ヒコサンジュウジアトキリゴミムシ

という

ゴミムシがいる。↓

飼育当番のブログ-ヒコサンジュウジアトキリゴミムシ

(学名:Lebia hikosana


九州の福岡県(英彦山)で得られた

個体をもとに

1955年に新種として発表された。


福岡県(英彦山)産↓の個体

飼育当番のブログ-ヒコサン(英彦山)


1980年代に

神奈川県でも発見され、

関東地方や伊豆諸島にも

いる事が分かっている。


狙って採集するのは困難な

ゴミムシだ。

↓ 伊豆大島産の個体
飼育当番のブログ-ヒコサン(伊豆大島)
↓ 御蔵島産の個体
飼育当番のブログ-ヒコサン(御蔵島)
↓ 東京都八王子市高尾山の個体
飼育当番のブログ-ヒコサン(高尾山)

最近、静岡県静岡市の個体↓
飼育当番のブログ-ヒコサン(静岡市)

を入手した。


上翅の黒色部分の

面積が、若干広い傾向が

見られる。


更に、

東南アジアの各地の

本種と思われる

標本を入手した。

(正式に発表する予定)


割と顕著な種なので、

近年になって

急に記録が出てきたのは


数を増してきているのでは

ないかと思っている。


そもそも

関東にもともといたのか?…

などと疑っていたが、


ある古い未整理コレクションの中に、

昭和10年7月21日

府下 氷川村 倉澤

花上

というラベルの付いた

ヒコサンジュウジアトキリゴミムシを見つけ、

(採集者は不明。)

考えを改めさせられた。


この地は

現在の東京都青梅市奥多磨町倉沢の事で、

かつて石灰鉱山集落があった場所で

現在は廃村となっている。


“花上”とは

花に飛来したのを採集した…という

意味で間違いないだろう。