芳村思風一語一会 vol.5584
39 なぜ人は対立するのか
感性の時代の新しい成長原理は「愛」。
理性の時代の成長原理は「競争」だった。
対立した相手と戦って勝つことで成長してきた。
勝つ者がいるということは、負ける者が必ずいる。
理性は考え方の違いによる対立を生む。
理性は矛盾を排除し、画一性を追求する。
だから理性を超えるとは、その矛盾を生きるということ。
矛盾を生きるとは、考え方や価値観の違う人と共に生きるということ。
考え方の違う人と共に生きるには、愛の力が必要。
愛の力とは、違いを許す力、違いを受け入れる力。
これからは理性で考えて対立し、戦って勝つよりも、
愛の力で違いを許し合って、助け合って生きる時代。
理性で考えると、違いは排除する。
理性で考えているかぎり永遠に対立はなくならない。
対立とは、自分にないものを相手が持っていることの証明。
自己の成長とは、自分にないものを持っている相手から
学ぶ努力をすることから生まれる。
だから対立とは、今の自分の成長に必要な対象が現れているということ。
対立して戦うのではなく、対立から学ぶこと。
相手から学ぼうとすることが愛。
対立しないように自分をおさえるのではなく、
対立する相手から学ぶこと。
「戦いの目」から、相手から学びたいという
「愛の目」に変えることですべてが変わる。
目は口以上にものを言う。
理屈ではない。
これからは個性の時代。
正解はひとつではなくたくさんある。
違いを理由に対立するのではなく、
違うから学び合える、
違うから教え合える、
違うから協力し合える、
違うから助け合える。
やさしい笑顔と光がすべての方に届きますように・・