デススト 考察 | 長めの呟き

長めの呟き

読むだけ無駄。

いろいろと考察テキストを漁ってみたが、なにやら小難しく大げさに宇宙規模に解釈しようとしている。

もっと簡単に、表現行為で伝えようとしていることを読み取ってみることだ。

小島監督が、個人会社を立ち上げて宇宙がどうとか、人類がどうとか絶滅がどうとか、しかも直接言葉として表現するわけがない。

それなのに、これをわからないのは頭が悪い、俺たちは頭がいいから肯定する、お前は魂のステージが低い、とでも言いたいのか、お前らは。

 

表現行為でメッセージ性というのは万人に共通する普遍性があるもの、つまり当たり前にみんなが持っているもの、

それに対して別の側面や新しい発見を伝えようとする行為なわけでね、このゲームも当たり前に個人スケールでの解釈をすればいい。

 

とか言っているが、俺もプレイ中はよくわからず、人の配信動画で、ああ、これ癌治療の話だ。と気づいたわけなので

偉そうには言えない、俯瞰してみると明らかにそうなのだが、なんだかんだと没入してしまったのだろう。

というか結論を先に出してしまった。

 

このゲームの最後、物語の結末の少し前、アメリとブリジットの関係、絶滅体という存在を語るのだが。

これもすべてさ、個人に置き換えてみるとわかるのだが、個人の絶滅とは寿命だよね。

個人が今死ぬことと、先延ばしにして死ぬことって何かって言ったら、癌治療のことなんだよね(断定できる理由は後述)

だから絶滅体とは、癌であり、アメリカ大陸とは体そのものを意味している。アメリは動脈で、ブリジットは静脈だよね、赤と黒。同一。

今受け入れる絶滅はホスピスで、先延ばしは癌治療に他ならない。

 

そう解釈するとBTとは癌化した初期細胞であって、正常な人間(細胞)からBTに変化するのも理解できる、癌とは死ななくなった細胞である。

だから体液が有効なのだ、犬は人の汗で癌を感知できるし、尿も糞からも癌検査ができるからもちろんBTにも有効である、血液なんか

癌を攻撃する白血球も含まれているから倒すことまでできてしまうのだ。

だからBTとの接触で起こるボイドアウトは対消滅ではなく、

悪化した患部の除去手術なのだ、浮かんでいる5人はアメリカという体の外にいる執刀医と助手と麻酔医と看護婦と医院長だ(これは適当)

 

サムが運ぶものは一言でいえば栄養だ。抗がん剤で疲弊した体が最初のアメリカ。

運ぶ先は機能していない部位であり、カイラル通信という神経が接続することで体の一部になるのだ。ミュールというのも暴走した免疫機能だ、それが癌によって起こされているのか、どうかはよくわからないが。

時雨の老化なんて相当分かりやすい、ただの酸化、酸素による細胞の老化が起こっているだけだ。

ヒッグスは治療なんかやめてホスピスで穏やかに死のうと勧めるいい奴だが、ある意味では自殺教唆だ。

 

アメリが言う絶滅は希望とはなにか。人類の夢、不老不死。その実現には細胞の不老化がカギと言われ

そのメカニズムは、癌細胞の研究から解答が出るといわれている、少し前に話題にもなったから知っているだろうが。

歯が、然るべき歯列以外に発生す病気もあるが、あれを研究すれば、また永久歯の生える薬もできるだろう・・・。

癌もいずれは克服される病気である、それには研究するために多くの人間が癌患者ならねばならない。

癌を恐れない世界にはがんという絶滅が必要なのだ。

 

という解釈。

 

じゃあデスストランディングって結局働く細胞だったか?

といえばそんなわけがない、明らかに癌治療を模していようが、そういう解釈をできる側面が一つあるだけだよ。

最初にブリジットは癌で死ぬけど(それが答えだろ)、それなのにデスストではそういった類の単語は登場しない(俺の記憶では)

個人に置き換えた言い回しなんていくらでもできるのに、ひたすら人類や宇宙の話をしている。

その何かをそのまま表現して伝えるのならゲームである必要も映画である必要も小説である必要もない。教材の教科書でいい。

俺のくだらない見当違いな解釈も、ゲーム単語や設定で議論している奴の考察より、1㎜でもその表現行為を拾おうとした時点で上ですわ

くだらないマウントで申し訳ないが。

 

もう一度言うが小島秀夫が人生使って、ゲームというギャンブル商品で、やろうとしたこと、そんな僕の考えたゲーム設定面白いでしょ。

なわけがない、バカにしてんのか、信者は。なにより小島秀夫のことも、表現行為もわかってなさすぎる。

癌治療と断定できるのも、これが小島秀夫が伊藤計劃に向けたメッセージ、以上の納得はないからだ。