いつもご覧いただき有難う御座います。

 

昨年に続き埼玉県所沢市で行われるクワカブ即売会ビートルマニアックスに今回も出店させてもらうことになりました。

当日の出品生体を一部紹介させて頂きます。

 

会場情報

 

 

 

出品生体

 

1ドンキエルコクワガタ原名亜種

(Dorcus donckieri donckieri)

通称:赤ドンキ

(出品個体)

中型ペア

このラインの羽化個体達は70㎜アップが多数出ており、最大♂76.5㎜まで出ています。

安定して大型個体が羽化していますので、このペアで大型羽化を目指しては如何でしょうか。

♀は45㎜を超えている大型個体と成ります。

 

 

2ドンキエルハンプイ

(Dorcus donckieri hangpuii)

通称:黒ドンキ

(出品個体)

ミャンマーチンヒル産・インドマニプール産の2産地を出します。

そこまで大きな個体では無いので安価で提供します。

チンヒル産は活動開始していますので、直ぐにブリードしたい方におすすめです。

 

 

3ババオウゴンオニクワガタ

(Allotopus moellenkampi babai)

(出品個体)

大人気種!!!

表面が乾燥してくるとまさに黄金の名にふさわしく金色に輝きます。

最近価格が上がって来ていますので安価で提供出来るのは今だけかも。

 

 

 

4レギウスオオツヤクワガタ

(Mesotopus regius)

赤レギウス(赤目)

(出品個体)
(出品個体)

赤目赤ディの血統を累代しています。

赤色がしっかり判別出来る個体と思いますが、人によって捉え方が異なるので実際に見て判断して下さい。

 

 

 

5タランドゥスオオツヤクワガタ

(Mesotopus tarandus)

♀単体

(出品個体)

2022年ビークワレコードに掲載された血統となります。レコードホルダーご本人様より直接購入して累代しました。

さすがレコード血統と言うべきか!!!

種親は♂56♀51.2と小型ですが、ほとんどの♂幼虫が40gアップと脅威な数値を叩きだしています。残念ながらオスが間に合わなかった為メス単体での提供となってしまいましたが、なかなか手に入れる事の出来ない個体なので血の入れ替え等に如何でしょうか。

 

 

 

6ニジイロクワガタ

(Phalacrognathus muelleri)

ピカール血統(レッド、グリーン、ゴールド、紫紺等)

(参考個体)

ピカールの本家様RTN店舗で購入した個体を累代している高グレード個体と、オリジナルのカラー持って行きます。本物のピカールとはどの様なものなのか見に来て下さい。

 

 

7ヨツボシヒナカブト

 
(出品個体)
最近は胸に紋がある個体ばかりが多くなり全面オレンジ色の個体が珍しくなってしまいました。

今回は希少なオレンジ個体となります。

 

 

その他

ハスタートナカゴメイ、インターメディアツヤクワガタ、レニノコギリ、各ペアなど。

各種単体

 

 

幼虫

ラティオキナティブス

希少なネパール産

 

 

フルボノタトゥスコクワ

市場に滅多に出ない超希少な種であり、

しかも数少ない紋有り個体からの幼虫となります。

 

 

他、赤ドンキ、オーベルチュールクロツヤシカ

 

 

 

 必見

今回もやっちゃいます。

前回好評だったニジイロクワガタの訳アリ単体コーナーを設置

良い個体からなくなりますのでお早めに。

 

 

 

それでは当日会場にてお会いしましょう。

 

 

 

 




 

 

いつも訪問有難う御座います。

 

ババオウゴンオニクワガタっ綺麗ですよね

 

 

今回はある実験を試みた

結果の報告となります。

 

オウゴンオニクワガタは

カワラ菌糸での飼育が

当たり前とされていると思いますが

 

本当にそうでしょうか?

 

何故カワラでないとダメなんでしょう?

 

・餌が食べられずに死んでしまうのか?

・育たないのか?

 

ちょっと疑問に思いませんか?

 

みんなが言うからカワラで

飼育している所が有りませんか?

 

私も先輩方が飼育法を

確立してくれた方法を

まねしてるにすぎません。

 

気になったので常識破れの飼育を試みました。

 

途中経過を画像等を撮っていなかったので

結果のだけの報告となります。

 

今回の使用した種類は、

ババオウゴンオニクワガタです。

 

2令幼虫をカワラ菌糸ではなく、

カンタケ(神長きのこ園さんのS8)へ

2頭だけ投入しました。

弱い初令幼虫を使用して

すぐに死んでしまっては

実験にならなそうだったので

2令にしました。

 

 

投入してから数日後

ボトル側面に食痕が見えたので、

取り敢えずは一安心というところです。

その後も側面から幼虫の姿は

見え隠れしていたので

生存はしている様でした。

 

3か月程して菌糸が劣化してきたので

交換をしたところ、

幼虫体重は

2頭共6g程まで成長していました。

この時点で行けるんじゃねって

思ったわけです。

2令幼虫が3か月で6gという事は、

カワラで飼育した場合は

♀と判断するところです。

というより

ちょっと小さいですね

 

2頭共♀だろうと判断しました。

 

その後も菌糸が劣化するたびに

交換したのですが、

幼虫体重は何とか8gまで成長しました。

この大きさなら間違いなく

2頭ともメスと思って飼育継続。

しかし8か月経過したころに思ったのが、

メスとしても体重は増えないし

幼虫期間も長いなって思いました。


カワラ菌糸で飼育した場合は

10g以上か羽化していても良いはず。

 

これは蛹化しないパターンか?

