こんにちは!
 
昨日11月9日、帝国劇場、ひっそりと応援している俳優古川雄大さんが初の帝劇単独主演を務める、小池修一郎先生書下ろしの作品、
ミュージカル・ピカレスク
LUPIN ~カリオストロ伯爵夫人の秘密~」初日!
観劇してまいりました!
 
古川さんの帝劇初単独主演が発表されてから10か月超、この日を楽しみに楽しみに待っていました!
 
まず、ミュージカルピカレスクという冠に期待...
 
フレンチシックなポスターが登場し...
 
 
👇世界のレスリー・キー様撮影、キャラクターの夕景バックの麗しいキービジュアルが発表になり...
 
絵画テイストのクラシカルなポスターが降臨...
 
いざ、当日!
帝劇の看板とシングルで一番前にいる古川さん!
 
帝劇エントランスからのホワイエの眺めが!圧巻!
中は物販、キャスボ、撮影でカオス!
 
👇こちらで撃ち抜かれた~~~!素敵~!
 
エンボス加工の豪奢な装丁のプログラム、中もエレガントで美写の洪水!
 
【公式サイトより】
 
フランスの小説家モーリス・ルブランの「怪盗ルパン」シリーズを下敷きに、自由な発想で、各キャラクターが入り乱れる冒険活劇ロマン。アルセーヌ・ルパンと魅惑的な美女カリオストロ伯爵夫人、令嬢クラリス、シャーロック・ホームズをはじめとした著名なキャラクター達が登場し、財宝を巡って様々な駆け引きを繰り広げる。ドーヴ・アチアによる心躍るオリジナルミュージカルナンバーはもちろん、ダンス、アクション、ルパンとカリオストロ伯爵夫人による男女を入替えた対決などエンターテインメント性をふんだんに盛り込み、観客をベル・エポックのパリの舞踏会へと誘う。
 
いや、冒険活劇ロマンであることは知っていましたが、お披露目ビジュアルからの流れで、勝手に哀愁に満ちた壮大なスケールの世界観思い描いていたの、仕方ないよね?
 
この流れで、この流れで、まさかまさかの...
 
奇天烈コメディ活劇 だなんて、夢にも思わなかったよ!?
しかし、奇天烈というのは初日を見ただけの私の解釈で、ご覧になった方それぞれに様々な印象をお持ちになったことと思います。
 

以下盛大にネタバレしています!

あくまで個人の感想です、間違い勘違いも多々あると思います。

よろしくお願いいたします。

 

センブロではないものの、驚くほど前方、オペラなしでも余裕の良席を用意していただき、大混雑の帝劇ホワイエでスキップしたくなるほど舞い上がっていた私と友。

既に舞台には松井るみ先生デザインの、くだんの赤と黒のポスターをモチーフとしたアーチ形の大きなセット。

エレガントではあるものの、そこはかとないキワもの感も。(案の定、伏線)

撮影NGです。

世界初演やし、盛大に共有したかった、残念。

 

オケは20人弱?の編成ですが、金管の鳴りも臨場感高らか、良い響きに心浮き立ちました。

 

古川さん、いきなりの変装で登場!

老鑑定士、声が別人!マスク分厚!腰曲げに曲げて精巧に化けてたけど、絶対にそうだと思ったらそうでした。

お次は、金髪センター分けの訛ってる貴族、台詞回しはキャラだけど、ビジュアルが好み過ぎました、ほんと欧米の人にしか見えない。

2場出てきたけど、嬉しかったです~。

そして、赤毛の新聞記者、鼻手拭いしてみたり、その端麗な容姿とは裏腹に当時の庶民感出そうと試みてましたが、ただただかっこいいとしか思えなかったです。

女装ありとは聞いていましたが、まさかの巻き毛のCANCANガールアネット、度肝抜かれました!

お顔はヤングシシィばりのニッコニコ乙女、でも上腕二頭筋バキバキの嬉しい矛盾。

加えてまさかの真彩希帆さんとの二人羽織ソプラノ。

CANCANガール、ロボット仕様からのリアルCANCANダンスに目が点。

いや、笑いましたけど、一体どうした?このギミック。

ルパンことラウールも含めて5形態、演じる演じる!

おじいちゃんの時以外はもう踊る踊る!

カンカンからタンゴから、ソシアルダンス、アンサンブルさんと一緒にキレキレの群舞も、ダンスに関してはもう感謝のレベルで存分に堪能いたしました。

加えて、1幕ラストには、蝶ネクタイをかたどった電飾ゴンドラに乗り飛翔で歌唱!

