芳村思風一語一会 vol.5893
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人間の境涯
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感性論哲学の境涯論は、人格の成長に応じて、
人間の心境における成長過程を段階的に分けたもの。
境涯とは、その人の全人格的な成長の水準。
境涯論は、人間的な成功と幸せをどのように手に入れるか、
人間の心境や心や人格がどのような過程で成長し、
発展するかを体系化したもの。
感性論哲学では、7つの境涯があるとしている
人間は自分だけが幸せになるのではなく、
まわりの人も幸せにする力を持って、
初めてほんとうの幸せを実感できる。
人間は一人では生きられない社会的存在。
この力を「人間力」という。
人間力には、内的人間力と外的人間力がある。
内的人間力とは、「知力・気力・体力・意志の力・愛の力」
外的人間力とは、「政治力・経済力・教育力・文化力・軍事力(危機管理能力)」
人間力は、人間の生きる力を具体的に実践的に発展させる力。
また人間関係を発展させる力が「愛の実力」
社会的地位や豊かさを手に入れるためには、
「志」を持って人々や社会に役立つ仕事をする必要がある。
仕事において成功するためには、
結果がでるまで、あきらめないという
「意志の強さ」が必要。
境涯を向上させるためには、境遇という自分の生活環境を上げること。
そのために「愛の実力」と「意志の強さ」を養っていく。
感性論哲学では、「人生は意志と愛のドラマである」として、
意志と愛が人生哲学の根本原理であるとしている。
欧米では、人間は、神よって作られたものだから、
人間性を成長させるということや人格や人格を磨くという考え方はない。
成長させるのは、能力や技術などの理性。
そして理性によって獲得した物質的豊かさが成長のめやす。
境涯とはその人の人格がどの程度にまで成長しているかであり、
人格を鍛え、磨く努力を続けることが大切。
経済活動も日常の活動などあらゆることが、
人格を磨くためにあり、人物になるためにある。
境涯を極めるための実践論が人格論。
感性論哲学は、人間であることを大切にし、人間らしく生き抜くための哲学。
人間らしく生きるとは、不完全であることを肯定し、不完全を生き抜くこと。
思風会通信
風の思い No.82
「人間の境涯」
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