先週の金曜日、川崎駅で停電があったそうで、
JR京浜東北線、南武線、東海道線の運転見合わせがありました。
たしか13時30分頃だったと思います。
この時、私は、不動産の売買の決済を終え、
大田区役所で住宅用家屋証明書を取得するため、
武蔵小杉駅から川崎駅へ、南武線で移動している途中でした。
あと数百メートルで川崎駅というところで停車。
すぐに運転再開するかと思いきや、
10分経っても、15分経っても動きません。
何度かアナウンスが流れるものの、ずっと調査中。
途中で停電の影響…という話があったものの、
運転再開見込みは未定とのこと。
電車を降りることもできず、閉じ込められたまま。
だんだんと焦ってきます。
運転再開15時30分頃がリミットかな…
16時だとギリギリ間に合わないよな…
※不動産の売買に関する登記手続の場合、
当日中、なるべく早く、登記を申請するのが鉄則です。
(登記手続は、先に申請したもの勝ちの仕組なので)
住宅用家屋証明書を取得するために必要な書類(原本)は
私の手元にあり、誰かに代理取得をお願いすることはできません。
その場からオンラインで登記申請できないこともないけど、
証明書を取得しないまま登記申請すると、どうなるのか不明です。
(もしかしたら10数万円の自腹になるかも?)
とはいえ、週明けに証明書を取得し、
その後に登記申請するなんて、あり得ない話です。
さて、14時になりました。
さすがに、そろそろ手を打たないといけません。
まずは、自宅にいる妻に電話をかけて、
とりあえず車で川崎駅付近に向かうようにお願いしました。
この時点では、
川崎駅までは電車を動かしてもらえるのか、
それとも途中で降ろしてもらえるのか、
は分かりませんでしたが、
仮に、川崎駅までどうにか辿り着けたところで、
そこから蒲田(大田区役所)まで移動する必要があります。
京急線もタクシーも大行列ですぐに乗れないかもしれません。
まずは足を確保しないと…。
…。
結果としては、
この数分後に、川崎駅まで電車が動いてくれて、
14時30分頃には、無事に、妻と合流することができました。
15時頃に大田区役所に到着して証明書を取得。
15時30分頃には登記申請できました。
何とかなったとはいえ、
久しぶりに、かなり焦った出来事でした。
ちなみに、電車の中で考えていたアレコレはこんな感じです。
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
●武蔵小杉駅から、JRではなく、
東急線で蒲田駅に向かえば良かった。
(かかる時間はほぼ同じ。運が悪かった。)
●最悪、この場から、
オンラインで登記申請するしかない。
(幸い、オンライン申請に必要なモノは持っている)
●住宅用家屋証明書は、
謄本コピー(登記情報ではなく)があれば、
登記申請の後でも取得することはできそう。
●登記を申請する前に
オンラインで謄本請求しておけば、謄本は確保できる。
●登記申請時には住宅用家屋証明書の添付ができなくても、
登記完了までに添付できれば、登録免許税の減税は適用できるのか?
●住宅用家屋証明書の発行日が
登記申請日よりも後の日付でもいいのか?
●この流れは、法務局に事前に相談すべきか?
でも、法務局としては、OKとは言えないよな…
●もしダメなら登録免許税の差額分は自腹か…。
今回は住宅用家屋証明書の問題でしたが、
例えば、
●抹消書類を取りに行く途中で、
電車に閉じ込められたらどうするか
●オンラインで登記申請しようと思ったら、
パソコンが壊れた(通信障害があった)らどうするか
●閉じ込められた場所がエレベーターだったらどうするか
普段から、いろいろと考えておくことは大事だと思いました。
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司法書士 黒川雅揮
司法書士黒川雅揮事務所HP⇒https://k-legal.jp/