これまた想定外の展開に呆然。

 
👇蝶ネクタイゴンドラ、2:38くらいから飛びます

 

 

 

1幕では、ルパンことラウール(本名)が愛するクラリスに自分の出自を目を潤ませながら歌い語り、深い芝居を見せてくれたシーンが印象に残っています。

自分の勝手な本作のイメージに、唯一合致していたシーンがそこ。

ダンスや殺陣は想定内でしたが、ロボCANCAN、ゴンドラを筆頭に、ぶっ飛び演出がてんこ盛り。

 

古川さんは常にどんな時も素敵、どこにいてもすぐに目が行ってしまう舞台俳優オーラ全開、もちろん正統ルパンのコスチュームも華麗に着こなし、隙ない佇まい、傷だらけシャツはだけ横たわり(休憩タイム兼ねてる?)サービスもあり、もちろん甘いラブシーンもあり。

カテコのマントファッサーの上下ランご挨拶もめちゃくちゃかっこよかったです。

含めて、どう考えても、古川さんの在り方が宝塚のトップスターさんでした。

 

いうなれば古川雄大という役者の 個性からスタートした「二次創作」であり「派生作品」である。

 

古今東西さまざまなルパン像が描かれてきたが、繊細さと豪胆さを併せ持つ今の古川雄大ならではの、彼にしか出来ない荒唐無稽で破天荒なルパン像を創り出したいと思った。
 
プログラムに演出の小池修一郎先生が書かれている通り、小池先生の思う古川さん魅力を全部乗っけての本作なのね。
そんな古川さんを見ることが出来てとっても嬉しかったし、何度も言ってしまうけど本当に素敵だったし、とても楽しそうに演じてらっしゃったのが何より胸熱。
古川さんだけじゃなく、他のキャストの皆さまも全員が素晴らしい存在感でした、これはもう本当に。
 
破天荒なルパンというより、進行と展開そのものが破天荒で雑味凄くて、途中から、ふあっ?となってしまった事はどうしても否めないし、深い感動とか胸に迫る名曲とかをガッツリ期待していたわけではないのですが...
 
様々なキャラクターが入り乱れる。当然ストーリーも大混戦。 エイっとばかりに、原作から逸脱して纏めることにした。
 
とのこと。
それは全然OKで、コメディの部分は大成功、たくさん笑わせていただいた。
とはいえ、やっぱり思ってたのと違う!ってのが大きかったのと、別角度の古川さんが見たかったのと。
 
あと、やっぱりセットでして。
基本のシャンデリアとか黒羽万璃央さんのソロのバックとかいろいろあるけど、まさかの奇厳城がアレ!
クライマックスやのに?
そして双眼鏡!回る盆!
若干のドリフみ。
 
16000円(土日17000円)帝劇プライス、どこに予算を?
アチアさん?
 
とってもわかりやすいお話だし、コミカルテイストだと知ればそれはそれで楽しくて、本当に笑ったし古川さんにときめいたし、キャストの皆さま、大好きです。
でも、帝劇、そして16000円。
 
初日だけあって客席の熱は凄かったです。
全員どなたかのファンか濃密関係者、すぐスタオベで大拍手喝采。
私も皆さまの熱演に心からの拍手を送りました。
 
カテコでは古川さんのきっちりとした自らの心情と各方面への感謝のご挨拶、小池先生をバディと例え、バディの小池ですと応えるゲスト登場の小池先生、その世界線に泣けました。
初帝劇の柚希礼音さんへの想いも涙をもって語られ、柚希さんも涙。
初日の醍醐味でした。
古川さんの座長っぷり、思い出すと今も目頭が熱くなります。
 
長くなったのですが、他のキャストの皆さまの活躍についても感想を残したく、また次回綴ります。
 
よろしくお願いいたします。
 
【この日のキャスト】
 
アルセーヌ・ルパン:古川雄大
クラリス・デティーグ:真彩希帆
ボーマニャン:黒羽麻璃央
イジドール・ボートルレ:加藤清史郎
ガニマール警部:勝矢
シャーロック・ホームズ:小西遼生
カリオストロ伯爵夫人:柚希礼音
ドフロワ・デティーグ:宮川浩
レオナール:章平

朝隈濯朗、荒田至法、井口大地、奥山寛
島田隆誠、鈴木大菜、仙名立宗
中桐聖弥、畑中竜也、廣瀬孝輔、牧田リュウ平
丸山泰右、港幸樹、渡辺崇人  彩花まり
飯塚萌木、石田彩夏、伊宮理恵、鈴木サアヤ
平井琴望、真記子、政本季美、松田未莉亜
美麗、安岡千夏、山下麗奈
 
もう1回載せます、ええなあ〜👇