photo by Takashi Fukushima
前田森林公園
芳村思風一語一会 vol.5097 摂理という言葉を使うと難しく感じます。 簡単に言うと「宇宙の法則」です。 哲学や神学では、「摂理」という言葉を使い、 科学では「法則」という言葉が多く使われるようです。 宇宙とのつながりは、 感性を考えるうえで大きなポイントになってききます。 ☆☆☆☆☆ 宇宙の摂理 ☆☆☆☆☆ 「人間が人間らしく生きるとはどういうことか」 「宇宙の摂理をいかす」 「宇宙とつながる」というと、 まだまだ胡散臭いとか、 仕事や生活には関係ない、 私は信じないという方が多いようです。 しかし物事を突き詰めていくと 必ず「宇宙」とのつながりに、結びついてきます。 感性論哲学では「感性と宇宙」という講演テーマもあります。 松下幸之助さんも経営を語るとき 「宇宙の法則」という言葉をよく使われていました。 人間を生み出したのは宇宙です。 人間も宇宙の一部であり、また宇宙そのものとも言えます。 人間が人間らしく生きるとは、 「宇宙の摂理」にのっとって生きるということなのです。 人間は寝ていても死なないのは、命が人間の力で生きているのではなく、 命を作った摂理の力によって生かされているからです。 宇宙の摂理とは、プラスとマイナスに評価される相反するエネルギーが、 対立することなく協力して働いて、秩序を保つ働きのことです。 人間の命の健康は、善玉菌と悪玉菌のバランスによって保たれています。 善玉菌だけでは生きていけません。 悪玉菌と呼ばれる菌も必要なのです。 善玉菌や悪玉菌という名前は、人間が勝手に名づけただけで両方とも必要なのです。 内臓の機能は、その働きを活発にする交感神経と、 その働きを抑制する副交感神経の相反する矛盾する働きの協力によって正常に保たれています。 宇宙の摂理がすべてを支配していることの明確な実証は、 生まれ来る赤ちゃんの男と女の数が、大体約半分ずつになっているという事実です。 宇宙は、法則に従って動いているのではなく、変化の中で調和を模索し、 秩序が崩壊しないようにすべての存在が協力しあって、 法則を作りだしながら存在しているのです。 人間が人間らしく生きるとは、 矛盾を生きるということであり、矛盾を活かす生き方です。 プラス思考だけでなく、マイナス思考も活かすことが大切なのです。 どんなにいい事をしても、そのことによって誰かに迷惑がかかり、 不利益を与えていないかと配慮する気持ちが必要なのです。 これが「不完全を生きる」ということであり、「矛盾を生きる」ことです。 「宇宙の摂理」にあった生き方とは、常に対立するものを、 対立させないで協力しあって働くという生き方です。 国の違い、考え方の違い、宗教の違い、政策の違いで対立する時代は終わりました。 男も女も表も裏も善も悪も共に必要で支え合っているのです。 思風会通信「風の思い」より やさしい笑顔と光がすべての方に届きますように・・・ ●芳村思風先生の勉強会 ・7月19日(水)名古屋思風塾 18:00~20:00 WINCあいち 参加費:2,000円 ※ZOOM 参加も可 ※お問い合わせ 思風庵哲学研究所