「東京ESP」

全12話

 

■ストーリー

 

貧乏暮らしを送る女子高生・漆葉リンネは、ある日、空を飛ぶ「光る魚」と「空飛ぶペンギン」を目撃する。

 

その光る魚が身体をすり抜けたことをきっかけに、リンネは物質をすり抜ける超能力(ESP)に覚醒してしまう。

同じく「瞬移(テレポーテーション)」の能力を手に入れた同級生・東京太郎と出会い、

 

自身の能力に戸惑いながらも、二人で街の悪事を解決していくことに。

 

しかし、時を同じくして東京中へ「光る魚」が飛散し、能力を得た人々による「超能力テロ」が発生。

平和な日常は一変し、東京を舞台にした超能力者同士の熾烈な戦いが幕を開ける——。

 

■みどころ

 

圧巻の超能力(ESP)バトルアクション

「透過」「テレポーテーション」「サイコキネシス」など、多種多様な能力を駆使したバトルが見どころ。

 

能力同士の相性や、工夫を凝らした頭脳戦・肉弾戦がテンポよく展開されます。

 

王道を往くヒーローと等身大のヒロイン

 

主人公・リンネが戸惑いながらも正義のために立ち上がる姿と、彼女を支える京太郎のヒーロー像が爽快。

 

二人のバディ感や淡い恋愛模様も作品の良いアクセントになっています。

 

『食霊-零-』ファン必見のクロスオーバー感

 

原作が瀬川はじめ先生(『食霊』の著者)ということもあり、世界観や演出に疾走感と重厚さがあります。

 

アニメ版ではファンにはたまらないお楽しみ要素も……!

 

■感想

 

「超能力×東京を舞台にした都市型バトル」という、男心をくすぐる要素が詰まった痛快アクションアニメです!

 

空飛ぶペンギンや光る魚というシュールで幻想的なきっかけから始まり、

 

一気にスケールの大きなテロ事件やバトルへとなだれ込んでいく展開の早さが印象的でした。

 

特に主人公のリンネが「透過」という一見地味な能力を、

父から教わった格闘術と組み合わせて泥臭く戦う姿が非常にかっこいいです。

 

敵・味方ともに魅力的な能力者が多く、超能力者同士の集団戦は見ていて飽きません。

 

王道のアクションアニメが好きな方や、疾走感のあるストーリーを楽しみたい方に間違いなくおすすめできる作品です!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

映画「オデュッセイア」

172分/The Odyssey

 

■ストーリー

 

トロイア戦争を「木馬の計」で勝利に導いた偉大な英雄オデュッセウス。

彼は最愛の妻ペネロペと息子テレマコスが待つ故郷イタカ島への帰路につく。

 

しかし、戦勝に奢り海神ポセイドンをはじめとする神々の怒りを買ってしまったことで、

 

彼の旅は過酷を極める苦難の航海へと変貌する。

一つ目巨人ポリュペモス、美しい歌声で船乗りを狂わせるセイレーン、恐ろしい海獣スキュラ……

 

怒涛の試練と神々の気まぐれが、オデュッセウスと部下たちの行く手を阻む。

 

果たして彼は、生きて愛する家族の待つ故郷へ辿り着くことができるのか?

 

10年におよぶ凄絶な漂流と孤軍奮闘の帰還劇を描いた、伝説の冒険大作。

 

■みどころ

 

圧倒的スケールで蘇るギリシャ神話の世界観

 

巨大なモンスターや神々の介入、神秘的な島々の情景が息をのむ映像美で表現されており、

 

観る者を一瞬で古代ギリシャの神話世界へ引き込みます。

 

試練につぐ試練!手に汗握るモンスターたちとの攻防

 

一つ目巨人との知恵比べや、命がけで切り抜ける数々の怪物との遭遇シーンは緊張感たっぷり。

 

単なる肉弾戦ではなく、「知恵と勇気」で乗り越えるオデュッセウスの智謀が光ります。

 

人間の強さと「愛」を描くヒューマンドラマ

幾度となく絶望に打ちひしがれながらも、「家族のもとへ帰る」という執念だけで立ち上がるオデュッセウス。

 

そして、夫の生存を信じて言い寄る求婚者たちを拒み続ける妻ペネロペの強い絆が心を打ちます。

 

■感想

「人間の意志の強さは、神々の試練すら乗り越えられるのか」と考えさせられる、

 

まさに冒険映画の原点ともいえる傑作でした!

