す『アンメット』を見ました。


主人公の周りにいる重要人物2人共に重度障がい者の家族がいて、

2人共そのことで使命感を持って

医師の仕事に取り組んでいる、という

なんだか種明かし的な回でした。


うちの長子も弟きっかけで

医師を目指しましたので、

なんだか我が家みたいだ、

とまず思いました。

長子は、

母親の私が地元の病院や福祉の遅れっぷりに苦労しているのを見ていて、

自分がやる、弟を守るためには

自分が社会的地位と経済力を手に入れる、と小学5年生で決意しました。

そして本当に医師になったのは

我が子ながら凄いと尊敬しています。


私の周囲でも、

重度障がい者の兄弟姉妹が、

医師、

看護師、

特別支援学校教諭、

訓練士を目差したり実際に就職しているのはあるあるでした。


身内に障がい者がいて、

助けたい、少しでも世の中を良くしたい、と感じないと

わざわざその世界に目を向ける機会は普通そうはありません。

ケネディ家にも障がい者がいたから

アメリカの障がい者福祉が進んだとかなんとか。


アンメットでは、

母子家庭で障がい児を

育てている母親(私もそうです)が

社会に迷惑をかけていると肩身を狭くして暮らしていた、というエピソードが語られていました。


私は、社会保険料や税金の高さに

怒りながらも(自民党に30年前から不信感を持っていた)、

息子が入院するたびに

高い医療費を医療保険で負担してもらうことになるので、

社会に対して申し訳ないな、

と思うと同時に、

だってこれまで私はいっぱい税金と社会保険料を払ったもんね、

これでかなり取り戻したことになるよね、とも思っていました。


自分は結構税金や保険料を負担した、と思っていたから、

そこまで肩身が狭いとは感じませんでしたが、

一般的に母子家庭は貧困だ、

という現状が日本にはあります。

低所得の母子家庭の母親なら

肩身が狭いと感じることもあるだろうと思います。

でもそれって、

根強い男尊女卑思想のせいで

女性の人権が踏みつけられていることが一因なんだろうから、

それで障がい児の母親が肩身を狭くする日本は本当に先進国と言えるんでしょうか。

障がい児のいる家庭の離婚率も高いとか何とか。


アンメットを見ながら、

日本社会が切り捨ててきた弱い所について考えてしまいました。


私が大卒で資格のいる職業につけていたから、辛うじて我が家は上の子二人をシングルでも大学にやれましたが、

もし、

収入が少なかったら、どうなっていたんだろう、

これって紙一重で大変なことになっていたかも、とこれまでも時々思っていました。


結局女性の賃金が妊娠出産しても

男性並みにあったら、

日本は、少子化にもならなかったんじゃないでしょうか?


どうして日本は男ってだけで、

沢山下駄を履かせてあげてるんでしょうか?

でも男性中心のこの社会、

人が増えませんね。

滅びちゃいそうです。