・冨永忠祐『Q&A 再婚の法律相談』 p1-p183(1周目終了
興味があって、上記の本を読みました。
著者は離婚事件で有名な弁護士です。
本書は、離婚問題のうち、「再婚」によって生じる問題のみを扱っているというちょっと変わった本です。
出版社のホームページによれば、類書なしとのこと。
ただ、本書には一部誤り(意味不明な箇所)があるように思います。
本書の173ページ以下に「再婚と相続」の項があるのですが、その中の半血兄弟の相続分に関する記述が意味不明なのです。
一体誰を被相続人として想定しているのかわかりません。
直前の記述からは、Cを被相続人として想定しているように読めるのですが、相続分の計算については、Cが相続人としてカウントされています。
ここでは、Cを被相続人、D、Eを相続人とした場合の、DとEの相続割合について論じなければ意味がありません。
そうだとすれば、Eが2/3、Dが1/3となるはずです。
出版社のHPにも本書の正誤表はないのですが、おそらく何か誤解があったのでしょう。
有名弁護士でもこういったミスはするのですね。なんか安心しますね(笑)
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