 

圧倒的な力を持つ神々や怪物を前に、主人公のオデュッセウスは決心と知恵だけで挑んでいきます。

 

旅の途中で仲間を失い、絶望的な状況に追い込まれても諦めない姿には胸が熱くなりました。

 

また、ただの爽快な冒険活劇にとどまらず、長旅による孤独や葛藤といった人間の弱さもしっかり描かれているため、

 

作品としての深みが違います。

 

ラストシーンまで一気に入れ込んで観てしまう、時代を超えた極上のエンターテインメント体験でした。

 

神話や歴史スペクタクルが好きな方はもちろん、

 

逆境に立ち向かう主人公の泥臭くもかっこいい姿を見たい方には間違いなくおすすめの1本です!

 

特に嵐のシーンの「映像」と「音」は、体に響きました!ぜひ大画面で体験してほしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

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「アビゲイル」

109分

 

■ストーリー

 

元軍医のジョーイをはじめとする6人の犯罪グループは、

 

大富豪の娘である12歳の少女「アビゲイル」を誘拐。身代金5000万ドルを手に入れるため、

 

外部と遮断された孤立無援の巨大屋敷で24時間の監禁任務につく。

身代金の受け渡しまで何事もなく終わるかに思えたが、屋敷の扉はすべて密室化され、

 

通信も遮断。やがて仲間が一人、また一人と不可解かつ惨虐な方法で殺されていく。

 

パニックに陥る一味の前に現れたのは、バレエの衣装に身を包み、鋭い牙を剥き出しにしたアビゲイル。

彼女はただの可愛い少女ではなく、数百年の時を生きる凶暴なヴァンパイア(吸血鬼)だった。

 

狩る側と狩られる側が逆転した館で、生存をかけた決死の脱出劇が始まる。

 

■みどころ

 

ギャップ萌え&凶悪すぎる「バレリーナ・ヴァンパイア」

主人公のアビゲイルを演じるアリーシャ・ウェイア(『マチルダ・ザ・ミュージカル』)の怪演が光ります。

 

チュチュを着てクラシック音楽に合わせて優雅に踊りながら、圧倒的な筋力と鋭い牙で人間を食い千切る姿は強烈なインパクト。

 

『スクリーム』制作陣によるノンストップのテンポ感

『アザーズ』『スクリーム』シリーズを手掛けた監督チーム「ラジオ・サイレンス」らしく、

 

コメディと血まみれホラーの塩梅が絶妙。退屈する時間が一切なく、爽快感すら覚えるテンポで物語が進行します。

 

クセ強集団 vs バレリーナの攻防戦

誘拐犯グループも一癖ある面々ばかり。

 

吸血鬼の弱点(ニンニク、十字架、杭、日光)を映画の知識で試そうとするもののことごとく裏目に出るなど、

 

サバイバルの中にもクスッと笑えるスリリングな展開が盛り込まれています。

 

■感想

 

単に脅かしてくるタイプのホラー映画ではなく、

 

「いかにこの化け物少女から逃げ切るか」というアクション・サバイバル映画としての面白さが詰まっています。

 

特筆すべきは圧倒的な血の量(ゴア描写)。

 

ですが、過度に湿っぽくなくド派手に炸裂するため、観終わった後は不思議とスカッとした爽快感が残ります。

 

アビゲイルの「無邪気な子供の表情」から「獰猛なモンスター」へと一瞬で切り替わる演技力にも圧倒されました。

 

ホラー映画好きはもちろん、B級映画のノリやスリラー作品が好きな方にも強くおすすめできる一作です!

