芳村思風一語一会 vol.5374 
 
【愛があれば向かうところ敵なし(1)】 
 
理性の時代の成長の原理は、競争だった。 
民主主義は、異なる考えを許しながらも、 
その相手を敵と考えて対立し、 
競争し、勝つことで成長する社会。 
 
資本家と労働者、 
与党と野党、 
検事と弁護士など対立関係をつくり、 
互いに競うことで成長してきた。 
考え方や価値観、宗教、民族などの 
違いを理由に対立し、戦争へと発展した。 
 
時代は、画一性の時代から個性の時代へ、 
統一から統合の時代に変わってきている。 
 
しかし今でも多くの人が、 
同じ考え方の人としか一緒に仕事をすることができない、 
同じ価値観だからという理由で結婚するという人が多い。 
 
社員教育においては、 
今でも価値観を統一するため研修を実施している。 
にもかかわらず考え方や価値観の違いを理由に離婚する。 
 
個性の時代というのは、 
お互いに違いを認め合い、 
考え方の異なる者が、 
互いに相互補完的に協力しあって生きていく時代。 
 
考え方の違いや価値観の違い、 
宗教の違いによる 
対立や問題を乗り越えるために、 
必要なものは何か。 
それが理屈を超えた愛の力。 
 
理性は、矛盾を排除し、画一性を追究する。 
理性で考えると、自分と違う考え方は、間違いだとして、 
説得して相手を自分と同じ正しい考え方に変えさせようとする。 
正しさを主張しあい、対立と競争による勝ち負けに人間は苦しんでいる。 
 
~明日に続く~ 
 
※「感性論哲学 育成講座」質疑応答より 
 
 
やさしい笑顔と光がすべての方に届きますように・・・