兄貴、すまねぇ! | 聖堂騎士団へ至る道

聖堂騎士団へ至る道

基本099深読みで


先日の屈辱的マルチェロ4位という結果を受けて、私は一念発起しました。


そう、なにも「いたスポ」の目標は自分の優勝だけにあらず。

汝、隣人を愛せ。

そういうわけで私は決心しました。


この私の手で、いや、ククールの手で兄貴を一位に押し上げて差し上げると!


兄貴の店に止まり、兄貴のエリアの株をわき目も伏せず買い付けて、兄貴が買ってくれたククのエリアの株だけをどんどこ吊り上げていく!

すばらしい!

いつも自分のためにやっていることを、兄貴のために!

そしたらきっと兄貴も「フ…よくやった」とか褒めてくれたりなんかして、でへへへへへへへ。



だがしかし。

この計画は波乱に満ちたものとなる。



私…ククール

他…マルチェロ、パンネロ、クラウド


場所…ゴルド



ではではいつもどおりの欠損台詞集を交えながらいきまっしょい。



マルチェロ

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「これはこれは、確か…そう、元聖堂騎士団のククール、だったかな?」

ゲーム開始。

相変わらず兄貴の中で存在の薄いクク。



「君達がいくらあの女神像にお祈りしても無駄だ。信心深いものしかお救いにならない」

ゴルドについて語る兄貴。

たぶん兄貴のこともお救いにならない。

兄貴が一番信心が浅いだろ。



「おやおや、まだいたのか、ククール」

ゲーム開始2ターン目。

まだ2ターン目だって!

そりゃいるさ!



「スイッチだと?この私の邪魔をする気か?」

スイッチを目の前にした兄貴の言葉。

そう…今回は世にもも恐ろしいほどみんなスイッチを踏みまくり、かなりぐるぐる回されました。



「この店にも活躍の機会を与えてやるとしよう」

順調に店を買う兄貴。

ここまでは良かったんだ、ここまでは。



「マークか。いいだろう、集めてやることにする」

順調にマークを集める兄貴。

ここまでは良かったんだ、ここまでは!



「おやおやこわいこわい。まったくおかしな人だ」

ククールが飛島脱出大砲で兄貴を狙ったときの台詞。

そのおかしな人はあなたの弟ですぜ、あ・に・き!



「まだまだ手ぬるいか」

余裕ぶっこいてる兄貴。



「神の見えざる手がマップを動かしたというわけだ」

スイッチを踏んだ兄貴。

いやいや、あなたさっきちゃんとスイッチって認識してたじゃないか!

神の見えざる手て!



「ふふふ、神はよく見ておられる」

臨時収入で嬉しい兄貴。

ここまではっ、こーこーまでは!良かったんだ!



「おやおや、城にピタリと止まるなど何を期待しておいでかな?」

ククがぴったり城に止まった。

兄貴のチョメチョメを期待してる。


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そう、ここ辺りまではみんな横並びだったんです。

だが店を買い増すうちに、あれよあれよという間にククがお高い「オークニス」エリア独占。

ついでに「アスカンタ」エリアもククが独占。


ここで兄思いのククは考えました。


「兄貴はきっと株の相乗りを狙ってくるに違いねえ。兄貴が株買ってくれたらガンガン増資するぜ!」

「高い店を建てて、パンネロとクラウドからがっぽり金をとって、兄貴のためにあのふたりを突き放すぜ!」


そういうわけでククールの増資&株価どーんとアップ!大作戦開始。

自分の軍資金を貯めるためにも株を200枚くらい購入して、がつがつ独占エリアに序盤から2000G級の店を建てました。


そしたら…なんということでしょう!

序盤みんな3000Gちょっとしかない時期なのに、兄貴がククの1000Gの店に止まってしまわれた!


ギャース!!

兄貴!ダイス運悪すぎだぜ!!

普通狙ってもなかなか止まらんよ!?


慌てるクク、株と店の大量売却をはじめる兄貴。


いやでもまだ5000Gにもみんな到達していない時期。

2000Gくらいの差なんて、株でなんとでもなるさ!

