こんにちは!

 

またか、また「マチルダ」なのか?

周囲に引かれるほど現在どはまり中のホリプロミュージカル

マチルダ📚

 

 

1週間の疲れも何のその、またマチルダや仲間たちに会えるときめきと共に、仕事終わりにいそいそとシアター・オーブへ。

仕事場からも家からも近くて行きやすいオーブでの休日前ソワレは本当にありがたいです 音譜

 

4人のマチルダ全員を観たいのと他のキャストさんの組み合わせとでまたもやホリプロリピーター割引(12500円)でチェック、なんとまたもやセンターブロック前方席が空いており迷わず購入。

この日も近かったですし、前の方問題もなくノンストレスでしたグッド!


この日のマチルダは三上野乃花ちゃん、お初です!

野乃花ちゃん、お目にかかりたかったよ。

 

トランチブル校長は3度目となる小野田龍之介さん。

ミセス・フェルプス役の池田有希子さんも初めてでした。

 

キャスト👇
 
もう4回目ともなりますと、ストーリーも歌詞も展開も頭に入っているので、諸々深く味わうことができ、格別でした。
 
最初は難しかったMiracle♪や(特に)School Song♪歌詞もだいぶ聴きとれるようになり、そうするとアクションもしっかり堪能できます。
本当に膨大な内容が盛り込まれた難易度高い「マチルダ」の台詞と歌詞、アクションやダンスしながらですからね。
観れば観るほど、キャストの力量が試される作品だわと感じます。
 

三上野乃花ちゃん、本当に素晴らしかったです。

きっぱりとした意思を持った眼差し、一生懸命でよく響くクリアな声、声量があり大人のキャストにも負けていません。

今まで拝見した3人のマチルダは、それぞれ個性がくっきり違っていて、同じ台詞と動きなのにまったくキャラクターが被らない。

知的なクールさが素敵な嘉村咲良ちゃん。

儚げで憂いが魅力的な寺田美蘭ちゃん

そして野乃花ちゃんは、凛々しい強さと時々見えるあどけなさとのコントラストがたまらなくてNaughty♪からじわりと泣けてきました。

何て凄い子たちでしょう。

伝えなければいけない情報量が膨大、十分に務めをこなしながら、舞台を引っ張っていく存在感、それぞれ佇まいは違うけれど、しっかりした人間性を既に持っていることに驚いてしまいます。

 

マチルダの他の子役、ブルース役の寺岡蒼哉くんもお初でしたが、何ともいえないのどかな子供らしい雰囲気や演技が好みで、微笑ましく見守っていたところからのRevoluting children♪のキレキレのボーカルとダンスにすっかりやられてしまいました。

どんだけ才能ある子揃えてきてるのかな?

まだ見ぬもう一人のブルース、後藤レイサくんにも期待!

 

そして、この日はちょっと驚いたのが、アマンダのシークエンス。

マチルダの同級生でおさげ髪のアマンダが、トランチブル校長の怒りに触れて、おさげを掴まれぐるぐる振り回されて放り投げられるも無傷で生還、というくだりがあります。

そのアマンダ役はいつもマチルダキャストの別の子役が演じているのですが、この日はスイングでキダルト(子供役の大人)の仲本詩菜さん。

本来なら子役の熊野みのりちゃんのはずなのにキダルトだからだと思いますが、振り回して放り投げるシーンが見られず、暗転の中で音だけで演出されていました。

急遽の演出変更だと思われるのですが、ここ、楽しい見どころの一つなので、とても気になりました。

このシークエンスだけに登場するアマンダがマチルダキャストで配役されているのは、本番中にマチルダに何かアクシデントがあった時の代役も兼ねているはずなので、また元に戻るとは思いますが。

 

療養から復帰されたマチルダパパの田代万里生さん、調子が悪かったことなど微塵も感じさせない動きと滑舌で、活き活きと演じてらっしゃった。

ほんと、手足長くてスタイルよ過ぎるワームウッド氏ですが、健康を取り戻されてホッとしました。

 2幕オープニングのワームウッド劇場で、万里生さんに指名された女性がおそらく万里生さんのファンで、とってもとっても喜んでらしたのが見えて、私まで嬉しくなりました。

 