やはりカワラでないとダメなのか?

 

不安になってきましたね。

 

10か月たったころ

ボトル側面に変化が見られなかったので

掘り出してみる事に。

 

丁寧に掘っていくと

固い層に当たりました。

これは蛹室であると確信した為、

露天堀をしたところ

何と蛹化しています。

 

しかも♂ 

かなり小さいです。

もう1頭も♂です。

 

このまま様子を見ました。

 

1か月後1頭は無事に羽化

なんと46㎜

  

 もう1頭は羽化できませんでした。


菌糸の影響?

衝撃をあたえた?

蛹化するときに不全があった?

原因は分かりません。

 

結果としては

小さい成虫でも良ければ

カワラ菌糸でなくても羽化した

 

でした。

 

ただ小ぶりなオスだったのと

羽化率は50%だった事を考えると

無難にカワラ菌糸で

育てるのが良いでしょうね。

 

お粗末な結果となってしましましたが、

参考になれば幸いです。

 

また気になったことが有ったら

また実験していきます。

 

それではまたね!ニコニコ

 

 

 

 

 

 

 

 

飼育法大公開

ニジイロクワガタ編

 

我が家の飼育(ブリード)している方法を公開しちゃいます。

 

我が家では基本ニジイロクワガタの変異個体であるピカールと言われている血統を飼育しています。

通常のニジイロクワガタと比べると前胸背板が艶々ピカピカな特殊な個体たちです。

だからと言って特別飼育法を変えなければならないというわけだはありません。

 

 

 

 

それでは秘密のブリード法へご案内

 

次の1から7まで順に説明していきます。

 

1成虫準備

2後食確認

3ペアリング

4産卵セット

5採卵割り出し

6卵管理

7幼虫管理

8羽化

 

 

1成虫準備

 

我が家では、ピカールと言う特殊な個体のをメインに飼育している為、次世代でも良い個体を羽化させる為良い個体を準備しています。前胸背板の強艶個体で色味等も厳選した個体のみ種親としています。

前胸背板の艶感は重要で、鏡の様に周りの映り込みがある個体で、特に重要なのがサイドラインにも曇りが無く鏡面となっていることが必要。陰りのある個体を使用してしまうと、次世代は似たようなイマイチな個体ばかり羽化してきます。なので厳選した個体を準備する事が絶対必要としています。

自分がどのような個体を羽化させたいかで、準備す個体は変わるので好きな個体を準備しましょう。

 

レッドピカール

 

 

 

グリーンピカール

 

 

 

ノーマルとの比較

前胸背板のテカリ方が違うのを良く見て下さい。

 

全然違うのが分かりますね。

 

 

 

2後食確認

 

後食とは、羽化した個体がある時期を境にゼリーを食べはじめることを言います。

成虫は羽化してもすぐには交尾(ペアリング)出来るわけではありません。羽化してからしばらくの間は蛹室の中で体が出来上がるのをじっと待っています。

目安としてニジイロクワガタの場合は羽化して2~3カ月くらいからゼリー食べ始め活発に動き回れば活動開始したと考えてよいでしょう。

我が家ではプロゼリーの16gをメインに与えていて、活動開始の判断として半身のゼリーを1日で食い散らからすほど飼育ケースを汚せば間違いましかな。

ただ活動開始したとしてもすぐにはペアリングしてはいけません。活動開始したなと思っても大体3週間は様子見ましょう。

それでも活発に動回っていれば交尾可能です。

 

 

 

 

 

3ペアリング(交尾)

 

ペアリングは特に難しくはないでしょう。ニジイロクワガタは温厚は正確で♂の顎で♀を挟み殺すような事はありません。なので飼育ケースに♂♀を一緒に入れて2,3日放置していればメイトガードしています。そうなれば間違いなく交尾完了しています。

メイトガードとは、♂が♀に被さり♀を守る行為。

 

 

 

 

4産卵セット

 

ペアリング完了したら産卵セットに♀のみを入れます。♂を入れてしまうとメスの産卵活動を邪魔してしますので♂入れません。

 

【使用用品】

産卵1番、Nマット

コバエシャッター小

転倒防止材(鉢底網)

加水用の水

すりきり棒

 


 

 

まずマットを加水していきます。

ニジイロクワガタは水分多めの方が産卵しやすい傾向にあります。多めと言っても我が家では感覚で加水しています。

その時使うマットの湿り具合により、何リットルのマットに対して水をどのくらいと判断できない為です。

マットを強く握って水が染み出るくらいにしておけば大丈夫でしょう。曖昧な表現で申し訳ありません。

 