 

 

 

 

 

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「宝石の国」

全12話

 

■ストーリー

 

今から遠い未来、地球にはかつて「人間」が存在していたが、6度の隕石衝突によって海へと沈み、

 

生き残った者たちは「宝石」の体を持ち生き返った。

 

28人の宝石たちは、自分たちを装飾品として連れ去ろうとする

 

月からの謎の侵略者「月人(つきびと)」と戦う日々を送っていた。

主人公の「フォスフォフィライト(フォス)」は、宝石たちの中でも特に硬度が低く、脆くて不器用。

 

戦いにも向かず、役割を与えられずにいたが、ある日金剛先生から「博物誌」の作成という仕事を命じられる。

 

自分の存在価値を探し求めるフォスは、孤独な夜の警備係「シンシャ」との出会いをきっかけに、

世界の秘密と自らの運命に巻き込まれていく。

 

■みどころ

 

3D CG表現の最高到達点(オレンジ制作)

アニメーション制作を手掛けた「オレンジ」による圧巻のフル3DCG映像。

 

宝石たちの持つ結晶の輝きや硬質さ、光の反射、

 

そして戦闘時の流れるようなカメラワークとアクションシーンは一見の価値ありです。

 

美しいキャラクターと「壊れる」脆さのコントラスト

主人公をはじめとする宝石たちは皆美しく個性的ですが、

 

戦いの中で体の一部が「砕ける」「割れる」というショッキングな描写も描かれます。

 

美しさと脆さが同居する世界観が唯一無二の緊張感を生み出しています。

 

フォスフォフィライトの過酷な変化と成長

物語が進むにつれて、フォスは肉体的なパーツだけでなく、内面や性格までも大きく変化していきます。

 

「変わること」への代償と痛みが丁寧に描かれており、物語が進むほど目が離せなくなります。

 

■感想

画面のどこを切り取っても「美しい」の一言に尽きる作品ですが、

 

その美しさの裏に潜むストーリーの切なさと重厚さに心を揺さぶられました。

 

特に主人公フォスの変化は見ていて胸が締め付けられるものがあります。

 

強くなりたいと願う一方で、失っていくものの大きさに葛藤する姿は、

 

一般的な「ヒーローの成長物語」とは一線を画しています。

 

また、仏教的なモチーフを感じさせる月人たちの不気味さと神々しさのバランスも絶妙です。

 

観終わった後は、アニメの続き(原作漫画)を読まずにはいられなくなる、深い余韻を残す傑作です。

 

 

 

 

 

 

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「みなに幸あれ」

89分

 

■ストーリー

 

看護学生の「孫」(古川琴音)は、祖父母の暮らすのどかな田舎の家を久しぶりに訪れる。

心温まる親戚との再会、穏やかな村の風景――しかし、その日常の裏には形容しがたい違和感が漂っていた。

 

やがて彼女は、その家と村に隠された「ある秘密」に気づいてしまう。

 

それは、「誰かの幸せは、誰かの不幸の上に成り立っている」というあまりにも残酷で不可解なシステムだった。

 

その真実を知ったとき、彼女の身の回りの日常は恐怖へと変貌していく。

 

■みどころ

 

古川琴音の圧巻のリアリティ演技

主人公の「孫」を演じる古川琴音の、じわじわと正気を失っていく表情の移り変わりが見事です。

 

観客は彼女の視点を通して、何が狂っていて何が正常なのかの境目を揺さぶられます。

 

説明を削ぎ落とした「概念的」な不気味さ

ジャンプスケア(急に驚かせる演出)に頼るのではなく、画面全体に漂う「何かおかしい」

 

という違和感で攻めてくる新感覚のVillage Horror(村ホラー)です。

観終わった後に自分なりの解釈を考えたくなる作品になっています。

 

監督・下津優太×総合プロデュース・清水崇

『呪怨』シリーズを手掛けたJホラーの巨匠・清水崇がプロデュースを務め、

 

新鋭・下津優太監督がメガホンをとった注目の意欲作。

 

映画賞(第1回KADO-KAWAミステリー&ホラーインディーズ大賞)のグランプリ受賞作を

 

セルフリメイクした確かな世界観が魅力です。

 

■感想

 

「ホラー映画」という枠組みを超えて、人間の倫理観や社会の構造そのものを

 

問いかけてくるような非常に嫌な(褒め言葉)余韻が残る映画でした。

 

作中で描かれる「誰かの犠牲の上に成り立つ幸せ」は、一見すると荒唐無稽な怪異に見えますが、

 

