さて、体外受精に踏み切ることになったわたしたちは、
いわゆる「前周期」に入った。
体外受精ってんだから、わたしのタマゴは外に出され、
夫の精子くんは外に出され、人の手をもって受精させる。
イキナリはいどうぞ、とできるわけではないとは思っていたが、
「準備周期」があるのにはびっくりした。
体外受精には、2つ方法がある。
投薬や注射などで卵巣を刺激して、採取できる卵子の数を増やす「刺激周期」
卵巣を刺激せず、その周期にできた卵子を採取する「自然周期」
わたしは「自然周期でいいな」と思っていた。
卵子の年齢にも特に問題はなかったし。
ところがウカツだった。
わたしが通っていた病院の第一選択が「刺激周期」だったのだ。
刺激周期と自然周期じゃ料金が全然違う。
たぶん差額が30万近く出る。
しまった!!と思ってもどうしようもない。
でも夫の一言。
「ええやん。そのほうが、できる確率は高い。」
ウチは裕福ではないが、夫はとても穏やかだった。
というわけで始まった前周期。
まず、生理周期の12日ごろにエコー検査、卵巣の大きさをみて、排卵誘発の注射を打つ。
人工授精のときも何度か打った注射だけど、筋肉注射なのでけっこう痛い。
生理周期16日目、ピルの服用が始まる。
ピルは昔、高プロラクチン血症になって生理が止まった時に服用したことがある。
その時のものとちがったが、体にあわないのか、
ものすごく疲れやすく、だるい感じが続いた。
生理周期21日目、点鼻薬を始める。
1日3回。
これが、卵巣を刺激して、余計な排卵を抑えるらしい。
言われた時間に点鼻できず、イライラすることが多かった。
仕事をしてると忘れることもあって、よく自分を責めた。
そうこうしてるうちに、生理周期ぴったり28日で、前周期が終わりを告げた。