芳村思風一語一会 vol.5542
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生きることは変化し続けること
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命あるものは、変化している。
命あるものは、感性の働きにより、
調和を模索し調和を求め続け、合理的なあり方を模索し、
合理的なものを求め続け、統合を模索し統合を求め続けている。
命あるものは、静止していない。
固定されてはいない。

人間は不完全。
完全をめざしても、永遠に完全なものになることはない。
完璧・完全になる必要はない。
不完全であることを自覚し、
より完全に、より完成に近づく努力をし続けなければならない。

命を生み出した宇宙もまたエネルギーのバランスを模索し続けながら動き続けている。

宇宙には、定まった原理はない。
法則もない。
宇宙は、決まった法則に従って動いているのではなく、法則を作り出しながら生きている。
宇宙そのものも、ゆらいでいる。
物質の究極の姿は、ゆらぎ。

一気に大きな変化を作り出す必要はない。
小さなことから変化させる。
小さな変化の積み重ねが、気がついたとき大きな差となっている。
「ほんのちょっと」でいい。
変化しないということは、成長しないということ。

組織や人材が固定化してきたとき、衰退が始まる。
会社における理念も固定化させる必要はない。
会社の規模、事業内容も、時代の流れに合わせて、変化させる。

組織もいったん出来上がってしまうと、組織を存続させることが優先になってくる。
組織を守るためにと、不正や改ざんなども、出てくる。
企業は、お客さまがいなくなれば、存続できない。
わかっていても、組織や指導者を守るために顧客ではなく、
経営者や上司の方に関心が向いてしまう。
経営者は、社員のために仕事をする。
経営者は、お客さまのために仕事をするのではない。
社員が、お客様のために仕事をする。

顧客の要求は、変化し続けている。
その要求に応えられないと、会社は存続しない。
顧客の要求に応えるためには、
会社という組織もこれに合わせて、変化し続けなければいけない。
顧客の要求の変化をキャッチできる社員を育てること。
社員は、顧客満足をめざすのではなく、顧客感動をめざすこと。
顧客の期待している以上のことをしたとき、感動が生まれる。
経営者は、変化に対応できる組織作りが仕事であり、変化を作り出すことが仕事。

経営者は、社員と一緒の仕事をしてはいけません。
「利益の出る仕組みを作り続けること」。
そして、「よりよい方向性への変化をつくり続けること」。

感性論哲学の真髄「ゆらいで候」


やさしい笑顔と光がすべての方に届きますように・・


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