十五夜が近づいてくると
なぜだかお団子が食べたくなる。
ある日私は、そう思った。


満月が近づくと体に異変を起こす
妖怪のよう。
そういえば、昭和の昔
「バンパイヤ」 というドラマがあった。
月を見て、少年が狼に変わるのだ。
その子役が水谷豊さんだったとは感動したことがある。

かぐや姫だってそうじゃん。
満月とは不思議な現象を呼び起こす。

いや、そんなことより
なぜか
せっせとお団子を作り始める私。

そうなると
お月さまがまんまるかろうが
三角だろうが関係ない。

そもそもお月さまにお供えのお団子を
自分がおいしく食べたいとは
不埒なやつだ
いや、
私には、まんまるの月こそが
おだんごに見えるのだ。
空を見上げ、
「あのおだんごを手に取って食べたい!」
なんど思ったことか。
「桃太郎」の絵本で見た、きびだんごにそっくりだ。

そして私は
白玉粉を練り始める。
白玉粉のごろごろのつぶがきれいにつぶれてくれない。

練っても練っても、うまくいかない。

白玉粉を練って、おだんご作っても、
できたてはおいしいけど
時間が経つと固くなる。
徐々におだんごの魂を失ったものになる。

そういえば
広島の実家の母がやっていた技を思い出した。

レンジにかけるのだ!

白玉粉をきびさとうをまぜる

同じくらいの水を少しずつ混ぜる。

これを・・・・・・

レンジでチン!

いや、
もはやレンジは「チン」とは言わない。
失礼!
新しいものは・・・・


江戸時代の人が見たら
びっくりするのだろう。
これは、魔法の箱かい?
と、驚くに違いない。


レンジにかけた
白玉粉をまぜる。
そしてまぜる。


うち粉をしたまな板に
とりだすと
まるで、猫のおなかのよう。
あったかくて、やわらかい。

数に分けると丸くする。

あんこを包んでできあがり!



そう!
これをきな粉にまぶすなり。

昔ながらのおうちでできる素朴な

お月見だんごができた!

お供えだんごを
月も見ずに、ひたすら食べるんかい?

と、思うなかれ

できたてを食べるのがおすすめ。

 

作り方



①  白玉粉  1カップ
   さとう  150g

   水   180cc

あんこの玉  10~12個

作り方

1、①をよくまぜ、耐熱容器に入れ、ラップをしてレンジで2分(1000w)
  途中取り出してかき混ぜ、レンジでラップで1分30秒
2、それを取り出し、片栗粉にまぶして 10~12等分する 
3、あんこ玉を包んでできあがり。