さあ兄貴、俺の独占エリアの株を買ってくれ、兄貴のためにがんがん増資するぜ!とククールは張り切りました。


んが。


序盤に1000Gはものすごくでかかったのか、兄貴は全く株を買ってくれません。

あにきーーーーー!!


そして更に不幸は続きます。

兄貴はどうして自ら自分の店の値段が下がるカードを引くのでしょう。

めちゃめちゃ引いてました。

おまけにメテオまで降って来ました。

めっさ不幸。


そしてどんどこ広がっていくクク・クラウド・パンネロマルチェロ差。

ここでククールは考えました。

「そうだ。貴のために他の奴らを蹴落としちまえばいいんだ!あいつらから3000~5000Gくらいぶん取れば、兄貴にだってチャンスはあるぜ!そんで俺がわざと株と店を処分しまくれば兄貴の勝ちだ。俺って頭いいな!兄貴、待ってろよ!ラブ!キッスミー!」



だが存在そのものが兄貴にとっては裏目のククール。



他のふたりを陥れるために次々と建てた高額の店に止まるのは兄貴ばかり!


兄貴のおかげでククは超セレブです、セレブ!

常に3000Gを所持するお金持ち!

全部兄貴から巻き上げたお金なんだけどな…。



マルチェロ

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「くっ!今は貴様らの相手をしている暇はない」

増資できない兄貴。

ど貧乏。



「私はまだまだ上を目指す」

そうだ、諦めないでくれ兄貴!



「私には神風が吹いている。このエリアを独占する日も近い」

それでもやっとエリア独占一歩手前まできた兄貴。

だがそのエリアの最後の一軒を所持していたのはククールだった!

ものすご裏目。

焦ったククは兄貴にお店の交換を求めました。

しかもかなり色目をつけてお願いしました。

だが兄貴はすげなく何度も却下・却下却下!

兄貴はやっぱり弟なんぞに情けをかけられるのが嫌だったのかな…しょぼん…。



「おやおや、ククールのふてぶしさには頭が下がる思いだな」

いただきサイコロで賞金をもらったククに対してのイヤミ。

うん、ほんと今回はいろいろふてぶてしいと思う…。



「これはこれは敵に塩を送ったおつもりかな?」

兄貴が持つ株価をやっとこさ上げたククに対しての兄貴。

だけど兄貴が株を買っても買っても、ククの店への支払いで株は消えていくんだ…。



「あくせくと小銭稼ぎかね?実にククールらしい」

ククが関所を建てた!

ククも確か小銭好き発言をしていたなあ。

通じ合ってるね、兄弟!



「くっ…!愚民の分際で!」

またククの高級な店にマルチェロが止まった。

愚民です。

つーか愚かでした、こんな作戦を立てた私が。



「これはこれは、どうしても私を勝たせたくないと?」

ククが17000G(ほぼ兄貴が投資してくれたお金)、クラウドが11000G、パンネロが9000Gくらいのときの兄貴。

どうしても勝たせてあげたかったんだよ!

ほんとだよ!

信じてくれ、兄貴!



「いやはや、みなさんお強いことで」

続・兄貴のすねっぷり。

お、お、俺が強くなれたのも兄貴のおかげなんだぜ!?と必死のクク。



「ふん、今に見てるがいい」

続・続・兄貴のすねっぷり。

つーかゲームシステムに「お布施」という機能さえあれば全額兄貴に渡すよ、俺!と必死のクク。



「な…なんだと!?この店!」

更にククの高い店に止まり続ける兄貴。

後半この台詞ばっかりだった。

他キャラの店に止まればいいのに、どうしてかククの店にしか止まらないんだ、兄貴は…。



「ククール!貴様なぞにゴールさせてたまるか」

そして結局ククが一位でゴール…。



「…貴様らの命運のつきる日がほんの少しのびただけの話だ…!」

表彰台4位で拗ねる兄貴なのであった…。


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他キャラを優勝されるのって難しいな…と感じた今回。


つーかなにより!

ククが一生懸命「俺、こんなつもりじゃなかったんだ!信じてくれよ、兄貴!」と云っても、現実の前では真実味が薄っ。


兄貴はまたひとつ弟が憎くなりました。


でもくじけない。

きっと次こそ兄貴を一位にしてあげるからな!

待っててくれよ、兄貴!ラブ!