先の記事にもアップしたが、司法試験委員会の先生方からの無慈悲なお便りが届いたので、



眺めてみたり、拝んでみたり、(*'~'*)モグモグしてみたり、シャクティーパット治療を試みてみたりみなかったりしていたが、



どうしようもないので、先日言及した憲法における判例学習の重要性に鑑みて渋々着手し始めた判例の落とし込みの進捗について記しておこうと思う。



今進めている作業は、徹頭徹尾、比較衡量論に立つ判例の考え方を、トレンドでもあり自分も寄って立つ三段階審査論(+違憲審査基準論のハイブリッド)に整理し直すという作業である。いわば、判例の考慮要素や事実に対する法的評価を、三段階審査の考え方である「①保護領域、②制約、③正当化」の枠組みに落とし込み、自分が答案を作成する際に構成する枠組みにはめ込んでみよう、というものである。



これが功を奏するか不安を抱えながら、必要に迫られおそるおそるやってみたところ、驚くほどスッと判例の内容が頭に入るし、定着率もいい。なんせ、簡単なようで作業の負担がそれなりに重く、それはそれは頭を使うので、その過程で内容を大体覚えてしまう。しかも、答案に表現しやすい。



今更ながら開いたらキレイな重問をためしにパラっと読んでみたところ、当初は「こんな判例ほぼ丸写しの答案書けるかい!判例丸暗記しろってか?」と思っていたのが、重問レベルの問題であれば、自分の言葉は交じるけれども驚くほど簡単にフル起案ができるようになった。



読み方に困る判例ももちろんあるが、だいぶ前向きに答案を書けるようになった。「判例ベースとはこういうことか」というのがなんとなくわかった。それでいて、暗記すべきフレーズ(ほとんどないように思えるが)とそうでない部分との区別がかなりつくようになったので、学習負担はそこまで感じていない。コスパよし。すこぶるよし。



この調子で、来月初旬までには全範囲の主要判例を論証集に加えておきたい。



頑張るぞ。