ハギキノコゴミムシ
という、
国内各地で
普通に見られる
タマキノコムシなどの微少甲虫などを
襲って食べる捕食者である事が報告されている。
前回 ↓
http://ameblo.jp/shiikutoubann/entry-10528424216.html
紹介した
マダラキノコゴミムシと
混同される事が多い。
前回記した
見分け方だけでは
不十分なので、
ここで補足しておくのだ。
下の2図を比較すると
全然違うように見えるが、
↑ ハギキノゴミムシ の斑紋パターン
どうも
ハギキノコのaとb、そして、その中間のパターンが
マダラキノコのaと誤認されてしまっている
ケースが多いので、要注意だ。
ちなみに、
ハギキノコゴミムシは、
通常
前方の斑紋が無く、
ほとんどが
a~dのタイプなのだ。
しかし
稀に、eやfのような
前の斑紋のある個体がいる。
以前紹介した、
ヒメキノコゴミムシ ↓
(通常、前紋有り。対馬限定で前紋の無い個体が出現する)
http://ameblo.jp/shiikutoubann/entry-10519199459.html
と逆のパターンだ。
また、
出現エリアが
限定的でなく、
手持ちの標本を見ただけでも、
埼玉県産 ↓
といったように
各地で
偶発的に出現する。
高知県(足摺岬)での
出現確率が高かったので
南にいくほど
前紋が出やすいかと
思っていたが、
屋久島で
多くの個体を観察したが、
そのような個体は
見かけなかった。
分布の南限は
現時点では、
奄美大島である。
↓ 奄美大島産の本種
最近入手した
東南アジア産の
キノコゴミムシの中に、
fタイプのハギキノコゴミムシと
極めて良く似た種が
紛れていた。
資料をもう少し収集して
良く比べてみたい。
東南アジアに広く分布する
種なのかもしれない。