池田有希子さんフェルプスさん、こちらのフェルプスさんも大らかで優しさに溢れていて、やっぱりフェルプスさん大好きです。

初めて舞台で拝見したと思うのですが、池田さん、美しいうえに確実な台詞とお芝居の方なんですね。

 

この日は席がど真ん中で見晴らしがよかったので、メイン以外のキャストさんも本当によく確認出来ました。

 

今日のルドルフォは寺井竜哉さん、キレキレで表情も豊か、体の線も美しくて素敵なルドルフォでした。

スイングの寺田さん、生徒役でもところどころ出ていらっしゃって印象に残りました。

アマンダ役の仲本さんや寺田さんの他にもスイングのお二人が出演されていて、活躍されていたのを後でプログラムと照らし合わせて知り、嬉しくなりました。

 

アクロバット役の元四季の深澤萌華さんもしっかり刮目、「アラジン」時からさらにブラッシュアップされて、本当にプロポもお顔立ちも美しい!

マチルダのお話の中にだけ登場する悲しい役どころのアクロバットですが、萌華さんの美貌もあり、とても心に残る存在です。

生徒役の時には台詞もありメガネが似合って、大活躍。

 

もう一人、マチルダの兄マイケル役の本田大河くん、マイケルのキャラも立ってましたが、身体能力高く、生徒役でダンスやアクションの時のキレが半端なくて目で追ってしまいました。

札幌でヤングシンバだったんだそうです。


そして毎回胸ときめくナンバー、When I grow up♪ この日も歌詞を噛み締めて、子供だった頃を思い出しつつも今の自分を反芻しながら、爽快なパフォーマンスを味わいました。

いつも涙が自然と溢れて胸がいっぱい、昨日も流した涙とともに1週間の疲れがどっと抜けた!

 

小野田さんトランチブル校長、もはや匠のヴィラン、ルックスと間と呼吸だけで笑いが起こり、歌えばくだんのテノールで緩急自由自在。

もうどんな役でも出来ちゃうんじゃない?って思えるほど、小野田さんの成り切りっぷりには唸ります。

校長の邪悪が加速すればするほど盛り上がる客席。

私の席の周り、爆笑の渦でした。

 

野乃花ちゃんも後半になればなるほど、大きなお芝居で場を盛り上げてくれました。

ハニー先生の真実に気付いた時の迫力、難しいビッグナンバーQuiet♪の歌唱でも聴かせる力を感じさせてくれました。

体調不良のちゃんの代役で数日連投の咲妃みゆさんハニー先生、やはり潤いある深い演技とソプラノに引き寄せられます。

どんな時でも漂う品ときらめき、情けなささえ美しい。

他の役でもまた拝見したい!

 

ラスト、輝くドールハウスに向かって、マチルダとハニー先生のクルリ側転。

大好きな、最高に胸のすく瞬間です。

キックボードで登場するカテコの演出も大好きです。

野乃花ちゃんのカテコの笑顔、可愛かった!

1階後方席、2階席、3階席、空席が多かったけれど、たくさんの笑いと満足感いっぱいの観客席でした。

 

やっぱり1900席を有するオーブを満席にするのは中長期公演の場合、難しいなあ。

興行的に苦戦強いられてる感があります。

1年以上のロングランなら専用シアターに設える手もありますが、今回は設備的にオーブでないと無理なセットがあったのだと思います。

原作も海外版も日本での認知度が低いとか、お客様をドーンと呼べるキャストがいないとか、チケットが捌けない理由はいくつか思い当たります。

曲も演出も本当に素晴らしいのですが、コメディトーンとはいえ厳しい言葉やシーンも多く、なおかつ日本人に伝わりにくい設定もあり、万人受けする作品ではないのかも、と個人的に感じます。

私のように一度はまればリピーター化して通うのは必至なのですが、なかなか経済的も難しいプライス。

もっとたくさんの方に観てほしいなと心から思うのですが、なかなか周囲の人にも勧められないでいる現状です。

出来れば最初の1回は、前方席でドーンとその世界観を浴びていただきたいなあ。

 

まだ拝見していないキャストはマチルダの熊野みのりちゃんとトランチブル校長の木村達成さん。

私の「マチルダ」熱、全然冷める気配なし、です。ニコニコ