前回のブログからだいぶ時間が経ってしまった。
あれから忙しい毎日を過ごしつつも、なんとか勉強にも時間を割いてきたわけだけれども、問題文の事実が「浮いて」みえるという感覚がより顕著になってきたように思える。
本番の問題であれ、日々の演習用の問題であれ、それぞれの問題においては「ある行為が適法か不適法か」などといった問題に対し、適法性を基礎づける方向に働く事情と違法性を基礎づける方向に働く事情が散りばめられている。
このような事情を色分けしたとき、適法・不適法を基礎づけるであろう各事情の質と量が拮抗していればしているほど、その問題には多くの「悩み」が生じる。なるほどこれが「難しい」問題なのであろう。
日々の演習用の問題では、明らかに適法性を基礎づける事情(ないしは請求や主張を根拠づける事情)が多かったり、またその逆であったりし、結論自体は見えているものも多いけれども、本試験や予備試験の問題では、これらの各事情がうまいこと散りばめられているものもあり、その結果、問題に対する結論それ自体は、直ちに合否に影響はしないと言われてきたものと感じている。
幸いにも、問題分析が功を奏してか、それぞれの事情が「浮いて」みえるようになってきたので、この調子で演習を積んでいきたい。