芳村思風一語一会 vol.5883
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哲学は必要か
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哲学を勉強して意味があるのか。
何のために哲学を学ぶのか。

人生を自分のものとして生きるために、
人生をより幸せに生きるために哲学はある。

哲学は幸福欲を追究する学問。
科学は知識欲を追究する学問。

哲学は、理想を創る力。
哲学は、理念・理想を語る学問。
現状を分析し、データを集めて未来を予測するのは科学・理性。
哲学は、現実の延長線上にない理想を作ることができる

そして哲学は、破壊の学問。
哲学はパンク。
現状に異和感を感じ、現状を破壊し、 新しい物を構築していく。
政治家は国民に、
経営者は社員に、
親は子供に対して、
未来への夢と希望を与える「未来への提言」をすること。
将来はこんな国を創る、将来こんな会社にすると現実の延長ではない未来の理想を語る。
因果律に縛られていると、問題の連鎖を断ち切れない。
問題の後追いになる。
問題対応能力、問題処理能力よりも大切なものは、未来を語る力。

「人間は歴史をつくるために生まれてくる」
AIには、歴史はつくれない。

与えられた現実にどう対応するかは、動物的な生き方。
与えられた現実をどう変えるかが、人間的な生き方。
与えられた現実から、未来を創造し、因果のしがらみを断ち切り、自由律で生きる。

近代は、科学的思考が主流であった。
科学は、事実を根拠に真理を追究する。
科学的思考に縛られて、過去にとらわれるから、理想や未来が創造できない。

事実に縛られないで、未来を創ることが哲学。
哲学は、未来からの思考。希望ある未来を語り続けることが哲学。
「千古の教場を去るべき時」を迎えている。

時代は、理性を原理にした画一性の時代から、
感性を原理とした個性の時代へと移り変わることを人間に要求している。

しかし残念ながらわれわれの人間性は、まだ画一性を
要求する心情から脱却できていない。
同じ価値観を持った人間としか一緒に仕事はできない、
夫婦も違いを理由に離婚し、
子どもたちも異なるものを排除しイジメをやめることができていない。

宗教戦争をはじめ、対立は「違う」ということから生じている。
これからは、「違い」を理由に対立するのではなく
「違い」を成長と協力のエネルギーに変えていく力を持たなければならない。
感性論哲学だけでなく、いろいろなものを学ぶこと。
学んで実践してそれを越える。

常識で考えるな。
常識を考えろ。

原理的変革の時代、勇気を持って常識を壊せ。

思風会通信「風の思い」 
2024.12.1 
 
やさしい笑顔と光がすべての方に届きますように・・・  
  

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