自由業になると、仕事を引き受けるか、引き受けないかを決める自由を手に入れる。
それは同時に、自分がすると決めた仕事に自分が全責任を負うことでもある。
もちろん、あれもやりたい、これもやりたいと思いながら、時間がなくてできなかった日々には戻りたくない。
しかし、自由業という言葉の響きはよいが、実際には引き受けた仕事に追われ、これをやらなければ、あれもやらなければに変わっただけという現実もある。
休日も営業時間もけっこう顧客の都合に左右される。思ったより自由はない。
あるとすれば、仕事を断る自由。ただし、引き換えに貧乏が付いてくる可能性は高い。
ただ、引き受けたのは自分だから、やらされている感はなく、一つ片づく毎にやり遂げた感がある。ここが自由の賜物だ。