業界用語の基礎知識
業界用語の基礎知識
世の中には色々な業界の専門用語があります。
例えば被害者のことを「ガイシャ」なんて言うのは、警察業界用語としてドラマなどでもおなじみですね。
映画などでの極道用語(カチコミとかドス、チャカ、シャブ、ショバ代など)や、医療・スポーツ・銀行・証券・・・さまざまな業界用語が存在します。
その中でも断トツに面白いのが、芸能業界用語です。
そもそも(音楽芸能)業界用語というのは、昔のJAZZミュージシャン達が使い始めた隠語だといわれています。
ピアノをヤノピーと言ったり、外国人ミュージシャンをジンガイと言ったりした、いわゆる逆さコトバ(メンラー、シースー、シーメー、ポンニチ等)が最初で、
またギャラの話をするときに1万だの2万だのというのが生々しいので、「ツェー万、デー万」などドイツ語音階読み(C D E F・・・)をしていたそうです。
ちなみに2万5千円は「ツェーマンゲーセン」といいます。古い業界人の方は、いまだにこの数え方をしている方もいらっしゃいます。
それでは、業界用語初級編から。
1 わらう
これは「どかす、取り除く、片付ける」の意味です。「取っ払う」が変化したものと言われています。
よく新入りが先輩に「これ、わらっとけ!!」って怒鳴られて困っているのを見たりします。
これは舞台用語で、他に「見切れる、竿もの(ギターやベース)、きえもの、けこみ、せっしゅう」なども、古くから存在している舞台業界用語になります。
2 板付き
舞台の幕が上がった時、演者が既にステージの定位置にいる状態のことをいいます。 TV・舞台・LIVEなどで、日常的にいまでもよく使います。
例「○○さんは上手ハケで。スガさんは、板付きでお願いします。」
3 アゴアシマクラ
食事・交通・宿泊費のことです。
例「ギャラなんですが・・・アゴアシマクラ別で○万でいいですかね??」
4 ケツカッチン
これは、有名ですね。カチは「カチンコ」から。後に別のスケジュールが入っており、終了時間が決められていることを言います。
5 バーター
束を逆に読んだものです。「抱き合わせ出演」の意。A氏を出演させる際にB氏も抱き合わせで出演させること。
例「最近、この子、よくテレビで見るよね」「あー、○○ちゃんのバーターだよ」
さて、中級を飛ばして上級に行きます。
上級になると、半ばネタです。本当に使ってる人がいるのかは不明。
1 エルモミーゴ
90年代後記ごろからよく使われた、比較的新しい部類の業界用語です。意味は「燃えるごみ」。
ギロッポン(六本木)やポンポンスー(すっぽんぽん)なんかと同じで、
わざわざ面白く作り変えたて、仲間で楽しむ的な趣がありますね・・・。
燃えるごみっていえばいいじゃんといわれると、まぁ確かにその通りですね。隠語にする必要性は特になし。
2 ジャッタシン
これは「死んじゃった」の意味です。
一体、どんな場面で使うのでしょうか・・・・いずれにしても使い方を間違えると大変なことになるので要注意です。
そもそも業界用語は隠語のカテゴリーがら始まったので、上品なことや礼節のある言葉はあまり存在せず
そちらかというと人に聞かれたくない俗っぽい言葉や、悪口に使う言葉が多い印象があります。
3 チャタッキー
超超上級者向けですね。
例として・・・・たとえばですよ、ひと夏のアバンチュール的な恋に落ちて
夏とともにサヨナラな感じになったとしましょう。
あるいは、酔った勢いで一晩の関係になって、それきりになったとしましょう。
男はそんなことも忘れて・・・・ある晩、仕事に疲れてマンションに帰ってきます。
ふと、電柱の物陰を見ると、人の気配が・・・
┃柱┃_ ̄) ジィー・・・・・・
男「んん?? 誰かいるのか??」
[柱]* ̄ノ∀ ̄)ボソッ・・・・来ちゃった
という場合の、呼んでいないのに「来ちゃった女性」のことを、業界用語で「チャタッキー」と言います。
これはあくまでも例ですが・・・・うーん、でも、この例以外で使ってるとこは見たことないですね。汗
5 ピーカン
晴天という意味で、すでに一般的な言葉として定着していますが、なんとこれはタバコのピース50本入り缶ケースの色が青い事から転じて、この言葉が生れたそうです。へぇ。へぇ。へぇ。
以上、業界用語の基礎知識でした。
久々に、真面目にブログ書いた。。。
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