昨日、今日と高山さんのヴォーカル録音してきましたが
歌い出しから スタジオ・スタッフ達がポツリと
『…モノが違う!!…』『…格が違う…』と言う声が…
感嘆していました
見た目は以前より小さくなってた気がしましたが…(笑)
その分、強烈に凝縮された力を感じました。
デルタではスタジオワークには一切関わっていなかったので…
実際に目の前で歌った高山さんは6年ぶりでしたが…
ホントのところ、6年経って音質の変化、劣化をやや心配していましたが…
イイ意味で裏切られました
やはり、現在、勢いのある新しい人達とは別の凄みというか
表現力に対するプライドを見せつけてくれるような
本物のプロのアーティストの歌でした
一音一音に対する反応や表現のニュアンス、センス、…は
歌声、ピッチ、音程ですらコンピューターで制御、修正されるのが常識となった
現在の歌録音の補強システム、音声作り込み作業の音楽ビジネスの中で
改めて音楽の本質、魅力を訴えるような、揺さぶるパワーでした。
何もかも僕の知る中で…というより、そこにいた関係者達の経験も含めて
全てが別格でした…
そう、別格だと皆が思い知らされたような感じでした。
パワーと並列で細部に渡る表現、感性、個性…
時間に磨かれたような、しなやかさと勢い…凄かった。
20年来の付き合いですが、ここにきてヴォーカリストとして
完成された感がありました
二日とも2時間くらいで録り終えました。最短記録でした(笑)
ハードスケジュールだった時代に弱くなっていた音圧も
完全に復活していて、生き生きとしていて
躍動感やパワーが復活して、増していたようにさえ感じました
これがTWO-MIXなんだね…という歌でした。
お疲れ様でした。
あとは僕の仕事です。
デビュー当時、彼女に相応しい場や環境を僕がもっと作ってあげていられたら…
きっと、もっと色んな人達に高く評価されていたのかもしれない…
その時その時のベスト、精一杯の中で、その時代、その環境の中で戦って
抗って、未知の世界を切り開いてきましたが…
もし今の恵まれた時代にスタート出来ていたら…と、ふと思ったりしました。
if…は意味がありませんが
ひっそりと伝説になるという事は、それだけどこかで誰かに何かが届いていたという事だと思いますから
きっともっと広く多く届けられていたのかも…
完成された歌に上があるのか分かりませんが、昨日、今日と素晴らしい歌を聴けて幸せでした。
プロデューサーとして成長過程の進化を楽しむパターンとは違って、完成された一つのライヴ、ドキュメントを一緒に体感し共鳴する感覚でした。
ファンの人達にも自信を持って届けられるし、それ以外の沢山の人達にも届けたいと思える歌声でした。
もし、この先にこんな機会がもうなかったとしても…
それでも今回、聴いてくれる人達に、何かを遺せるような気がして満足しています
きっと僕はこれまで幸せだったんだと思う。
僕の身の丈以上に過ぎた素敵な時間だったのかもしれない。
好きな音楽を、才能ある人達と沢山作ってこられて…。
そして、またTWO-MIXに出会えたのも皆さんのおかげです。
心からありがとう・・・
6年ぶりのTWO-MIXは一つの完成形と、そして新たな未完成の形の二つの素敵な曲を
遺していけそうな気がしました。
知らなかった人達にも、知っていた人達にも、待っていてくれた人達にも
面白いね☆…という気持ちを抱いてもらえたら…と思っています。
多分、伝説になるには、まだ早い…
時代性があるかないかは知らないけど、単なる過去、オマージュでは終わらないと思える音楽です
これがもう聴けないのはもったいない!!!って思ってもらえたら、それが最高の勲章であり、褒め言葉です
それを目指して…
あと少し頑張ります
今週に視聴開始のつもりでしたが、追加分のレコーディングも出てきましたので遅れます。
でも、発売自体は予定通りです