ふと私たちの現実世界に目を向けたとき、「自分たちの快適な暮らしも、

 

世界のどこかの誰かの不幸や犠牲の上に成り立っているのではないか?」という強烈な皮肉として刺さってきます。

 

単に「怖かった」で終わらず、観終わった後に誰かと議論したくなる、

 

あるいは一人で深く考察したくなる「毒」を持った傑作です。

 

 

 

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「ホウセンカ」

90分

 

■ストーリー

 

自分の生き方に迷いを抱えながら、静かな地方都市で暮らす主人公。

ある日、古い庭園で「ホウセンカ」の花を熱心に手入れする人物と出会ったことをきっかけに、物語は動き出す。

 

ホウセンカ(鳳仙花)の花言葉は「私に触れないで」「鮮やかな拒絶」。触れると弾けて種を飛ばすその花のように、

触れ合いそうで触れ合えない二人の距離感と、過去に隠された悲しくも美しい記憶。季節が移り変わるなかで、

 

がたどり着く「選択」と「答え」とは——。

■みどころ

 

圧倒的な映像美と季節のグラデーション

 

作中で描かれる四季折々の風景や、ホウセンカの赤やピンクといった鮮やかな色の対比が美しく、

 

画面の隅々にまでこだわりを感じさせます。特に光の差し込み方や水の質感など、背景美術のクオリティに目を奪われます。

 

「言葉にしない感情」を表現するアニメーション

セリフで説明しすぎず、登場人物の目線の動きや手元のアップ、風の音などで感情を語る演出が光ります。

 

キャラクターたちの細やかな機微にじっくりと没入できます。

 

静かに心へ響く音楽・劇伴

 

物語の静寂や切なさを引き立てるアコースティックな音楽が効果的に使われており、

 

観る者の感情をそっと後押ししてくれます。

■感想

 

誰しもが抱える「触れられたくない過去」や「届かなかった想い」にやさしく寄り添ってくれる作品でした。

 

の「ホウセンカ」が持つ意味が分かったとき、登場人物たちの不器用な生き方が愛おしく感じられ、胸が締め付けられます。

 

ドラマチックな大事件が起きるわけではありませんが、

 

だからこそ自分自身の人生や大切な人との時間を振り返りたくなるような、

 

深い余韻を残してくれます。美しい映像に浸りたい方や、

 

心に染み渡るようなヒューマンドラマを求めている方にぜひ観てほしい名作です。

 

 

 

 

 

 

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「黄昏乙女×アムネジア」

全12話+1話

 

 

■ストーリー

 

私立誠鏡学園の中等部1年・新谷貞一(にいや ていいち)は、旧校舎で迷い込んだ部屋で、

 

容姿端麗な幽霊の少女・庚夕子(かのえ ゆうこ)と出会う。

夕子は自分がなぜ死んだのか、そして過去の記憶を一切失っていた。

 

貞一は彼女の過去と真実を突き止めるため、夕子を部長とする「怪異調査部」を設立。

 

学園に伝わる数々の七不思議や怪異の謎を解き明かしながら、夕子の失われた記憶を少しずつ辿っていくことになり……。

 

■みどころ

 

ミステリアスで魅力的なヒロイン「夕子さん」

怪異としての恐ろしい一面を持ちつつも、貞一の前ではお茶目で甘えん坊な一面を見せる夕子のギャップが最大の魅力。

 

彼女の可愛らしさと、時折見せる切ない表情に惹き込まれます。

 

SILVER LINK.が手掛ける圧倒的な映像美

「黄昏時」の独特な光の描写や、影の使い方、色彩美が作品のミステリアスな雰囲気を美しく際立たせています。

 

演出のセンスが光る映像体験も見どころです。

 

コメディとシリアス・ホラーの絶妙なバランス

 

前半のコミカルで甘い恋愛模様から一転、物語が後半に進むにつれて学園の過去や

 

「影夕子」という存在の謎が明かされ、一気に重厚で切ないサスペンスへと展開していきます。

 

■感想

 

コミカルなラブコメとして始まりながらも、終盤に向けて明かされる衝撃の事実と、

 

