芳村思風一語一会 vol.5882
☆☆☆☆☆☆☆
2元論的人間観から1元論的人間観とはどういう意味か
☆☆☆☆☆☆☆
紀元前500年ごろのギリシャで「理性」という言葉ができた
以来、約2500年間「理性的に生きることが人間らしい生き方」とされ、
理性を成長させることで人類は成長してきた。
理性で考えると「真理はひとつ」なので、
自分と違う考え方は間違いであり、
違う考え方の人とは戦い、勝たなければいけなかった。
理性的な人間を目指したため、
本能を理性でコントーロールできる人間が
人間らしい人間と考えられてきた。
そのため精神感性が抑圧され
ストレスとなり、いろいろな弊害が出てきた。
理性と欲求、本能と理性、を対立させる二元論的人間観は、自己分裂の人間観。
自分の中には「本能の自分と理性の自分」がいる。
理性の自分で、本能の自分をコントロールできる人が立派な人間だとされた。
理性も肉体も感性によって創造されたもの。
感性論哲学は、感性が人間の本質であり、
理性と欲求を有機的に協力させる一元論的人間観。
自分はひとりしかいない。
感性から湧いてくる欲求・欲望を大切にして
欲求を実現させるためには、どうすればいいかという
方法を考える手段に理性を使う。
感性と理性を対立させず、協力関係をつくればいい。
人間が理性に支配される弊害に気づいたことで、
理性の時代が終わり、それが近代の終わりとなった。
これからの時代の人類は、何を原理に成長進化していけばいいのか。
この原理が、感性であり、「心」。
感性の中にあるまだ埋もれている能力を引き出すことで、
能力だけでなく、人間性を1次元成長発展させていく。
この考え方を実践に活かすことで、敵はいなくなる。
対立がなくなり、人間関係の悩みも少なくなる。
そのためには、考え方の違いを許し受け入れる力である
「愛の実力」を成長させなることが必要。
感性論哲学は、これから1000年~2000年、
新しい時代の潮流となる考え方の哲学。
今は、理性を成長させ合理的に生きることが正しいという考え方から、
この感性論哲学の考え方への過渡期。
全人類にこの考え方が広がり、
愛の実力が成長するには、まだ100~200年かかる。
感性論哲学を学び、実践することを通して、
感性論哲学を多くの方に知っていただくことで、
平和な世界への実現へとつながっていく。
感性論哲学は平和の哲学でもある。
思風会通信「風の思い」
2021.8.1
やさしい笑顔と光がすべての方に届きますように・・・
※芳村思風の講演会・勉強会の案内
・9月6日(土)東京思風塾
13:00~15:30 ZOOM
参加費:5,000円
問合せ
思風庵哲学研究所
※「感性論哲学 芳村思風」で検索