矛盾を生きる
人間の考えは、どんな立派な人の考えも偏見である。
肉体のある方向からしか物事は見えないから。
偏見は間違った考え方ではなく
「正しいけれど片寄っている」ということ
それぞれ全員が片寄った考え方なので、
現実社会では必ず対立が生じる。
これを矛盾という。
理性的に考えると、
矛盾はあってはいけないもので、
矛盾を無くそうとする。
「真理はひとつ」と考える理性の判断。
正解はひとつで、あとは間違いだとするから。
どちらの考えが正しいか決着をつけようとして対立する。
考え方の違いは無くならないのに、
「違いを無くさなければならない」
と解釈するのではなく、
「考え方の違いは、なくならない。
違いはなければならないもの」
だと理解し、解釈すること。
自分と異なる考えは、
自分の考え方の問題点や欠点や足らざるところを
教え、補うために出てくる。
矛盾は、偏見や人間の不完全性を補い、
修正するために必要な現実。
矛盾を無くして1つの考えに統合するのではなく、
矛盾を活かして、
お互いに相手から自分の足らざるところを学び、
謙虚に自分の考えで実践し、行動すること。