ふたりの絆を描く展開には思わず引き込まれます。単なる「幽霊との恋愛もの」にとどまらず、

 

「トラウマや過去の自分とどう向き合うか」というテーマが丁寧に描かれているのが印象的です。

 

特に最終話へ向かうエモーショナルな怒涛の展開とラストシーンの余韻は素晴らしく、

 

観終えた後に温かい気持ちと切なさが残ります。少しダークで美しい雰囲気が好きな方や、

 

忘れられない切ない恋愛アニメを探している方に心からおすすめしたい作品です。

 

 

 

 

 

 

 

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「湖の女たち」

141分

 

■ストーリー

琵琶湖畔の介護施設で、一人の100歳の老人が不審な死を遂げた。

 

事件の捜査に当たった刑事の濱中圭介(福士蒼汰)と、その施設で働く介護士の豊田佳代(松本まりか)。

 

取調べを通じて二人は出会い、次第に抗えないインモラルな支配・被支配の関係へと溺れていく。

一方、事件の取材を進める週刊誌記者の池田(福地桃子)は、

 

老人の過去とこの土地に隠された「巨大な陰謀と歴史の闇」にたどり着く。

果たして犯人は誰なのか? そして、事件の裏に隠された真実とは——。

 

 

■みどころ

 

福士蒼汰×松本まりかの新境地

 

これまでのイメージを覆す二人の熱演は必見です。精神的に追い詰められながらも、

 

怪しい欲望に飲み込まれていく刑事と介護士の複雑な感情を見事に表現しています。

 

二重構造の真実

 

事件そのものの「犯人探し」にとどまらず、旧満州国にまで及ぶ歴史の闇や、

 

人間が抱える不可解な罪悪感が重なり合い、観る者を深い思考へと導きます。

 

琵琶湖の美しくも寂涼としたロケーション

 

美しくもどこか冷ややかで静けさを湛えた琵琶湖の風景が、登場人物たちの孤独や歪みを際立たせています。

■感想

 

単に「犯人が誰か」を暴いて終わるような爽快なミステリーではありません。

 

物語が進むにつれて浮かび上がるのは、人間の弱さや、抑圧された欲望、そして過去の罪から逃れられない業の深さです。

 

鑑賞後は決して晴れやかな気分にはなりませんが、ずっしりとした重厚な余韻が残り、

 

人間の内面について深く考えさせられます。重厚で骨太なヒューマンドラマや、

 

人間の心理を深掘りした作品が好きな方に強くおすすめしたい一作です。

 

難解な部分もあるため、原作を読むのもアリです。

 

 

 

 

 

 

 

 

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「災」

全6話

 

■ストーリー

 

現代を生きる、一見関わりのない罪なき人々。

 

それぞれに悩みや孤独、人には言えない秘密を抱えながら、懸命に日常を生きようとしています。

男が身分を変え、関わりを持つにつれ、静かに、しかし確実に彼らの周りで不可解な

 

「災い(事故や事件)」が引き起こされていきます。

 

一方で、相次ぐ不審死に一貫したつながりを感じ取った刑事の堂本翠(中村アン)は、

後輩刑事とともに捜査を開始。

 

点と点がつながる中で浮き彫りになる“謎の男”の影と、「災い」の正体に迫っていきますが——。

 

■みどころ

 

香川照之が魅せる「1人6役」の怪演

最大の目玉は、主演の香川照之さんが各エピソードごとに異なる人物(塾講師、用務員、理容室の客など)として登場し、

 

1人6役を演じ分けている点です。悪意を持って人を陥れるわけではなく、ただそこに存在することで人々を狂わせる

 

「災厄そのもの」のような気味の悪い存在感が圧倒的です。

 

豪華キャスト陣演じる「日常に追い詰められる人々」

各話には、中島セナ、松田龍平、内田慈、シソンヌじろう、竹原ピストル、坂井真紀など

 

実力派キャストが多数出演。誰もが抱えうる「些細な歪み」や「孤独」につけ込まれ、

 

徐々に破滅へと向かっていく人間ドラマがリアルに描かれています。

 

