芳村思風一語一会 vol.5599
53 信じて、信じて、信じ抜くために

信じることは理性の力。
信じ抜くことは、理屈を越えた感性の力。
信じ抜いて生きることは、感性の力だけではできない。
理性と感性の協力関係をつくることが必要。
 
理性で考えると、人間はウソを言うし、
だますし、裏切ることもあるから
「人間は信じられないもの」になる。
なぜなら人間は不完全な存在だから。

人間は、不完全な存在であることを理性的に認識し
受け入れることが大切。
このことが、心の底で理解できると、
裏切られても、ウソを言われても、
「それが人間なのだ」と理性的に認識できることができる。

自分も人間です。
つい自分の立場を守るため、ちょっとオーバーに、
ちょっと脚色してしまうことがある。
 
誰もがウソを言ったり、裏切ったりしたいのではなく、
不完全であるがゆえに「心ならずも」ウソを言ったり、
裏切ることになってしまうことがある。
それが人間。
人間たるゆえの弱さ。
 
人間が人間を信じるということは、
理屈抜きに何があっても信じ抜くということ。
不完全な存在を信じるということ。
 
理性で考えたら信じられないものを、
それでも信じて、信じて、信じ抜くという覚悟を決める。
裏切られても、嘘をつかれても、
だまされても信じる覚悟を決める。
人間を信じるとは、不安全んア存在を信じるということ。
信じ抜く力は、理性ではなく感性の力。
理屈じゃないから、理屈では考えられない奇跡が起きる。


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