駅の自販機で逸品を発見！「こ、これは！！」

この暑さで、陽がさんさんと当たる駅のホームでは、自動販売機の陰に涼を求めてしまった。

JR東日本のホームにある自動販売機。

いままで、年間自販機利用回数が3回程度のうな子。

めったに、いや、まったく自動販売機は利用しない。

自販機の陰に涼をもとめていて、たまたま目に入ったジュース。

「ん？なにこれ.....本物かも？！」

あわい期待で、1本ぽちっと購入。

【ふつうのジュースは嫌いよ。いろいろ加えすぎるとダメなのよ】

もともと、水分を摂らないほうで、自販機の1本160円のペットボトルをみると「高い」と思ってしまい、積極的には買う気分になれず。

それに、濃縮還元はただの液体にしか思えなくて苦手。

濃くしてから水で薄めて、色も不自然な（自然界には決して見当たらない）むらさき、オレンジ、ピンク色だったりすると、ぎょっとして飲む気分にはなれません。

うな子は、食品が添加物により純粋な食品ではなくなっている状態を危惧している。

"レモン果汁"はあんなに蛍光イエローじゃない。

都内で食べたオーギョーチーの発色にクオンと目が飛び出しそうになった。

"ぶどう"や"グレープ"ジュースだって、どんなに絞っても、クレヨンのむらさき色になんかならないけれど、イメージを植え付けられたまま "むらさき色" をしっかり意識した色の商品に仕上がっている。

"らしく整える" の意味はなんだろう。

そして、人工的な色に加えて香料。これがどうしても素材を消してまで売らなければならないような、企業優位の品物に思えてしまう。

しかし！

この夏は！

そんな持論を展開するうな子が！

なんと自販機15回くらい利用。

それは、このジュースが美味しすぎるから

これは1本160円もするけれど、スクイズ（絞った状態）で160円なら相当。

添加物、加糖や濃縮なしに160円なら安心して飲める。

「原材料はりんごだけ」

トキ160円

ふじ160円

美味しいので「クオンにも飲ませてあげなくちゃ」と5本くらい買って、

翌日、そうだ、家にストックが欲しい、と「もも」「りんご」合わせて20本くらい買ってしまいました。

自販機で何本も買っている人なんていないので、余程のどが渇いた変な人と思われたかも・・・。

自販機もやや高級感のある黒色

最初は福島のももジュースに始まり、数週間後、「トキ」というジュースが販売され、

そのあとでリンゴの「ふじ」が販売されたようで、すっかりはまってしまいました。

acure（アキュア）・・ラテン語で急性、遡及を意味する https://www.acure-fun.net/acure/

会員になるとQRコードをかざすだけでほしいジュースが自動販売機で買えたり、30本購入で1本無料という特典があります。お友達にプレゼントできる飲み物、というコンセプトだそうです。

責任をもって作っています、という職人の意気込みを感じる弘前市の「農業協同組合」の製造。

うまうまー

そこで。

職人の本気には本気でお応えしないと。

「おいしい」だけではもったいないので、うな子はテイスティングを実施。

昔から、嗅覚や味覚を試すのが得意

銀座でグラスワイン連続８本の品種を当てたので1本無料にしてもらったことも

【ソムリエうな子のテイスティング】

【準備】

＠駅自動販売機　acure で購入したボトル2本を冷蔵庫で8℃に冷やす

①「ふじ」

②「トキ」

・テイスティンググラス（今回はリーデルなど使わず、ロックグラス2個）

【結果】

①ふじ

外観：黄緑色がかった若干透明感のある黄金色

香：やや若い果実の香り、洋ナシ、アプリコット、白桃、プルメリアやジャズミンのような白い花の香、ごくわずかにミネラル、青く若い果実の酸味

テイスト：芳醇な安定した味。若干、豆やノリのような青みを感じる。口に含むとみずみずしい豊かな果実味が広がり、5分後にも安定した味わいを呈し、変化を感じない。10分後には酸化が感じられ、青い草のようなえぐみが味わいに出てきた。

②トキ

外観：濃い東雲色

香：熟したアプリコット、プラム、黄桃、干し柿

テイスト：非常にインパクトの強い果実で、第一印象に黄色く熟したアプリコットを感じさせる。5度前後に冷やしてもこれだけの印象があるフルーツ、しかもリンゴは珍しい。口に含んだ瞬間、黄桃のような粘度を感じる。ドライフルーツのような凝縮した味わいが長く続く。時間の経過とともに、完熟したフルーツからコンポートのようにしっかり煮たフルーツの風味が感じられた。さらに10分後には酸化の影響であろう、若干のえぐみがではじめた。

【総評】

酸っぱいリンゴが好きな方には①「ふじ」がおすすめ。

赤ちゃんや高齢者には後味がさわやかな「ふじ」が好まれるかも。

（離乳食が始まる赤ちゃんには、こういう良質のりんごジュースを飲ませたいところ。

最初は、水で薄めてひとさじだけあげます。いきなり人生初のジュースを原液であげるのは味覚にも刺激が強すぎてむせてしまうのと、アレルギーがあるかもしれませんので慎重に慎重に、薄めてあげます。初めてのりんごは、あえて酸味が若干あるりんごらしい「ふじ」を。）

②「トキ」は甘味が強く、よく冷やして飲むのがおすすめ（常温では甘味と香りが全面に出てしまうため）。

デザートに1杯冷えたグラスでお出しすると喜ばれそう。王林に似た味わいだけれど、酸味がないのが特徴で、フルーティなカクテルやジュレにしても。

うな子、テイスティングで少し残ってしまった「トキ」を使って、ドライカレーを作りました。

贅沢

ナツメグとも好相性のりんごは、スパイスの風味をひきたてます。

【うな子のソムリエ試験】

うな子が受験した時には、いつも通り、ワイン3種とそれ以外のリキュールなどを2種類当てるものでした。実技が得意なうな子は全問正解