「災い」とは何かを突きつける独創的なサスペンス

世界で注目を集める監督集団「5月」(関友太郎・平瀬謙太朗)が監督・脚本を手掛けており、

 

単なる犯人探しのミステリーにとどまらない映像演出が魅力です。

 

「理由のない不運や災害は、人間にはどう抗えるのか?」

 

という根源的な問いを投げかける独特の世界観に引き込まれます。

 

■感想

 

「ホラーや事件よりも、日常の延長線上にある不穏さが一番恐ろしい」と感じさせられる作品でした。

 

香川照之さん演じる男が画面に現れるだけで、一気に空気が冷え切るような緊張感があります。

 

また、犠牲になる人々が決して特別悪人というわけではなく、

 

誰もが抱える悩みや心の隙間に「災い」が入り込んでいく展開がとてもリアルです。

 

ただのサスペンスではなく、日本的な不気味さや人間の哀しさを描いた傑作ドラマだと思います。

 

全6話と見やすい尺でありながら、見終わった後に深く残る余韻は圧倒的です。

 

モヤモヤです。

 

 

 

 

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「ダーリン・イン・ザ・フランキス」

全24話

 

■ストーリー

 

舞台は遠い未来。

 

荒廃した地球で、人類は移動要塞都市「プランテーション」で生活を送っていた。

 

そこで育てられる子供たち(コドモ)の存在理由はただ一つ。巨大兵器「フランクス」に乗り、

 

人類の敵である謎の巨大生命体「叫竜(きょりゅう)」と戦うこと。

 

かつて神童と呼ばれながらもフランクスに乗れなくなり、自分の存在価値を見失っていた少年ヒロ

そんな彼の前に、頭に角が生えた謎の少女ゼロツーが現れる。

 

「パートナー殺し」と恐れられるゼロツーに誘われ、彼女のパートナー(ダーリン)としてフランクスへ乗り込むヒロ。

二人が出会ったとき、止まっていた彼らの運命の歯車が大きく動き出す――。

 

■みどころ

 

男女ペアで操縦するSFメカアクション

フランクスは男女ふたりがペアになって操縦するロボット。

 

二人の心と体の同調(シンクロ)が不可欠であり、戦闘シーンでありながら

 

人間の感情や絆が色濃く反映されるのが独自の特徴です。

 

TRIGGERが得意とするダイナミックかつスタイリッシュなアクション作画は必見!

 

 

圧倒的ヒロイン・ゼロツーの存在感と切ない秘密

強烈なインパクと美しさを持つヒロイン「ゼロツー」。

 

自由奔放で強引な彼女が、ヒロにだけ見せる甘い表情や時折覗かせる孤独感のギャップに心を掴まれます。

 

彼女の正体と過去が明かされるエピソードは涙なしには見られません。

 

「コドモ」たちの青春と成長ドラマ

大人たちに管理され、「愛」も「性」も知らずに戦うためだけに育てられた第13部隊のコドモたち。

 

戦いの中で互いに触れ合い、心を通わせ、葛藤しながら「人間らしさ」を獲得していく群像劇としても

 

非常に読みごたえ(見ごたえ)があります。

 

映像美と物語を彩る主題歌・楽曲

 

中島美嘉×HYDEによる主題歌『KISS OF DEATH』は、作品の世界観と完璧にシンクロした神曲!

 

さらに劇伴を手掛ける橘麻美氏の音楽や、主要女性キャストが歌うEDテーマの数々が、

 

物語の切なさと疾走感を極限まで高めています。

 

■感想

単なるロボットアニメではなく、「ふたりで一つ」「人間として生きるとは何か」を問いかけてくる濃密な人間ドラマでした。

 

最初はゼロツーの圧倒的なキャラクター性と迫力ある戦闘シーンに引き込まれますが、

 

物語が進むにつれて「なぜこの世界はこうなったのか」「コドモたちの未来はどうなるのか」

 

という謎解き要素と青春群像劇の深さに胸が締め付けられます。

特に中盤以降の展開やヒロとゼロツーの絆の強さには何度も胸を打たれました。

 

感情を大きく揺さぶられるアニメを探している方に、間違いなくおすすめできる傑作です!

 

 

 

 

 

 

 

 

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