8月18日、長野県松本市で消防設備士甲種特類の試験があった。
これを取得すれば、消防設備士甲種特類・1・2・3・4・5・類、乙種6・7類全て取得することになる。
いわゆるフルビットの免許証の完成になる。
新宿バスタで、うなこと待ち合わせをして、高速バスに乗った。
新宿を夜8時に出発し、松本駅に夜10時30分に到着。
新宿から乗ったバス
松本駅に着きすぐにホテルにチェックイン。外観は若干古くてシャビーな感じは否めなかったが、部屋はなかなか快適で、狭くもなく、ホテルは当たりだった。駅から近いロケーションもよかった。
松本駅正面
チェックイン後すぐに松本駅周辺に繰り出して夕食が出来る場所を探してみたが、土曜日の夜、飲み屋は開いてはいるものの、食堂らしきものがなく、酔っ払い集団が渦巻く道の両側には風俗店やクラブ、立ち飲みBARなどが所狭しと続いていた。
交差点近くに小さなラーメン屋があり、迷わずに二人の意見は一致。店内にイン。看板メニューの豚骨ラーメンを頼んでみた。飲んだ後の締めのラーメン用の店なのか、結構塩分が強く、麺の量は少ない。でもまあおいしい記憶が残っているので、入った店としては当たりだと思う。
豚骨ラーメン
翌朝、駅近くの蕎麦屋に行った。おいしいとの評判だ。クオンは、蕎麦は冷たいそば以外食べないので、迷わず冷たいかけそばにした。
駅近の老舗の信州蕎麦イイダヤ
冷かけそば
こちらは、キノコが沢山入ったキノコ蕎麦
そのあと、松本城に散歩に出掛けることにした。試験は午後からなので、今さら追い込みをしたところで変わらないという気持ちと、消防設備士甲種特類はやってもあまり変わらないということが、ある程度わかっていたこともあり、午前中は松本市内を散歩することにしたのだ。
松本城に向かう途中にある小川
鰹節専門店。好みを伝えると試食ができ、量り売りをしてくれる。おつまみにもなる鰹節せんべいなど、ちょっと凝った一品をおみやげに。
松本城
松本城近くのbuffetスタイルの店でランチ。
うなこはこういう店を見つけるのが得意だ。食べたい、休みたい、勉強したい、がぴったりな店に高確率でたどり着く。時間が早かったこともあり、静かな空間が貸し切り状態だった。
トマトカレーは甘さと酸味が絶妙
こちらは黒カレー(辛口)。よく煮込んで牛肉がほろっと口の中で崩れる...旨。
ちょうどいい時間になったので、試験会場に向かった。
さて今回の消防設備士甲種特類について。
クオンは消防設備士の仕事に今まで就いたこともないし、消防設備自体、実物に触ったり学んだことは一切ない状態だ。
試験を受けて、資格を一つ一つ集めてきたにすぎない。
甲種特類は、他の甲種と異なり実技試験がなく、筆記試験だけであり、また科目に火災及び防火🔥という今までに経験のない科目が課される。
現在、書店で入手できる書籍は、
この1種類である。この本だけが頼りだ。
過去に合格された諸兄も多くの体験記に書かれているように、この1冊で合格することは、かなり困難💢だとクオンも思う。
3科目すべてに必要な情報が全く足りない上に、クオンが受験した問題を思い出しても、この問題集で役に立ったことといえば、火災及び防火の科目に出題される問題の雰囲気が伝わってきた、という点くらいだろうか。
甲種1類から5類まで受験したときの記憶が残っている特異体質の受験生は、おそらくあまり恐れるに足らない試験だと思うが、クオンは残念ながら試験が終わった瞬間から忘却曲線よりも急こう配で記憶が消え去るtypeなので、構造・機能の科目については、ほぼゼロからのスタートが強いられた。
クオンの考える特類合格対策
法令は、他の甲種で出題されたレベルと全く遜色ないので、今まで通りの勉強法で構わない。問題集に掲載されてる法令の問題を解けばそれで十分であり、ここは甲種1・4・5類に合格した受験者にとっては、あまり問題になることはない科目である。
構造・機能については、クオンの場合、2・3・5類が暗記量が少ないという理由で、この3つの類に関する問題を以前購入した問題集を解いて、1・4類は捨てて本番に臨んだ。特類の設備に関する問題は、必ず出題はあるが、勉強時間の関係で最初からやらなかった。
