芳村思風一語一会 vol.4277
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生命と職業 
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38億年前から途切れることなく個の連関性に基づいて命が受け継がれてきたからこそ、
今の私の個性を持った命があります。

命は、いろいろな戦いを勝ち抜いてきています。
その間いろいろな罪を犯しています。
他の動物や植物の命をいただき、自分の命をつないできただけでなく、
戦争で人を傷つけていることもある。

心ならずも犯してきたたくさんの罪がある。
それが永遠の命として自分の中の命に宿っている。
これを宿業(しゅくごう)といいます。
その宿業が、今の時代に自分の命から出てきます。
それに負けない生き方をしようと思ったなら、
過去の祖先が犯した罪を、自分の人生で償うために、
人のために尽くして、人の役に立つことをして、
人を幸せにする必要があります、それが職業なのです。

職業とは、罪業消滅(ざいごうしょうめつ)の最高の行為なのです。

職業とは、人のために尽くして、人を幸せにすることよって、自分が幸せになるという行為です。
自分が幸せになるためには、人を幸せにすることなしには、自分の幸せはありません。
人を幸せにする力を持つことのよって、結果として、自分も幸せになれる。

人を幸せにする努力をすることなしには、
人間は社会的存在としての人間らしい生き方が
できません。それが職業の中で実現されるのです。

職業を通して、人のために奉仕し人のために尽くし、
そして人を幸せにして「ありがとう」と言ってもらえる。
そのことが自分の命の中に内在する宿業、自分の命の祖先たちが犯した
罪を自分が償って、祖先を幸せにするという結果に結びついていくことになる。

今の生き様が過去を救う。今の生き様がまた子孫や未来を救う。
これが因果応報の考え方で、命に対する哲学的解釈・理解の仕方です。

今の生き様が、自分の祖先たちの38億年間の命を救う。
私たちは、仕事に徹して、人を幸せにするために働かなければならないのです。
宿業を浄化して、命を清め、命の穢れを落として命を浄化する、それが職業なのです。

このような思いを持って職業というものに関わることで、
自分の命から過去の宿業が出てこないで、過去の宿業を浄化することができ、
そして自分も幸せになれるという命のつながりができるのです。
自分の間違った生き方が、自分の子どもを不幸にするという連鎖が出てくるのです。
自分一代の生き様によって、過去を救い、未来の人の幸せも保証するという重要な意味が現世にはあるのです。

命はただ38億年間生きながらえてきただけではなく、命は進化している。
その命が進化したのは、その時々命を受け持った自分の祖先たちが
必死に頑張って生きてきたがゆえに命は進化してきたのです。
その流れの中に自分もいるのだから、自分も永遠の生命を進化させるための生き方をしない
と、永遠の生命と個体的生命の関係性を自覚した生き方とはなりません。

永遠の生命を進化させるためにはどうするか。
それはあきらめずに無に降りかかる問題に
挑戦し続けることで、不可能を可能にすることしかないのです。





やさしい笑顔と光がすべての方に届きますように・・・

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