芳村思風一語一会 vol.5154 
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説得から納得へ  
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伝える力には、2つの側面がある。 
ひとつは、自分を誤解されずにわかってもらう力。 
2つ目は、相手を誤解することなく理解する力。 
 
自分のことをわかってもらうためには、 
相手のことを認めて、わかってあげて、好きになる努力が必要。 
自分のことを伝えるだけは、相手は聞いてくれない。 
また伝える力は、言葉だけではない。 
目つき・表情・態度が言葉以上にものを言う。 
 
近代では、人間の本質を「理性」と考えてきた。 
人間が人間に話をする場合は、相手の理性に対して話をする。 
これを「説得の論理」という。 
私は正しい、あなたは間違っていると、 
正しさを主張し、理屈で相手を説得しようとする。 
説得の論理は理性の論理。 
 
 
感性論哲学では、人間の本質は「感性」であり、心であると考える。 
人間が人間に話すときは、自分の心を使って相手の心に向かって、 
相手にわかってもらえるように話すことになる。 
これを「納得の論理」という。 
納得の論理は感性の論理。 
 
納得の論理とは、人に話すということを、 
自分の心を使って相手の心に向かって話すことだと考える論理。 
 
心を使うとは、願いと祈りをもって話すことであり、 
相手の心に向かって話すとは、わかってもらえるように話すこと。 
 
わかってもらえるように話すとは、 
目つき・表情・態度を選んで命全体で話すことを言う。 
 
この納得の論理は、東洋人が東洋の文化であり、 
西洋人に教えていかなければならない文化。 
納得は、感性において成立する。 
説得は理性。 
 
人間同士の本当の交渉は、相手の言葉を聞きながら、 
目つき・表情・態度を見て、 
言葉の背後にあるものをお互いに聞き取ろうとして 
肚(ハラ)で聞く。 
肚を割って話しながら、 
目つきや表情、態度で言外の肚を伝える。 
禅問答は、肚の対話。 
このような精神は東洋だけのもの。 
西洋にはない。 
 
 
 
「風の思い」 
~芳村思風 46の言葉~ 
 
やさしい笑顔と光がすべての方に届きますように・・・ 
 
 
 
●芳村思風先生の勉強会 
 
・9月9日(土)大阪 講演会 
13:30~16:30 天王寺 
阿倍野市民学習センター 
料金:5000円 
※終了後、 
17:00~19:15 シェア会 
参加料金: 2000円 
・食事会 ビオファ 
参加費:3,000円 
 
9月10(日) 質疑会 
会場:心斎橋 
11:30~13:30 
参加費:5000円 
 
 
・10月1日(日)思風会全国大会 
14:00~17:00 ホテルグランビア広島 
17:30~ 懇親会 
参加費: 
講演会+懇親会:15,000円 
講演会のみ  : 5,000円 
 
※参加申込受付中 
 
※お問い合わせ 
思風庵哲学研究所