芳村思風一語一会 vol.5546

1.感性とは何でしょうか?
~理性を超える能力~

人間は生まれた瞬間から感じながら生きています。
いいえ、生まれる前のお母さんの体内にいるときから感じています。
母親の体内に命が宿ったときから、感性は働いているのです。

私という意識の根拠となっているのが感性です。
人間は、感性と理性(精神)と肉体でできています。
感性とは、人間の本質だけでなく、生命の本質、宇宙の本質です。
本質とは、もっとも根本にある能力のことであり、感性はすべての生命にあるのです。
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この感性が理性によって人間化されたものを「知的感性」といいます。
この知的感性が「心」です。心は理性によって感性が人間化されたものです。
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心とは、意味や価値を感じる感性です。
幸せや感謝や尊敬・責任感などはすべて感じるものです。
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感性の本質は「求感性(ぐかんせい)」です。
求感性とは、生きていくために必要な情報を積極的に求めて感じ取ろうとする働きです。
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今まで、感性は感受性だといわれてきました。
しかし感受性は、受動的な能力で、感性の現象のひとつでしかないのです。
感性の現象とは、本能・感覚・欲求・欲望・感情・感受性などです。
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求感するから感受できるのです。
見ようとするから、見えるのです。聞こうとするから、聞こえるのです。
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理性能力は脳という肉体の器官にあります。
感性そのものには「どこで感じる」という、感じる器官はありません。
恋をしたらドキドキしますが、胸だけに感性があるのではありません。
感性によって肉体が形成された結果として、
循環器や呼吸器の中心となる臓器に感性の統合能力が働いているから、
胸がドキドキするのです。
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感性は、一個一個の細胞すべてにあります。
嬉しい、悲しい、気持ちがいい、ワクワクするのは、
どこで感じるというのではなく、全身で感じているのです。
心臓がドキドキするので、心は胸にあると思われていますが、
体全体が感じているのです。




やさしい笑顔と光がすべての方に届きますように・・


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