焦がれていた真風涼帆さんジェーブル伯爵登場!
何?この洗練された佇まい。
想像していたより中性的、そこから漂うオリジナルな色香。
夜会ダンス、流れるようにしなやかな手さばき足さばき、ん?今一瞬髪撫でつけた?ドキドキ。
182センチの古川さんに届きそうな長身、スッと伸びた背筋と体幹、ナイフのようにキレある冷ややかな眼差しが美しい。
指先まで行き届いた隙のないダンスに目が喜ぶ。
甘めヴァルメラ古川さんとキリッとドライな真風さんの絡み合う様は、お互いを際立たせる魅惑のコンビネーション。
大正解のキャスティングに心の中で一人スタオベ!既に。
この後の伯爵夫人にも大期待。
 
この日、ヴァルメラ扮装の古川さんのクラリスへの想いを歌う白いバラのような君♪にも激しくときめきました。
愛の放出が切なく豊かで、このお顔の古川さん!と掴まれる表情がてんこ盛り。
めっちゃ素敵。
 
ジェーブル伯爵邸でのすったもんだで、真風さんが女性になると、これまた違った美が溢れ出るのにも驚きました。
お似合いなのね、金髪ロングヘア。
ちゃんと女性、しかも気品があって、それでも眼差しの冷ややかさはそのまま。
クール・ビューティーってこの事。
私の敬愛する映画俳優ケイト・ブランシェットを彷彿。
このシークエンスの最後、真風さん夫人「弾はつ・ね・に全部装填しておきなさい!章平さんレオナール「かしこまりました!
真風さんの間の素晴らしさに笑い起こってた。
ここ、いつもそう?
 
ルパンの隠れ家で真彩クラリスが変装用ヅラを手に「全然気づかなかったわ!」でも笑い、この日、細かいポイントも絶対に外さず笑い起きてました。
ラウールと呼びたいのか?」ってグッと来る台詞、ここでルパン、クラリスに完落ちしたのかなと思います。
 
大好きな溶かすのは7%♪真風さんのカリオストロ伯爵夫人のドレス姿の艶やかさ、目元、口元、つるつるお肌、やっぱり本格的に綺麗。
タンゴ、チラとのぞくおみ足のまた美しい事!
章平さんの絶妙なホールドとラストの合気道締め、この洒脱な振り付け、さすが桜木涼介先生。
 
2幕冒頭、小西遼生さんホームズの永遠のライバル♪ソロから始まりますが、この壮大にしてメロウなメロディの魅力も3回目にしてガッツリ堪能、小西さんのちょっとスイートみのある渋さが恋するホームズにぴったりで、キャスティング本当に的中ですね。
 
婦人参政権運動アンサンブルさんたちによる原始女性は太陽だった♪の見事なコーラスにも感動、歌の力の強い俳優さんが揃っているのでしょう、大満足のナンバーです。
CANCANアネットをこの日も堪能、アネットとクラリスの二人羽織ソプラノで、またも客席爆笑、その後の「あの大女か!」そして小西さんホームズ「クオリティだ!クオリティの差だ!」でももちろん大爆笑。
このシークエンス、本当にウケてて楽しい客席。
どんどん極まる小西さんのコメディ技。
 
協力し合うルパンと伯爵夫人、不安に駆られ恋の苦しみを味わうクラリス、「アデュー」この真彩さんの繊細な演技と歌声、うっとり。
そりゃ心配だよね、うんうん、でも行かせるのね。
7本枝の謎解明後の夫人の「持ち手の曲がった鍋みたいね」でも安定の笑い、私もここでいつも笑いたかった、今日のお客様やっぱり素敵。
黒髪ルパンとドレスの伯爵夫人のタンゴもまた絡み合う視線と芳醇なムードで見応え!
とはいえ、ルパン隙だらけ、簡単に媚薬入りシャンパン飲んじゃうし。
 
13キロ増量したという章平さん、安定のサスペンダー、そして古川さんの胸筋。
だいぶ慣れた奇岩城シークエンス、財宝見つけた夫人の「箱だわ!」も柚希さんと真風さんの台詞回しが全然違っていて楽しい。
どんどん放たれて素に戻っていく真風さんカリオストロ夫人、ラストの圧巻の正体バラしにまたもや笑いが。
お姿、醸し出すムード、ダンススキル、立ち居振る舞いに加えて、お芝居の間の素晴らしさ、惚れるしかなかったです。
 
ラストの無理繰り決闘、回る盆の上での凄まじい殺陣、どなたかの剣が古川さんの鼻先をかすめ苦笑いする場面も。
この殺陣、ホームズとの拳での闘い、プロポーズ、インカの仮面、そして再びのJe m'appelle lupin♪まで、主演古川さんの隅々まで行き届いたマルチタスクに心酔、やはりこの作品とっても大変だけれど、主演と準主演が際立つ最強のエンタテイメントなんだなと改めて感じ入りました。
 

この日は、終演後も北斗七星の先に♪のドラムのリズムが頭から離れず、メインキャストが一同に会するあのシーンの贅沢な画づらはまるでフィナーレだったなあと感慨に浸りつつ。

 

カテコ、2回目でスタンディングになった後、客席のイープラス会員に向けての古川さんからのお言葉が。

うろ覚え、意訳ですが。

 

小池先生が帝国劇場初めての書き下ろされた作品にみんな出演させていただいています。

1幕ラストのゴンドラは皆さま、一生忘れられないのではないでしょうか?(客席笑)

小池先生はインパクトも残してくださいます。(客席笑)

これからも小池先生にお世話になりつつ帝国劇場ではたくさんの作品を上演していきたい。

なんて、僕が主催してるわけではなく、僕は雇われの身だけど。(客席笑)

今後の帝国劇場作品のチケットもイープラスでお買い上げください。

それでは皆さんで(イープラスポーズ+++)

最後またマントひるがえしてご挨拶!

 

盛り上がりました!拍手喝采!

端的でとても気持ちの良いご挨拶でした。

初めてのお客様も古川さんの事、大好きになったんじゃないかな?

とにかく笑いの多い、温かな雰囲気に包まれた観劇回、初日、FC貸切公演と緊張とパッションの回を経て、初めてリラックスして心行くまで舞台に没入いたしました。

 

帝劇千秋楽までもう1週間を切り、乗りに乗っているカンパニーの皆さま、健康で最後まで完走される事、心からお祈りいたします!

私ももう一回観劇させていただきます!