マットに加水出来たらケースにマットを詰めて行くのですが、基本は固く詰めます。

 

まずケース半分くらいにマットを入れ、上から圧力を加えて押し込みます。適当に手で押し込んだらすりきり棒等でさらに押し込んでいきます。これでもかって言うくらい。この時水分が浮き出てくるくらいなら加水はバッチリです。

この時注意しないと行けないのが強く押し込む事によりケース底が割れてしまう事が有るので気を付けて下さい。底にダンボールや発泡剤等を充てて置くと割れません。

 

固詰め比率は、ケース半分までは超固詰め上部2割は少し固詰め、最上部は軽く手で押す程度。

ケース8割くらいマットを入れれば、あとは転倒防止材とゼリーを入れれば完了。

特に難しい事はやっていないが、ポイントの加水と詰め方を間違わなければ産卵するはずです。

あとは暖かい場所で保管して下さい(22℃~25℃くらい)

それ以外の温度帯で保管したことがないので不明。

 

底から2,3センチくらいまで色が変わっています。水分多めの固く詰めた箇所になります。

この固く詰めたところに産卵する傾向がみられます。

 

我が家では転倒防止として鉢底ネットを使用。

これは♀が起き上がる事が出来るものなら何でもよいでしょう。

 

 

5採卵割り出し

 

♀を投入してから3週間以内で♀を取り出します。

この時産卵していれば何個かを取り出してプリンカップで管理します。採卵した卵が有精卵かを判断するため。

何故3週間以内かと言うと、早い卵は約20日程で孵化してくるからです(管理温度で変わります)

1,2か月♀を投入していても良いのですが、その期間まで♀を入れておくと幼虫も孵化してくるのでメスが幼虫を食べたり傷つけたりして殺しかねません。

出来る限り多く幼虫を取りたい方は♀を3週間以内に取り出した方が良いです。

 

♀を取り出し、数個採卵したらマットをケースに戻します。孵化してくるのを待つだけなのでマットを固く詰める必要はありません。

 

この時メスが元気なら2セット目をすぐに組んでいきます。再ペアリングする必要はありません。

ペアリング回数が増えればメスの負担も多くなり寿命が減ってしまいます。何回かセット組んだ時採卵できなくなったら再ペアリングと言った流れです。

 

画像は♀を取り出してから1〜2ヶ月ほどしたものです。そこそこ育った幼虫が見えてます。

 

 

 

6卵管理

 

プリンカップの側面に落とし込んで外から見えるようにしておきます。

管理するマットはセット組んでいたマットを使用します。特に再加水はしません。

孵化=有精卵

有精卵が確定すればその後のセットも安心できますからね。

 

 

 

 

7幼虫管理

 

幼虫管理は我が家の特徴の一つかもしれません。

孵化後1~2か月程度経過した幼虫を菌糸ボトル800ccに2頭ずつ入れます。

その後3か月もすれば菌糸を食いあがり3令まで成長しています。

ここまで成長していれば体重と頭幅で雄雌判別可能な個体も出てきます。

ただニジイロクワガタの雌雄判別は大変難しい為8割当たれば良い方かな。

例えば11gの幼虫の場合判別困難です。

♀でも11gや♂でも11gの個体がいますのでその時は頭幅で見るのですがこれがほぼ一緒なんですよね。

その時は基本♂として飼育します。

 

雄雌判別の目安

雄なら15g以上菌糸ボトルへ

雌なら7~10gはマットの小ケースボトルで個別管理か菌糸800ボトルに2頭入れの多頭飼いとなります。

 

ニジイロクワガタはお互いのスペースを上手く避けて成長してくれます。

まず共食いはしませんので狭いスペースでも蛹室を作ってくれ羽化してくれます。

ニジイロの幼虫さんは多変お利巧さんなんですよ。

 

難点を挙げるとしたらボトル容器を齧りまくりギザギザにしちゃうんですよね。

このギザギザで自分の皮膚を傷つけるなんて事も考えられます。

また次回使うときは突起をサンドペーパーなどで削らなければ使用出来なくなるため手間がかかる事かな。

 

2頭いれた菌糸ボトル800cc

 

マット飼育で有れば羽化まで交換しなくて良いでしょう。

菌糸飼育の場合は、菌糸が劣化する都度交換した方が良いです。

 


8羽化

 

ニジイロクワガタが孵化してから羽化するまでの期間は

♂の小型の場合 6~8か月

♂の大型の場合 8~12ヵ月

♀の場合          6~8か月

羽化する期間においては飼育する温度帯により変わるのであくまでも目安です。

我が家の場合は20℃~23℃で飼育していてほぼ上記期間で羽化します。

気をつけなからばならないのが羽化した直後は体は大変デリケートな為触らないようにしましょう。

 

 

2週間もすれば軽く触っても大丈夫です。

ある程度体が固まったら、水苔を入れたケースで個別管理していきます。

ケースは100勻などの安価な小型のケースで十分です。

あとは後食するまでの間、保湿を保ちながら管理していくだけですね。

 

シカくまが飼育しているニジイロクワガタです。