実は、8月に入ってから本業の仕事が立て込んでしまい、特類の勉強が実際に出来たのは、1時間/日が3日間しか取れなかったためである。
延べ3時間で出来る勉強量はたかが知れている。
問題集の問題と答えを何となく眺めて必要なフレーズや数値を何となく記憶した程度である。
クオンが、口を大にして強調したいのは、
特類合格のカギを握るのは、火災と防火 ということ。
この科目は、範囲が狭く一番点が取りやすい科目だからだ。巷で言われているこのテキストは、クオン的には役に立ったと思う。
このテキストの内容を一読するだけで、合格ラインは見える。このテキストがなければ合格はなかったと確信する。
受験生の中では、このテキストが特類受験に対して役に立つ立たないと賛否両論があるのも知っているが、クオンは賛成派である。
このテキストのみで、12/15で80%の得点があったため、実際に出題された問題と照らし合わせても、このテキストの内容さえ押さえていれば合格点は確保できることも、試験が終わってから確認している。
松本市の試験会場は、松本市勤労福祉センター。
試験が始まって1時間で解き終わったので、そそくさと会場を後にした。
受験後の感触は、合格したか落ちたかわからない、という感想だった。自信はなかった。
乙6受験していたうなこより早くクオンは会場を後にして、近くにあるイオンで散歩していた。
試験が終わり、松本駅まで歩いたが、真夏の暑さが容赦なく襲い、熱中症になりかけていた。
寄り道もほどほどに、何とか駅に辿り着いた。
うなこが一件の店に足を止めて、なにやら楽しそうに店員さんと話をしていた。東京から来たことに感動されたようだ。
春夏秋冬のプリン。うなこはこれが目的だったらしい。 カフェオレ&キャラメル と 紅茶。
蒸したプリンの味は、フレーバーではなく、茶葉から抽出したコクのある紅茶が使用されており、旨かった。
松本でおいしい蕎麦を食べようと、うなことかねてから決めていたこともあり、電車に乗る前に、駅チカで蕎麦屋を探したのだが、見つからず。移転したのか?よくわからなかった。
ようやく見つけた0番ホームの蕎麦屋。閉まってた・・・・。
結局駅のホームにある立ち食いソバやに入ることになった。結論から言うと、この立ち食いそばが松本での食事の中で一番おいしかったと思う。
0番ホームにある蕎麦屋(時間により閉店していた)
5番ホームに移り、そこにある立ち食いソバやに行き、あずさが来るまで、わずかな時間しかなかったが、猛ダッシュでそばを流し込んだ。おいしかった。出発前に蕎麦をすする人が、途切れなく訪れる。
余談。
今から40年以上前に、狩人という兄弟の歌手が、「あずさ2号」という名曲を歌っていたのだが、歌詞はともかくあの旋律は、信州への旅愁を誘う。事実、クオンもうなこも、山梨甲府で受験した帰りも、そして今回も、特急あずさに乗って帰った。
うなこと長野で受験した帰りに、新幹線で帰ったこともあるのだが、クオンは、特急あずさで新宿まで向かうのが何とも言えず好きなのだ。
しかし、特急あずさも以前の181系の車両ではなく、E353系の車両と全面的に変わってしまった。
昭和40年代が偲ばれる181系
8時ちょうどの~あずさ2号で~わたしは わたしは・・・のあずさはこれ。183号
今回乗ったのは、スーパーあずさという、超近代的なフォルムのE353系列車であり、181系のあずさを知っている世代にとっては、違和感を感じえない部分でもある。
まあ、それはともかく乗り心地は快適だし、いつものごとくスイーツを仲良く食べながら、甲斐路をあとにして、東京へ向かった。
スーパーあずさに乗る直前に、松本を名残惜しむように、2人で蕎麦屋を探して入ったのがここ、山野草。
「山野草」 5番ホームにある。
うなこもぺろりとたいらげた盛りそば(生そば) 茹でるのに3分間かかると張り紙がしてあった
10月10日になり、消防設備士甲種特・1・2・3・4・5・乙6・7フルビットの免許が、長野県から届いた。
危険物の甲種の免許も長野県なので、10年に一度の書き換えは、両方とも長野県知事に申請しようと思う。10年後これらの免許の書き換えは、長野だ。収入証紙を購入しがてら、また行こう。楽しみが増えた。